野沢きみの作品一覧

「野沢きみ」の「宝石のこえ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 宝石のこえ

    宝石のこえ

    小説・文芸

    3.9
    1巻2,310円 (税込)
    第20回小説現代長編新人賞受賞作。 故郷が無いこと。都会の生活を楽しむこと。まだ見ぬ光景に思いを馳せること。 宇宙人は、わたしがどんな人かお構いなしに、宝石をくれるだけ。 誰しもが抱える孤独の本質を問う、衝撃のデビュー作。 選考委員称賛!  侃々諤々の議論が巻き起こった作品。 今村翔吾さん 不穏さや虚無感に惹かれる読者は少なくないだろう。私もその一人だ。 塩田武士さん 出来事があまり多くない小説なのに読めてしまうのは、文章がよいからだろう。 中島京子さん 美しく流れるような文章。晴れすぎた空のような悲しみを帯びた世界観。 凪良ゆうさん 一押し。小説を読むことそれ自体の楽しみがあった。 宮内悠介さん 内なる閉塞感や繊細な心情などは読ませるものがある。 薬丸岳さん ある日突然、地球に宇宙人がやってきた。もはや言語を使わずにコミュニケーション可能な彼らだが、人間の声を聴くと宝石のような物質を排出するらしい。わたしは、彼らのその習性を利用して対価をもらう「宇宙人の店」で働く代わりに、大学に進学するための費用や生活費を奨学金として援助してもらっている。都会で新たな友人もでき、予備校で出会った了一と恋人になるなど日々を謳歌するが、親密になったはずの彼に、捨ててきた故郷の思い出をうまく話すことができず困惑する。根っこを失い、枝葉にも寄りかかることもできなくなって、言葉の通じない、宇宙人に自らの過去を語り始め……。

ユーザーレビュー

  • 宝石のこえ

    Posted by ブクログ

    主人公の選択は安楽死のようだなと思った。
    大切なものが増えて、それを愛しく思うほどに、それらを持っている自分がしっくりこなくて愛しいものは自分の手から離れて欲しいと思うことがある。主人公もそうだったのだろうか。

    0
    2026年09月30日
  • 宝石のこえ

    Posted by ブクログ

    ものすごく不思議なお話。でもとっても引き込まれた。好き嫌いが分かれるお話だと思うけど、私はものすごく好きだった。

    0
    2026年07月02日
  • 宝石のこえ

    Posted by ブクログ

    本屋で、本タメ文学賞のポップをみて購入。前情報なしで読み進めたが、終始不穏な空気が漂う。いつ衝撃的な事件が起こるかと身構えていたが、るぅ本人にとっての被害は起こらない。恵まれた家族構成でな無いにせよ、むしろ人には恵まれているように読めた。
    家にいるはずなのに帰りたい、恋人がいるのにずっと寂しい。雨の中で喉の渇きを訴えているように思える。
    宇宙人からの申し出に「行きます」と即答したのは何故だったのだろう。地元から状況して、環境を変えたのに。
    暗い気持ちにはならないが、不思議な渇きを感じさせる小説だった。

    1番の衝撃は、新人賞とった時のタイトル。「ふるさとへようこそ!」は無いわ…プロのタイトル付の優秀さを知る。

    0
    2026年09月27日
  • 宝石のこえ

    Posted by ブクログ

    とても静かで穏やかな文章で、感情の起伏は少ないように描かれているのに、読ませる力がある、魅力的な作品だった

    主人公は自分が生まれた場所をろくでもないと思っていて抜け出したいと願っていた

    作中で主人公が出会う人たちは素敵な人たちばかりだったが、自身との違いを常に感じていた

    最終的に昔から希求していた「冒険」への出立を選ぶ

    自分をありのまま表現して好きなものを好きといえるのは素晴らしいことだし難しいよな

    0
    2026年09月16日
  • 宝石のこえ

    Posted by ブクログ

    りょうちゃんの方に感情移入しちゃって泣いてしまった。
    宇宙人に声を聞かせたら宝石を落とすという設定と文章が柔らかくて、すらすら読めた。大切な思い出を抱えてるぅちゃんだけの居場所が見つかればいいなと思った。

    0
    2026年09月14日

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