作品一覧

  • 食べる日本近現代文学史
    3.0
    1巻814円 (税込)
    正岡子規は、死ぬ直前まで食べ、排泄し続けた。村上春樹は、食事を作ることで、新しい小説世界を生み出した。谷崎潤一郎は、戦中闇市で警察に目をつけられるほど食べている、だからこそ性愛や心情を、見事な食べ物に置き換えて小説にすることができた。食べること、生きること、書くこと、その欲望は果てしなく、恐ろしい。食べ物を描いた小説と作家の生き方を軸に、私たちの生きる意味を考える、楽しく美味しい文学史エッセイ。

ユーザーレビュー

  • 食べる日本近現代文学史

    Posted by ブクログ

    食べ物と文学の相性に関してはその良さは折り紙付きである。

    食卓を囲むシーンに家族愛を投影し、男女間の愛情を示すにも、
    食事が重要なファクターになることは誰にとってもナットクの落としどころである。

    この本には食堂かたつむりから始まって先生の鞄、川端作品、かもめ食堂など、
    とにかく読むだけでお腹が減るような作品がてんこもり。

    何が一番素晴らしいかというと、筆者の正直さ。
    驚くほどに筆者の腰が低く、自分が江國作品を好きでなかったこと、どのタイミングでそれが修正されたのかなど丁寧に語られ、意外とこれが邪魔をせずに筆者と読者の壁を崩す。
    まるで誰かのおしゃべりを聞いているように楽に読み込めた。

    0
    2013年07月21日
  • 食べる日本近現代文学史

    Posted by ブクログ

    20130607 料理と小説の関係。あまり意識した事が無かったので新鮮な感じだった。読んで無い本も読んだ本もまたまた読んで見たくなった。

    0
    2013年06月08日

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