丸山泰弘の作品一覧
「丸山泰弘」の「死刑について私たちが知っておくべきこと」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「丸山泰弘」の「死刑について私たちが知っておくべきこと」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
死刑について書かれたこの本を読んでいるとき、癒されている自分がいた。知らなかったことを、ひとつひとつ知っていくごとに「あ、今知れてよかった」がある。そして、1人の力で世界を変えることはできずとも、「知る」ということだけで救われる誰かもいるような気がした。冷静に、一歩引いた視点から実情やものごとの背景を知ろうとする。その、たんたんとした無感情の論理展開が、いちばん優しくて、癒されたんだと思う。いつも不思議に思うのは、死刑について議論する人は自分が死刑になったり冤罪になったりすることを想定してないのかなということ。私は、人間なんて何があるかわからないと思う。私はこの本を読んで、本に登場したひとたち
Posted by ブクログ
親族、もしくは身近な関係間の殺人が多いのが日本の特徴であり、全く知らない赤の他人が被告人である割合は非常に少ないという事実を初めて知った。確かにこの本を読むまでは、死刑はあっても良いと思っていた。しかし、例えば自分の父親が母親を殺した場合、父親に極刑を求めるか、と問われると想像の域を超えたよく考えられない領域に入ってくる感覚を覚える。まさにそう言った考えられてこなかった、知られてこなかったこと、知るべきことを本書は改めて教えてくれる。中学生くらいからある程度歳をとった方々にも、普段あまり考えてこなかった死刑について、さまざまな角度から考える良い機会を与えてくれると思う。
Posted by ブクログ
薬理凶室の倫獄先生が推薦されていたのを見て、手に取った一冊。
とても丁寧な文章と実例の提示、こまやかなデータの表示がされていて勉強になる本。
論ずる前、俎上に上げる前に、その対象についての現状を可能な限り詳しく、そして論点を定めて、問題がどこにあるのかを精査するべきだという、ごくごく当たり前でありながら失念しがちな部分を小気味よく指摘している。
また、不安が暴走することによる厳罰化に対する懸念と、現実にある加害者と被害者の関係や事件事故と、イメージされるそれのと乖離についても言及されていて、イメージの先行という落とし穴の怖さを実感した。自分は驚くほど実際を知らないし、現実を見ていないのだなと思