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「ショーン・フェイ」の「トランスジェンダー問題――議論は正義のために」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ショーン・フェイ」の「トランスジェンダー問題――議論は正義のために」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
ネット言論でのパニックめいたトランスヘイトに左右されないため、まずはトランスジェンダーの人々がどのような状況にあるかを知るべきだろう。英国の事例が中心ではあるが、解説や訳者解題まで読むことで、日本の状況についてもある程度の理解を得られる。右派のトラスフォビアは今に始まったことではないが、驚くべきはマイノリティ側から社会変革を求める左派にもトランス排除の言説に取り込まれる層がいるということだ。そこにあるのは、かつて白人フェミニズムが犯してきたような権利獲得の力学であり、つまるところ更なる弱者を維持しようとするシステムである。ある程度 フェミニズムを理解したと考えている層にこそ、次なる連帯のために読んでほしい一冊。訳者である高井ゆと里氏の注釈も細かいところまで目が行き届いており、安心して読むことができる。丁寧な仕事に感謝したい。
Posted by ブクログ
ある日、何かと強い意見がある同僚が、トランスジェンダーへの配慮が行き過ぎているのでは、と言った。オールジェンダートイレとかはやりすぎ。彼らは心の中でだけ思っておけばいい、そこまでは何も批判しない、という。ほとんどマジョリティの要素ばかりの彼のそのえらっそうな言い草に心底腹がたって反論したが、ずっとこれまで遠慮して我慢してきたのに、それはあんまりなのでは、というようなぼんやりしたことしか言えなかった。その時思い浮かんだのは1人トランスの知り合いのことだった。まだトランジションの途中で、ぱっと見て男性だったことがすぐ分かる容姿だった。海外で買い物に付き合ってくれた時、モールのトイレには行けないから家まで我慢する、と悲しそうに微笑んでいた顔が忘れられない。
同僚と議論する時間もなかったし、議論できるほどトランスジェンダーについてよく知らないと思い本書を手にとった。
詳しく英国の状況が説明されていてよく理解できたが、学術的な文体を忠実に訳したからなのか、読みやすいとは言えなくて、五分の四まで読んでいったん休憩。
古代ローマでも女装をし、女帝として女性の代名詞で呼ぶように命令していた皇帝が居た、という部分は、やっぱりずっと一定数人間の中には存在するジェンダーなんだなと得心した。
機械みたいに2つにキレイに分かれるわけではないのだから、そう生まれついた人たちが同じように幸せになれるよう考えて社会のあり方を工夫して直していくことの何が行き過ぎなのか分からない。
そうやって少しずつ社会は前進し続けてきたのだし。
Posted by ブクログ
トランス男性/女性という言葉自体、ジェンダーのカテゴリーは2つだけしかないという考えに異をとなえる人からすると不適。
今日におけるトランスジェンダー問題とは、シスがトランスとの共存の中で発生する問題であり、トランスが直面している問題ではない。
家庭内暴力のシェルターは深刻なまでにジェンダー化されており、トランスを念頭に置いていないため、ホームレスや殺人事件につながっている。
暴力の脅威があるせいで、多くのトランスが自分の外見を変えるか、公共喰うy間を通る仕方を変えるか、どちらかを選ぶように強いられていると感じている。
不遇にある人々から、ラディカルで怒りっぽく、品が悪い人々によって運動が奪われる。そして、その運動は今度は卑劣なアクティビストによって売名のためにダメにさせられる。
人々をセックスワークに突き動かしているそもそもの制度的な原因、とりわけトランスの人々を動かしている原因に対処することなしにセックスワークを犯罪化することは、すでに存在している不平等な取引をより強固なものにする。結果、ワーカーはますます危険に身を置くようになる。)
トランスジェンダーは誤解によって、同性愛者からもフェミニズムからも敵視される部分がある。