【感想・ネタバレ】食べる日本近現代文学史のレビュー

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Posted by ブクログ

食べ物と文学の相性に関してはその良さは折り紙付きである。

食卓を囲むシーンに家族愛を投影し、男女間の愛情を示すにも、
食事が重要なファクターになることは誰にとってもナットクの落としどころである。

この本には食堂かたつむりから始まって先生の鞄、川端作品、かもめ食堂など、
とにかく読むだけでお腹が減るような作品がてんこもり。

何が一番素晴らしいかというと、筆者の正直さ。
驚くほどに筆者の腰が低く、自分が江國作品を好きでなかったこと、どのタイミングでそれが修正されたのかなど丁寧に語られ、意外とこれが邪魔をせずに筆者と読者の壁を崩す。
まるで誰かのおしゃべりを聞いているように楽に読み込めた。
どう食べ物が使われているか、以上に、ひとつひとつの作品についての筆者の意見が書かれているので、文学作品の指南書のスターターとしてもいいかもしれない。

ただちょっと不満だったのは、ピックアップされている作品が非常に狭く、種類も少ないのでもう少しテーマを絞って踏み込むなり、広く数を紹介してもらうなりの方が役には立った気がする。


ちなみに英語、たぶんアメリカ?の言い回しで、
相性の良さをチョコレートとピーナッツバターのケッコン、という表現もある。
日本人にはウエっ、という人もいるとは思うけど。

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2013年07月21日

Posted by ブクログ

20130607 料理と小説の関係。あまり意識した事が無かったので新鮮な感じだった。読んで無い本も読んだ本もまたまた読んで見たくなった。

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2013年06月08日

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