桜井政成の作品一覧
「桜井政成」の「コミュニティの幸福論――助け合うことの社会学」「読書スタディーズ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
真面目な本だったが、興味深かったり新しい発見があったりして読めて良かったと思う。(途中ちょっと眠くなった部分もあったが。)
読書が好きなことを隠す青少年もいる(仲間内では読書はダサいと認識されているため)と知り、何となくその気持ちが分かるような気がした。子どもの頃ってそういう優等生的なことを好きだと言いづらい。大人になってしまえばそんなことなく、読書が好きなのだなぁと単純に思えるが、私は趣味を聞かれたときに読書は挙げない。あまりにも平凡な趣味でつまらないから。こういう風に考えてしまうのは、なんか矮小な人間な気がして自己嫌悪。
コロナ禍で読書する人が増えたというのも初耳だった。ゲームをする人が増えたのは知っていたが、本を現実逃避するためのものとして読んでいる人がいるとは驚いた。私は現実逃避の手段として読書をしたことはないと思うのだが、実はそうだったのかな。
運読(はこんどく)という語も初めて知った。面白いネーミングだ。旅行などに持っていったが結局読まなかった本のことを言うのだが、私はしょっちゅうこれをやっていて、しかも重い本を持って行ったりするので自分に呆れている。でも同じようなことをやっている人が世の中沢山いるのだなと思うと心強い。
読書という行為について深く考えたことがなかった私にとって、本書は深く深く教えてくれた。副題の「本好きはどうつくられるのか」には、いろいろな答えがあったが、一番は本が気軽に読める環境、誰にも否定されることなく読書できることなんだろうな。
Posted by ブクログ
いろいろな論文をもとに、いろいろな側面で「読書」を語っている本書。
この本にあったSNSによって長文を読む忍耐力を失っていくと言う指摘は今の自分をぴたりと言い当てていた。Xをダラダラ読んでいては、今後の老後の読書を楽しむ忍耐力や持久力を失ってしまうのでは、と少し怖くなった。
論文をもとに書かれているので説得力がある。
著者のクセなのかわざとなのかはわからないけれど「〜ですよね」とか「〜ですね」と語尾に「ね」がつくのが少し鼻についたが、著者が力説したいと思われるところには「ね」がなかったように思う。
いずれにしても「読書研究者」としての著者の次の本に大いに期待する。
Posted by ブクログ
「読書は決して『個人的行為』ではない」。
本書は、人々の読書のあり方が社会や制度、さらには読書を支える科学技術の発展によって大きく規定されていることを明らかにしようとするものである。
本書では、読書をめぐるさまざまなテーマについて社会学的な視点から考察が行われている。その内容を要約すると次の通りである。
・読書人口の減少をどのように捉えるべきか、またその調査方法は妥当なのか。
・人が自らを読書家である、あるいはそうではないと認識する要因は何か。
・人はどのような方法で読みたい本へたどり着こうとしているのか。
・人が読書に没入するための条件とは何か。
・現代人が読書時間を確保できるかどうかを左右する要因は何か。
・読書の目的や傾向と、社会学者ブルデューのいう文化資本との関係。
・読書会をはじめとする読書コミュニティの意義。
・社会的地位や人種、経済格差などに起因する読書格差を解消するための取り組み。
・電子書籍やオーディオブックなど、読書関連技術の発展が読書に与える影響。
読書好きの人間にとって、これらはいずれも関心を引かれるテーマである。また、本書を読むことで、自らの読書習慣や読書観を改めて見つめ直す機会を得ることができた。読書を個人の趣味としてではなく、社会との関わりの中で捉え直そうとする本書は、多くの読書家にとって示唆に富む一冊である。