スピードスケート選手オリンピック3回出場2個の金メダリストの髙木菜那さんの自叙伝。
どうしてもスーパースター高木美保のお姉さん、とみてしまう自分がいる。
てっきり二人姉妹かと思っていたら、上にお兄さんがいて、
そのお兄さんの影響を強く受けていた、3人きょうだいの真ん中の子、だった。
幼いころからスポーツに親しみ、生活のためアルバイトもこなすその姿は、
確かに次男坊的なところがある。長女、っぽくない。
スピードスケートで台頭するも、それ以上に妹がすごい。
そこで感じた引け目、妬み等を隠さず書いているのは興味深い。
ころベーと祈る時もあれば、自分が出ない大会で妹が負けると悔しがったり、
複雑な思い。
自分を限界まで追い込むアスリート。肉体以上にメンタルも相当なもの。
2018平昌でパシュートとマスで2つの金メダル。
2022北京でもパシュートで金目前でまさかの転倒。
すさまじい競技人生。
世界記録を出し、勝ちまくる妹美保とは全く違うもの。
あれ?妹はメダルはたくさん撮ったけど、金メダルは何個だったんだろ。
パシュートで一緒に取った金以外、案外オリンピックで1位になってない。
2026も金はなかったはず。2個。お姉ちゃんと一緒だ。
銀と銅はやたらある。
悩んだり苦しんだり笑ったり。
コーチの力もあり。
ラジオで姉妹の語らいも聴いたが、この本の雰囲気と同じだった。
いい感じ。
良い本だった。
●第1章:髙木家の教え
・やるならば中途半端にせずしっかりやる
・頑張れとは言わずにそっと見守る、
・何を優先するかは自分で決める、ほか
●第2章:歓びと葛藤のあいだで
・菜那は菜那だよ
・悲劇のヒロインになるな、ほか
●第3章:夢から現実のオリンピックへ
・コーチと先輩が言っていることを最優先しよう
・努力することに無駄なことはひとつもない、ほか
●第4章:2つの金メダルの重み
・私は金メダルを獲りますと口に出す
・金メダルを獲ってわかったこと、ほか
●第5章:命と心を削った4年間
・できることをひとつひとつ増やしていく
・もっと自分の感覚を信じていい、ほか
●第6章:傷だらけの心と渾身の滑り
・追い打ちをかけたコロナ禍
・スケートを楽しんでほしい、ほか
●第7章:最後のオリンピック
・もしも時間が戻ったとしても
・いいなあ、銀メダル
・ウェイク・アップ、ほか
●第8章:逃げた先に見えてきたもの
・グレーがあってもいい
・金メダルをずっと輝かせられる人であってほしい
・まずは自分を褒めてあげよう、ほか