【感想・ネタバレ】読書スタディーズのレビュー

あらすじ

本好きになることはできるか――。
働いていると本当に本は読めないのか――。
読書家はどう本を選び、ハマるのか――。
読書をめぐる俗説や規範を検証し、「孤独な営み」の常識をくつがえす。国内外の膨大な先行研究を軽やかな語り口でひもとく入門書。
三宅香帆さん推薦!

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Posted by ブクログ

読書をめぐる与太話はたくさん存在している。たいていは偏見や思い込みに基づいていて、正確とは言いがたく、結局自分にとって都合がいいものばかりを信じているだけだ。
weは読書にまつわるあらゆることを学術的に研究して1冊にまとめられたものである。
そもそも読書とは何を指すのか。漫画を読書としてカウントするか。働いていると本が読めなくなるのは本当なのか、など読書というフィールドで投げかけたらみんなそれぞれ持論を展開しそうなトピックスを扱い、論文やデータをもとに実際のところどうなのかを著者が解説している。
この本に書かれていないことで気になるのは、いわゆるネットで連載されている小説(一次、二次を問わない同人小説)などはどう読書というフィールドで扱われるのだろうということだ。
読書にまつわる本はたくさん出ているし私もそれなりに読んでいるつもりだが、紙の本や電子書籍は読まないが素人が投稿した趣味で書いている小説は読むという層を扱っているものがない気がする。
あったらごめん。というのも私は趣味で二次創作をしているのだが、二次創作の小説は読むが本(紙・電子問わず)は一切読まないという層がたくさんいることを知っているからだ。
こういう層まで含んだ読書にまつわる本が出てほしいと思っている。

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2026年10月28日

Posted by ブクログ

真面目な本だったが、興味深かったり新しい発見があったりして読めて良かったと思う。(途中ちょっと眠くなった部分もあったが。)

読書が好きなことを隠す青少年もいる(仲間内では読書はダサいと認識されているため)と知り、何となくその気持ちが分かるような気がした。子どもの頃ってそういう優等生的なことを好きだと言いづらい。大人になってしまえばそんなことなく、読書が好きなのだなぁと単純に思えるが、私は趣味を聞かれたときに読書は挙げない。あまりにも平凡な趣味でつまらないから。こういう風に考えてしまうのは、なんか矮小な人間な気がして自己嫌悪。

コロナ禍で読書する人が増えたというのも初耳だった。ゲームをする人が増えたのは知っていたが、本を現実逃避するためのものとして読んでいる人がいるとは驚いた。私は現実逃避の手段として読書をしたことはないと思うのだが、実はそうだったのかな。

運読(はこんどく)という語も初めて知った。面白いネーミングだ。旅行などに持っていったが結局読まなかった本のことを言うのだが、私はしょっちゅうこれをやっていて、しかも重い本を持って行ったりするので自分に呆れている。でも同じようなことをやっている人が世の中沢山いるのだなと思うと心強い。

読書という行為について深く考えたことがなかった私にとって、本書は深く深く教えてくれた。副題の「本好きはどうつくられるのか」には、いろいろな答えがあったが、一番は本が気軽に読める環境、誰にも否定されることなく読書できることなんだろうな。

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2026年10月15日

Posted by ブクログ

いろいろな論文をもとに、いろいろな側面で「読書」を語っている本書。
この本にあったSNSによって長文を読む忍耐力を失っていくと言う指摘は今の自分をぴたりと言い当てていた。Xをダラダラ読んでいては、今後の老後の読書を楽しむ忍耐力や持久力を失ってしまうのでは、と少し怖くなった。
論文をもとに書かれているので説得力がある。
著者のクセなのかわざとなのかはわからないけれど「〜ですよね」とか「〜ですね」と語尾に「ね」がつくのが少し鼻についたが、著者が力説したいと思われるところには「ね」がなかったように思う。
いずれにしても「読書研究者」としての著者の次の本に大いに期待する。

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2026年09月27日

Posted by ブクログ

「読書は決して『個人的行為』ではない」。
本書は、人々の読書のあり方が社会や制度、さらには読書を支える科学技術の発展によって大きく規定されていることを明らかにしようとするものである。
本書では、読書をめぐるさまざまなテーマについて社会学的な視点から考察が行われている。その内容を要約すると次の通りである。
・読書人口の減少をどのように捉えるべきか、またその調査方法は妥当なのか。
・人が自らを読書家である、あるいはそうではないと認識する要因は何か。
・人はどのような方法で読みたい本へたどり着こうとしているのか。
・人が読書に没入するための条件とは何か。
・現代人が読書時間を確保できるかどうかを左右する要因は何か。
・読書の目的や傾向と、社会学者ブルデューのいう文化資本との関係。
・読書会をはじめとする読書コミュニティの意義。
・社会的地位や人種、経済格差などに起因する読書格差を解消するための取り組み。
・電子書籍やオーディオブックなど、読書関連技術の発展が読書に与える影響。
読書好きの人間にとって、これらはいずれも関心を引かれるテーマである。また、本書を読むことで、自らの読書習慣や読書観を改めて見つめ直す機会を得ることができた。読書を個人の趣味としてではなく、社会との関わりの中で捉え直そうとする本書は、多くの読書家にとって示唆に富む一冊である。

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

作者本人も「はじめに」に記載している通り、読書を学術的に研究するにあたっての論点を総ざらいした1冊。
「目の奥の知識」「ナラティブ・トランスポーテーション」「文化資本の3タイプ(身体化/客体化/制度化)」等々は、感覚的に認知していたものを本書を通して構造化できた感覚はある。
読書会がなぜ楽しいのか?を考える上で【第7章】も印象に残った。
ただし当然この1冊で何かものすごくNewなこと/斬新な切り口は得にくく、沼の入り口に誘導されたところで読み終えた感覚。読んで損はないけど、良い意味での不完全燃焼は否めず!

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2026年10月12日

Posted by ブクログ

p.89を読んで、「再読っていいな」と改めて思った。新しい本を読むことに意識が向きがちだけど、昔好きだった本を読み返すことで、当時とは違う自分の視点や感じ方にも出会える。懐かしい物語に触れることが安心感や社会とのつながりにもなるという話も興味深かった。
特に小説は今まであまり再読してこなかったので、時間をおいて読み返す「読書」をこれから取り入れてみたい。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

エンタメ性に富んだ研究資料という感じだった。
読書論に興味があるので、おもしろく読めた。
「「○○は読むべき」という論にはあまりふりまわされずに、好きな本を読んだらいいんじゃないでしょうか」というところに勇気づけられた。
読書環境を整えて、これからも読書を楽しもうと思った。

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2026年08月06日

Posted by ブクログ

読書好きの著者による読書研究の調査手法の特徴とそれぞれの調査結果への比較分析から始まり、人と読書の関係の特性毎に章割りして解説されている。

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2026年08月01日

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