家田荘子の作品一覧
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Posted by ブクログ
タイトルの通り、昼に介護職として働き、夜や休日にデリヘル嬢として働く女性にインタビューした形式のノンフィクション。
介護という世間に対して正しい職業と、デリヘルというセックスワーカーを両立させている女性が多数いる。それは介護職だけでは食べていけないほどの低賃金であることに加え、いま、介護されている人たちの、介護する人へのみくだしのまなざしがある……という話なのだが、どうにもなんだか「ノンフィクションの形式を取った作者のメッセージ」という気がしてならない。
この本に出てくる彼女らは、きらきらとしながらやりがいを持ちプライドを保ちつつ両方の仕事に片足ずつを突っ込んでいる。だけど、そうじゃない人も居るんじゃ無いか? その声を拾わなくて良いのか? 本当の低賃金による苦労はそこにあるのか? となる。
個人的には、ブラック企業のことを「自分を鍛えるのに良い場、向上心がないから辛いって言う」のに似ているような気がする。
なお、この本に出てくる女性がニセモノだとか嘘だ言うつもりは無い。立派に働いているし、よくぞきちんと立っていると思う。
だが、彼女らを選ぶ作者さんの視点は、果たしてフラットなんだろうか……と疑問を感じた。
数をそろえるなら考え方の違うバリエーションが知りたい。あるいは、ひとりの個人をもっと深く。もしくは、介護という業態をもっと深く掘り下げた内容が知りたくなった。
もしかしたらこのシリーズで何作も書く第一作かもしれないなとも思う。