あらすじ
元スピードスケート金メダリストが初めて胸の内を綴った珠玉の一冊
スピードスケート選手として冬季オリンピックに3回出場した金メダリストの髙木菜那さん。
本書は、現在、メディアや講演などで幅広く活動する彼女が、初めて心の内と半生を綴った著書になります。
スケートとの出合い、周囲からの妹・美帆さんとの比較、五輪への厳しい道のり、歓喜に震えた金メダルの景色、追い込まれていった3回目の五輪、金メダル目前での衝撃の転倒、引退してからの抜け殻のようになった日々、ゆっくりと歩み始めた第二の人生・・・。
それらの半生を縦糸に、その折々で転機となった「言葉」や「学び」を横糸に、自らの言葉でありのままに綴っています。
何かにチャレンジしている人はもちろん、挫折をして悩み苦しんでいる人の背中を、そっと押してくれるような一冊です。
《本書の目次より》
●第1章:髙木家の教え
・やるならば中途半端にせずしっかりやる
・頑張れとは言わずにそっと見守る、
・何を優先するかは自分で決める、ほか
●第2章:歓びと葛藤のあいだで
・菜那は菜那だよ
・悲劇のヒロインになるな、ほか
●第3章:夢から現実のオリンピックへ
・コーチと先輩が言っていることを最優先しよう
・努力することに無駄なことはひとつもない、ほか
●第4章:2つの金メダルの重み
・私は金メダルを獲りますと口に出す
・金メダルを獲ってわかったこと、ほか
●第5章:命と心を削った4年間
・できることをひとつひとつ増やしていく
・もっと自分の感覚を信じていい、ほか
●第6章:傷だらけの心と渾身の滑り
・追い打ちをかけたコロナ禍
・スケートを楽しんでほしい、ほか
●第7章:最後のオリンピック
・もしも時間が戻ったとしても
・いいなあ、銀メダル
・ウェイク・アップ、ほか
●第8章:逃げた先に見えてきたもの
・グレーがあってもいい
・金メダルをずっと輝かせられる人であってほしい
・まずは自分を褒めてあげよう、ほか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
おねえちゃん(菜那さん)の心の物語
このタイミング(ミラノ・コルティナ冬季五輪の終了後)に拝読すると、益々意味深く菜那さんのこれまでに至る努力や苦しみ、葛藤、そして妹美帆さんのレース終了後固く抱き合った、そして二人の後ろ姿から伝わる物語が理解できて、とても感慨深いです。
競技者である以上、ライバルに対して「負けたくない」と強く思うのは当然でしょう、それが自分の妹だったら、、それがこれほどまでに菜那さんを苦しめていたんですね、
競技者として菜那さんが経験された沢山の苦闘と感情、それがこれからの菜那さんの活動に対して唯一無二の存在として価値を高めるでしょうね、
室伏さんが掛けてくれた言葉「金メダルをずっと輝かせられる人であって欲しい」に鳥肌が立ってしまった。
この本に描かれている菜那さんの努力が室伏さんには十二分に理解されたからこそ頂いた言葉ですね。
自分もまさに菜那さんはそんな人だと思う。
これからまた妹の美帆さんが菜那さんの後を歩いてきます。
美帆さんもこれからのキャリアで悩み苦しむでしょう。
その時にまた姉である菜那さんの経験が活きてくるでしょうね、
これからのご活躍がすごく楽しみです。
だって、菜那さんは未だ人生の折り返し点までも達していないのですから、
これからが長距離レースの味が出てきますよね、
Posted by ブクログ
菜那さんのスケート人生を綴った一冊。
「美帆の姉」ではなく「高木菜那」としてみてもらいたいということは、人としてあたりまえの感情だと思う。ただ、一流アスリートであり、注目されているからこそ「美帆の姉」と言われてしまうことも仕方ないと理解できます。
私がこの本を読みたかった一つの理由は、北京のパシュートをどのように語っているかを知りたかったから。一流のアスリートとして最後の転倒をどのように感じ、綴るのか、とても興味がありました。
私はあのシーンの衝撃は忘れられません。
私はスポーツが好きで、オリンピックやWBCなど、日本を代表して他国と競うものは特に興奮します。ただ、勝てば讃えられるが、負けたら見向きもされず、なんなら戦犯扱いされるようなそんなメディアの取り上げ方だったりSNSの反応だったりに違和感を覚えます。菜那さんが転倒した時も心無い言葉の刃が散見されました。
アスリートの皆さんの生い立ちや背景を知ることで、その競技の一戦一戦だけでなく、もっとスポーツ全体を楽しめるようになれると思います。
菜那さんのこれからの活躍にも注目していきたいと思える一冊でした。
Posted by ブクログ
スポーツは好きなので高木姉妹のこともある程度の認識はありました。確かに妹が先に騒がれて兄弟姉妹で同じ競技をやることの大変さはこの本に書かれているように凄まじいものだったでしょう。
北京オリンピックは多分リアルタイムで見ていたと思いますし、当時は私もかなり残念な気持ちになっていたと思います。ですが、今ではそんなことあったっけ?みたいな感じです。
自分の失敗は誰かに笑われるのでは?とか後悔が強かったり人の目をすごく気にしてしまいますが、失敗を気にしてるのは自分だけ、ということがほとんどではないかと思います。世界中の人が見てるオリンピックですらそうなのですから。この本を読んで失敗したって大丈夫と改めて思えました。
オリンピック選手とはストイックさのレベルは違いますが、失敗を恐れずチャレンジしていきたいなと思います。
Posted by ブクログ
妹に対して、ここまでの葛藤があったとは、、、
同じ世界で、妹の方が強い時の気持ちはとてつもないものがあったのだと思った。
北京の転んだのも、簡単には乗り越えられなかった、としった。
よく頑張ってきたと思う。。
◎バンクーバー前 転べ!と願っていた
◎ユニフォームを燃やしたら美帆はオリンピックに行けないかな
◎私は美帆より遅い。泣きながら口に出していた
◎平壌 美帆はまだ金メダルを取っていない
◎レジリエンスを高めるために、よく寝て、よく食べて、よく動く
◎銀メダルでほっとした
◎美帆は辛いことの代名詞のような存在
Posted by ブクログ
オリンピックに出ていた高木菜那さん全然知りませんでした。全く世の中に興味のない私はこの本でスケートの選手で金メダルを取った人ということを初めて知りました。この本辛い思いをしたり、心が疲れていたり、誰かの少しの応援になるような本でした。途中人の喜びを喜べないところとか負けず嫌いの私もあったなと共感しました。人間の闇の部分を赤裸々に描いてくれているところとても良かったです。このかたの人生はオリンピック選手から次は講演会やラジオに出る仕事になり自分の経験を仕事にし、自分の過去を振り返り前向きに仕事が現在できているところみんなに伝えたかったのかなと思います。苦しみながら物事を進めるのではなく、いろいろな寄り道含めて最後に自分が向き合った結果いろんなものが自分が満足しながら生きれること、これが人生1番ですよね。私も時より何か何のために生きてるのかって思うことあります。どこか向き合ってない部分があるんだと思います。心の穴が塞がってないところ そんなことに気づかせてもらった本です。あなたの絆創膏になってもらいました、ありがとうございます
Posted by ブクログ
妹と比較され、または自ら比較していたスケート人生を、なるべく多くのことを隠さず表現したこと なかなか出来ないことだと思います。とても勇気のいる事だと思いますし、尊敬しました。
兄妹とはいえ、自分の人生が主人公である中で、妹の活躍を素直に応援できなかったこと、兄弟がいる人であればあるあるなんだと思いますが、本にするなんてすごいと思います。兄妹間の関係性が良いのだと思います。
オリンピックは多くのアスリートには出場するだけでも意義ある事だと思いますが、結果を出すための努力は凄まじいものだと本を通して感じる事が出来ました。
引退後に進んだ道での関係性もあってか、メンタル部分が非常に多く表現されていたと思います。
コーチとの関係性や妹への気持ちなど葛藤など多く書かれていましたが、調子悪いけどなんか勝てたとか、うまくいかな時にコーチに相談しないともうダメだと思いながら戦ったレースは勝ってしまったとか、メンタルに見えて積み重ねた努力なのではないかとこちらが思ってしまうような事もあったり。
でも書いてある妹への想いって、世の中結構当たり前にあるんじゃないかと思います。自分も少なからず何かしら思う事はありますから。