2巻を読む時はなかなか夢中になれなかったが、3巻は面白く読めた。特に楚晩寧が死んでから、墨燃が楚晩寧の優しさに気付いていくので面白かった。
3巻では彩蝶鎮で黒幕が羅繊繊を使って木霊の精髄をゲット。天裂が起きる。
その補修と墨燃を助けるために楚晩寧は死亡。
生き返らせるために墨燃達が奔走し、5年後に生き返る。
黒幕の行動や弧月夜の頭巾の男の描写はほとんどない。
・黒幕(偽勾陳)
常家と繋がって容九に残っている墨燃の木霊を使おうとした。容九はこのせいで死ぬ。
楚晩寧は羅繊繊の兄か儒風門の人間か?と考えている。
墨燃は生き返った誰かだと思っているし、自分(墨燃)が生き返ったことも知っている。
墨燃が宋秋桐と酒楼で会った時に、
墨燃「実にいい手だ。宋さんは碁を打てるのか?」
宋秋桐「す……少しだけなら……」
墨燃「こんなに【美しい】手なら、きっといい碁が打てるだろう」
と会話してるので、珍瓏棋局を指している?
黒幕は死体を操っているので性別は不明。
常公子と会っていた時は仮面を付けた男だったがこれも死体かもしれないし。
宋秋桐がそれだけの使い手なら、霊山大会で薛蒙達に負けたのはわざとなのか、武芸の術は弱いのか。
墨燃が珍瓏棋局は前世の自分だけが使えたと何度も言っているので、前世墨燃に近かった人間が黒幕?宋秋桐ではないなら、劉公?まだ名前が登場していない妾?
てか妾って楚晩寧のこと指してたりする?あまりにも存在について触れないので。
でも単純に読み取れば、黒幕は羅繊繊が出会った蜜柑の木を切り倒した男(もしかすると兄)っぽいんだよな。
まだ登場してない誰かなのか?
・頭巾の男
水の使い手なので、同じく水の霊核を持つ師昧っぽいけど、師昧と同一人物なのかわからない。師昧が軒轅閣で人に頼んで手に入れた玉佩を墨燃に渡そうとしたので、頼んだ人がこの頭巾の男なのか、自分で自分手に入れたのか。
ブラフなのか伏線なのか。
楚晩寧はかなり昔に見た気がする容貌らしいので、師昧ではない…?
師昧は孤児らしいけど金成湖で両親の夢を見たらしい。でも実は兄弟がいたとか?
その兄弟は前世で師昧が死生之嶺でうまくやってると思ったら死んだという知らせだけ聞いてそれを恨んでいたとか?
前世で墨燃が師昧のこと慕っていたのは周知の事実らしいので、めちゃ強な墨燃が師昧のこと守れよと思ってるのかな。
・楚洵と懐罪大師
懐罪大師の恩人は楚洵?
恩人について、
「貧僧は若い頃、恩人に助けられた。だが、その恩人は短命で、ある大きな災禍に見舞われた際、他人の命を守ったために、魂魄が飛び散ってしまったのだ。あれから百年あまりが過ぎても、貧僧はそのことを思い出すたびに心が安まらない」
と発言。
また、
懐罪「順風楼の楚洵に会ったのか?」
墨燃「はい」
懐罪「……」
墨燃「大師?」
懐罪「何でもない。楚公子が2つの地魂があっても正常だと言ったのであれば、そのとおりなのだろう」
と気にしている様子。
楚洵が自分の霊核を使って助けた人間は、
「妓楼の女、白髪の老女、子供に説得された夫婦、乞食、書生、講談師、かつての富豪の息子、幼子を抱く寡婦、教師、農夫。」(2巻より)
なので、乞食、書生、講談師、富豪の息子、教師、農夫の誰か。
懐罪大師の風貌は30過ぎの容姿端麗らしいが、2巻の描写からはわからない。
懐罪の恩人は魂魄が飛び散ったらしいが、魂魄の混乱があったのは楚洵の妻で、楚洵にはその描写が無い。魂魄が飛び散ったというのは比喩?霊核を使ったことによるもの?
楚洵が霊核を使ったから魂魄が定まらなくて鬼界に捕らわれている?妻を待ってるわけではない?妻を待ちながら魂魄の回復をはかっているのか?
それとも恩人は楚洵ではないのか?
楚洵に人界の海棠の花を届けているのは誰か?
懐罪大師は鬼界に行けるっぽいので、届けることは出来るけど、楚洵が会いたがらない人物とは?小満?
それとも、懐罪大師=小満ではなく、別々の人間で、小満が人界から取ってきて楚洵に届けてる?九鬼王に付いたし、九鬼王は人界の事情に通じているそうなので。
・容九(ロウジウ)
あのあと結局苦しい目にあうのかな。
「どうしてお前だけがやり直せるんだ?どうしてあんなに性根の腐った奴なのに、誰かによくしてもらえるんだ……どうして……」
というセリフが好き。
楚晩寧は誰からもよくしてもらえなくても人を助け続け、墨燃はよくしてもらえなかった怒りを他者にぶつけ続けて死んだ。
普通の人間は楚晩寧のように出来ておらず、かといって墨燃のように力も無く、容九のような人間は嘆くしか無い。
それが良かった。
・楚晩寧の2つの地魂
不完全なほうは前世墨燃による執着の結界?死の間際に使った九歌の影響かな。九歌で無理をしたから剥がれたけど、墨燃が過去に蘇ったため、その負債が楚晩寧の地魂にくっついていた?
墨燃には楚晩寧と師昧のなんかが付いてるらしいし。
前世で墨燃は師昧の死後、師昧の招魂をしたからそれがくっついてる?
師昧が作ってくれたと思ってた抄手が楚晩寧のもので、でも優しくしてくれたのは師昧。
師昧は楚晩寧は優しい人と楚晩寧に弟子になろうとした時のエピソードを話して、フォローしてるので、楚晩寧の手柄を横取りしようとしたわけじゃないけど、師昧の本性が全然わからない。
普通に墨燃のことが好き?それだけ???
今世で墨燃が楚晩寧に見捨てられたと思った時のように、師昧も楚晩寧に見捨てられたと思って恨んで生き返ったとしたら???
今世で墨燃が天裂を補修したけど、師昧はその妙技までたどり着かなかったのかな。治療技術は伸ばしてるっぽいけど。
3巻で楚晩寧がいよいよ墨燃への気持ちが抑えきれないと自覚して終わったが、墨燃のほうはどうなんだろう。
師尊への尊敬と思慕が強くて前世のような肉欲の気持ちを持つなんて!の精神っぽい。
この状態で楚晩寧が積極的に行って「ダメですよ!師尊!」とあたふたする墨燃は見てみたいけど、原作では無さそう。
墨香銅臭のさはんみたいだな。
結局、楚晩寧が崑崙踏雪宮産の「冰霧綾(ひょうむりん)」を着ている理由はわからなかった。15まで懐罪大師のところにいたから、踏雪宮にいたわけじゃない。踏雪宮の誰かから贈られた?梅含雪?
富豪格付けで一番が弧月夜の掌門で面白かった。
競売やってる胴元だから?手数料で儲けてそう。あと薬もか。
二哈和他的白猫師尊読んでると中国の詩歌がちょくちょく出てくる。墨燃は学が無い設定なのに……。
馬伯庸の『両京十五日』読んだ時もめちゃくちゃ出てきた。そういうの好きなのか当たり前のことなのか。
日本の小説でここまで過去の作品の引用は見たこと無いと思う。
墨香銅臭作品ではいちいち引用は無くて、さらっと元ネタ知ってる人にだけ、この花の意味は〜この言い回しは〜でわかるレベルだったと思うが。
葉忘昔は何してるんだろう。
墨燃みたいに旅して修行?別の門派へ行った?
前世の南宮駟の病没の理由も知りたい。
宋秋桐に毒盛られてとか?
そもそも墨燃も前世何故死んだのか。狂死?無茶な法術の行使とか?1巻の内容が曖昧。
前世、墨燃にも楚晩寧にも寄り添ってた劉公もどんな人なのか気になる。今のところ死生之嶺内にはいないっぽいけど。
3巻の裏表紙の階段の血に犬と猫がいることに気付いた。2巻の裏表紙も見たら雪のところに犬と猫。
さりげなく描かれてて良い。
あと原作者の手書きメッセージがその巻のセリフからで良かった。
AI翻訳頼りだけど、
2巻は楚晩寧の死の間際の「私がお前に酷なことをした。死んでも恨みはない」で、
3巻は墨燃の「師尊、俺はあなたに一生傘を差してあげたい」だと思う。
→ツイッター見たら公式で翻訳して教えてくれてた。
1巻
「仙君仙君、
俺、ずっとあなたを見てたんだよ。 どうして俺のこと、ちっとも構ってくれないの?」
2巻
「私がお前に酷なことをした。
死んでも恨みはない」
3巻
「師尊、
俺はあなたに一生傘を差してあげたい」
3巻の墨燃が楚晩寧に傘を差したい告白と、墨燃の字の微雨がかかってるようで面白い。
前世では墨燃のせいで楚晩寧はめちゃくちゃにされ、今世では墨燃のおかげで生き返った。死んだのも墨燃を助けたせいではあるが。
3巻で好きなのは、
p260
第114章 師尊、俺の頼みを聞いてください
墨燃は誰かを憎む時は徹頭徹尾憎むが、誰かを大切にしようとする時は心の底から尽くすのだ。
常に偏執的で、極端だった。
「一緒に帰りましょう。俺の頼みを聞いてください。お願いです」
この墨燃の愛憎の極端さが好き。
前世あれだけ憎んだ楚晩寧を愛するということはめちゃくちゃ苛烈なんだろうなで、これからが楽しみ。
■メモ
・前世墨燃
15歳で醉玉楼の火事で知り合い全滅後、死生之嶺に引き取られ、楚晩寧に弟子入り(既に師昧が弟子入り?しており兄弟子)
薛蒙がその次?
薛蒙は墨燃より1つ年下
楚晩寧のために摘んだ花で罰を受け、師昧のほうに気持ちが傾く
16、17歳で神器の不帰(楚晩寧の死後名付ける)をゲット、楚晩寧と師昧が桃花源へ修行
容九に修為を奪われるために殺されそうになる
19歳?で霊山大会。南宮駟と葉忘昔が優勝。南宮駟が首位?
20歳?で天裂が起き、師昧死亡。踏仙君への道を歩む。
南宮駟病没。
楚晩寧と対決し、霊核を砕いて幽閉。
葉忘昔死亡。宋秋桐を皇后に。
30歳で楚晩寧死亡。
その後宋秋桐死亡?
墨燃が死ぬまでに薛正雍、王夫人が死亡。
32歳で墨燃死亡。
・今世墨燃
墨燃16歳の時に生き返る
容九をハメる
彩蝶鎮で楚晩寧と婚礼を挙げる
神器の見鬼をゲット(1巻ここまで)
楚晩寧が子供の姿へ
楚晩寧、師昧、薛蒙と桃花源へ修行に。そこで葉忘昔と出会う。
楚晩寧と弧月夜へ。宋秋桐(14歳くらい?)と葉忘昔と南宮駟を見かける。
17歳、彩蝶鎮へ向かう。(2巻ここまで)
3年後に起きるはずの天裂が起きる。
楚晩寧死亡。
19歳で霊山大会。
22歳、楚晩寧が復活。(3巻ここまで)