作品一覧

  • 今日も私は、ひとつの菓子を
    3.9
    1巻1,980円 (税込)
    〈「いったいあんたはんは誰のために、なんのために菓子をこしらえたはるんや」〉 〈第四回京都文学賞「一般部門優秀賞」「読者選考委員賞」ダブル受賞作品(原題『一菓』)。〉 大学を卒業し、とくに夢や目標があるわけではなく毎日を過ごしていた主人公の雄司。ところが偶然に入った和菓子屋「洛中甘匠庵」で目にした「求む、菓子職人」の貼紙をきっかけに、京都島原の有名和菓子店で修業を始める。一年後に後継者を決めるという。腕は一流だが昔気質で頑固な大将との衝突、他の職人との争い、地域の人々や店の仲間たちとの交流を通し、職人として成長していくが、やがて大将の体調にも変化が……。菓子職人としての覚悟、伝統を受け渡す者と受け取る者の想いを描き出す。第四回京都文学賞「一般部門優秀賞」「読者選考委員賞」ダブル受賞作品。

ユーザーレビュー

  • 今日も私は、ひとつの菓子を

    Posted by ブクログ

    何かにひたむきになることを
    尊いことだと改めて教えてくれた作品。
    優しく芯のある登場人物たちを支える京都の島原という地も趣深く、彼らの旅路を照らしてくれていた。
    こんなにも優しくて、真っ直ぐで、温かくて…
    この本に出会えたことを心から嬉しく思う

    主人公宮本雄司は、京大を卒業しカーディーラーの会社で働くも上手くいかない。そんななか彼女との別れをきっかけに、大好きな和菓子を作りたいと強く思うようになり、有名和菓子店洛中甘匠庵で修行することに。大将の強情さ、ライバルたちとの雲泥の差…色々なものの板挟みになりながら、雄司は考え、考え抜いて、行動し、奮闘し続ける。彼の努力の姿勢はまさに圧巻としか言いよ

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    2025年10月18日
  • 今日も私は、ひとつの菓子を

    Posted by ブクログ

    たった一度の人生に、自分が本当にやりたいことが見つけられるのは幸せなことだなと思います。自分の努力だけではなく、出会いの大切さ、チャンスの掴み方などそこに色々なものが加わって、その人の人生を豊かに輝かせてくれるんだろうなと思います。この主人公の物凄い努力と謙虚さ、周りの人への感謝のこころが素晴らしいなと感じました。

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    2025年08月16日
  • 今日も私は、ひとつの菓子を

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    展開むちゃ早い。和菓子職人の素人からの努力と成長、認知症への寄り添い、京都の風情、とてもよい組み合わせなので、夢中になって読んだ。

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    2025年09月25日
  • 今日も私は、ひとつの菓子を

    Posted by ブクログ

    職人の世界、こわー。
    でも、そういう世界を乗り越えてこそ、
    代わりの効かない仕事ができるようになるのかな。
    そんな世界に飛び込みたくはないが、
    そこまで自分の人生かけられる仕事に出会えるのはすごいことだ。

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    2025年08月15日
  • 今日も私は、ひとつの菓子を

    Posted by ブクログ

    ◼️ 髙田充「今日も私は、ひとつの菓子を」

    京都de和菓子。京大出のボンが職人を目指すストーリー。京都文学賞読者選考委員賞。

    スイーツ好き、詳しくはないが和菓子にも大いに興味あり。なんつったって京の都です。想像力がそそられる。

    京大出、父の大病院を継ぐのを蹴って車のディーラーをしている若手社員の宮本。ある日ふと口にした、烏丸の有名和菓子店、洛中甘匠庵のわらび餅。興味を持ち、菓子職人を募集していることを知って申し込む。会社を辞め、行ってみた島原の洛中甘匠庵本店では、年配の大将が後継を探していて、素人の宮本は、応募してきた手だれの菓子職人2人と、名店の跡継ぎの座を争うことになるー。

    職人気

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    2025年07月08日

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