宝石のこえ

宝石のこえ

小説・文芸
2,310円 (税込)

11pt

第20回小説現代長編新人賞受賞作。

故郷が無いこと。都会の生活を楽しむこと。まだ見ぬ光景に思いを馳せること。
宇宙人は、わたしがどんな人かお構いなしに、宝石をくれるだけ。
誰しもが抱える孤独の本質を問う、衝撃のデビュー作。

選考委員称賛!

侃々諤々の議論が巻き起こった作品。
今村翔吾さん

不穏さや虚無感に惹かれる読者は少なくないだろう。私もその一人だ。
塩田武士さん

出来事があまり多くない小説なのに読めてしまうのは、文章がよいからだろう。
中島京子さん

美しく流れるような文章。晴れすぎた空のような悲しみを帯びた世界観。
凪良ゆうさん

一押し。小説を読むことそれ自体の楽しみがあった。
宮内悠介さん

内なる閉塞感や繊細な心情などは読ませるものがある。
薬丸岳さん


ある日突然、地球に宇宙人がやってきた。もはや言語を使わずにコミュニケーション可能な彼らだが、人間の声を聴くと宝石のような物質を排出するらしい。わたしは、彼らのその習性を利用して対価をもらう「宇宙人の店」で働く代わりに、大学に進学するための費用や生活費を奨学金として援助してもらっている。都会で新たな友人もでき、予備校で出会った了一と恋人になるなど日々を謳歌するが、親密になったはずの彼に、捨ててきた故郷の思い出をうまく話すことができず困惑する。根っこを失い、枝葉にも寄りかかることもできなくなって、言葉の通じない、宇宙人に自らの過去を語り始め……。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    宝石のこえ
  • タイトルID
    :
    2307375
  • ページ数
    :
    280ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年06月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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宝石のこえ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公の選択は安楽死のようだなと思った。
    大切なものが増えて、それを愛しく思うほどに、それらを持っている自分がしっくりこなくて愛しいものは自分の手から離れて欲しいと思うことがある。主人公もそうだったのだろうか。

    0
    2026年09月30日

    Posted by ブクログ

    ものすごく不思議なお話。でもとっても引き込まれた。好き嫌いが分かれるお話だと思うけど、私はものすごく好きだった。

    0
    2026年07月02日

    Posted by ブクログ

    本屋で、本タメ文学賞のポップをみて購入。前情報なしで読み進めたが、終始不穏な空気が漂う。いつ衝撃的な事件が起こるかと身構えていたが、るぅ本人にとっての被害は起こらない。恵まれた家族構成でな無いにせよ、むしろ人には恵まれているように読めた。
    家にいるはずなのに帰りたい、恋人がいるのにずっと寂しい。雨の中で喉の渇きを訴えているように思える。
    宇宙人からの申し出に「行きます」と即答したのは何故だったのだろう。地元から状況して、環境を変えたのに。
    暗い気持ちにはならないが、不思議な渇きを感じさせる小説だった。

    1番の衝撃は、新人賞とった時のタイトル。「ふるさとへようこそ!」は無いわ…プロのタイトル付の優秀さを知る。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    とても静かで穏やかな文章で、感情の起伏は少ないように描かれているのに、読ませる力がある、魅力的な作品だった

    主人公は自分が生まれた場所をろくでもないと思っていて抜け出したいと願っていた

    作中で主人公が出会う人たちは素敵な人たちばかりだったが、自身との違いを常に感じていた

    最終的に昔から希求していた「冒険」への出立を選ぶ

    自分をありのまま表現して好きなものを好きといえるのは素晴らしいことだし難しいよな

    0
    2026年09月16日

    Posted by ブクログ

    りょうちゃんの方に感情移入しちゃって泣いてしまった。
    宇宙人に声を聞かせたら宝石を落とすという設定と文章が柔らかくて、すらすら読めた。大切な思い出を抱えてるぅちゃんだけの居場所が見つかればいいなと思った。

    0
    2026年09月14日

    Posted by ブクログ

    丁寧に紡いだ言葉でできた小説です。宇宙人が出てくるので突飛に感じるかもしれません。でも、閉塞感のある現実や自分の目指したくない人々がいたり、出会えたことが宝物となる愛のある人との交流があったりと身近に感じられる主人公の歩みが描かれています。彼女の感性が冷たく美しい宝石のようだと思いました。

    0
    2026年09月03日

    Posted by ブクログ

    女性の声を聴くと宝石を吐き出す宇宙人に朗読するアルバイトをする代わりに、奨学金を得ながら生活する主人公。
    家族に対する嫌悪、大切な人に対する深い愛、汚い言葉を発する浅慮な人々への殺意、そんな複雑な主人公の独白のような、日記のような、不思議な物語だった。
    過去と現在がくるくると入れ替わり、今どこにいるのか、足元がおぼつかない不思議な感覚を味わう文体だった。
    他者から向けられた優しさに感謝しながらも、自分からは何も返せない。
    生まれ育った地から逃げ出したくて、何ものにも執着せず、自分自身すら大切にせず、いつかこの世界から消えてしまいそうな危うさを感じながら、それでもどこかで少しでも幸せになって欲しいと思いながら読み進めた。
    主人公の大切な人たちの名前はするすると序盤から明示されるのに、最後まで明かされなかった主人公の名前。
    主人公がこれから辿る旅は、果たしてどこに辿り着くのか。
    寂しくもあり、けれど少しでも幸せな瞬間が訪れると良いのだけれどと祈ってしまった。

    0
    2026年08月30日

    Posted by ブクログ

    透明感のある孤独が始めから終わりまで満ちている小説でした。
    主人公が出会う人たちが尊くて救われるのだけど、彼女はその人たちを選ばず、孤独であるにも関わらず本当に望んでいるものを見つけて旅立ってしまう。
    その選択を間違っているとは思いたくない。
    誰とも共有出来ない悲しみを抱えつつ誠実に生きることの尊さ。
    自分の悲しみから目を背けないことは、人の悲しみにも目を背けないことなのだと思う。
    自分の悲しみを優しく抱えながら、人が奥深く抱えている悲しみも大切に出来る人になろうと思う。

    0
    2026年08月13日

    Posted by ブクログ

    宇宙人のために本を読む仕事をしている瑠璃(るり)が、これまでに出会ってきた人々について語った物語でした。
    語り口に余計な起伏なく、あるがままに心情や思いを表現している様が、詩的な印象さえ受けて引き込まれる内容だと感じました。
    星4つの評価といたしました。

    0
    2026年08月02日

    Posted by ブクログ

    奨学金をもらう代わりに「宇宙人の店」で働くるぅちゃんを描いたSF作品。

    宇宙人に声を聴かせて宝石のような物質をもらうという不思議な設定だけれど、文章が美しいので、個人的には文学作品にカテゴライズしたい。

    どこにいても自分の居場所だと思えない、るぅちゃんの孤独や寂しさがシットリと伝わってくる。

    るぅちゃん自身が誰からも大切にされていないわけではない。
    愛情の受け取り方は、どうすれば育てることができるのだろう?

    どんなに自分を大切にしてくれる人がいても帰る場所だと思えないことに傷つき、自分を責めるるぅちゃんの苦しみが、この先和らいでいるといいなと思った。

    0
    2026年09月01日

宝石のこえ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    宝石のこえ
  • タイトルID
    :
    2307375
  • ページ数
    :
    280ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年06月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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