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  • 2040年 半導体の未来
    3.9
    --半導体業界「キーマン中のキーマン」が提言する「日本再生戦略」。日本経済がしくじり体質から脱却し、復活するかどうかは「最先端半導体」にかかっている!--  世界ではいま、半導体がかつてないほど〝熱い〟。  1つは、新型コロナウイルス感染症によって半導体の製造と供給が一時大きく滞り、世界経済に大きな影響を与えたこと。もう1つは、半導体をめぐる米中関係の緊張の高まりだ。  いま世界中のあちこちで、半導体「国産化」の動きが起きている。  私はJSRに1981年に入社した。JSRは、半導体のシリコンウェーハに塗布するフォトレジストで世界トップクラスのシェアを持つ。40年超にわたって半導体業界を現場の視点からつぶさに見てきたつもりだ。そうした経験から、「最先端半導体の開発と製造を日本国内で再び行うべきだ」と考えている。  いまや世界を牛耳るGAFAMは大きく成長し、その後、AIが次の波になると見るや、素早く自社のサービスに取り入れることでさらなる強大なパワーを手にしてきた。それによってGAFAMが本拠地を置く米国が、世界の覇権を握ってきた。    それを支えたのは「コンピューテーション(計算基盤)」であり、もっといえば、基盤となる半導体にほかならない。すなわち、半導体は企業の力の元であり、国の力を支える基幹産業なのだ。半導体の復活なくして、日本の未来が明るくなることはない。  ここにきて「日の丸半導体、復活か」と思われる動きが相次いでいる。TSMCによる熊本新工場の建設、先端半導体の国産化に向けた新会社Rapidus(ラピダス)の設立――。  ただ、こうした「半導体の喧騒」を冷めた目で見ている人も多い。  「失われた30年の間に、技術力も技術者もなくなった。工場だけ建てたところで、そう簡単につくれるはずがない」  こういった批判の声は、一理ある意見もあるが、それでも日本は国産化へまっしぐらに突き進むべきだという私の考えはいささかも揺るがない。なぜなら、そこには勝算があるからだ。(「はじめに」より抜粋) 【この本でわかること】  □なぜ半導体が注目されるようになったのか  □背景にある世界を巻き込む事情とは何か  □その中にあって、日本はどう進むべきか  □半導体開発競争の先にある未来のテクノロジーとは何か

ユーザーレビュー

  • 2040年 半導体の未来

    Posted by ブクログ

    単なる未来予測本ではなく、半導体産業の歴史、半導体の技術上・社会上・国家安全保障上の意義が語られている。現在の半導体産業の技術上のボトルネックや課題、それに対するラピダスの可能性など、著者の半導体に対する熱い想いが語られて、とても興味を惹かれる内容だった。
    トランジスタのGAA構造化、ブレインレスロボットや量子コンピュータ、それによる核融合発電などの次世代テクノロジーだけではなく、ジョブズが実践していた「将来の進化を先取りする」ビジネス上の考え方など、とても勉強になった。

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    2024年06月20日
  • 2040年 半導体の未来

    Posted by ブクログ

    半導体国産化に向けたRapidusの設立。失われた30年で技術も技術者も足りなくなったが、それでも2ナノ半導体を野心的に目指す。日米半導体摩擦。著者の実体験に基づく解像度の高い危機感。日本の半導体産業の失敗は、海外半導体産業を侮ったこと、時代遅れの国プロに頼り切っていたこと、ファブレスの波に乗り遅れたこと。PFNのMN-Core。量子コンピュータの可能性にも言及。エネルギー/コミュニケーション/物流の革命が起こり、次は量子。

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    2026年01月01日
  • 2040年 半導体の未来

    Posted by ブクログ

    ラピダスについて学ぶためにこの本を読みました。
    読んでみて感じたのは、2ナノ半導体の有益性そのものよりも、日本が抱える課題について多く語られていたということです。
    また、終盤では多くのベンチャー企業も紹介されており、業界全体の広がりを感じました。

    この本を通して、これから半導体業界がさらに成長していくことを実感し、日本の半導体企業を信じて応援したいと思いました。

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    2025年10月27日
  • 2040年 半導体の未来

    Posted by ブクログ

    仕事の勉強兼ねて。
    難しいしそもそもド文系脳の自分にはどうやっても完全には理解できないが、それでも立場も経験も凄くある上の方とは思えない噛み砕いた分かりやすい説明で半導体業界の概要や潮流、日本の課題はよく分かった。
    オススメ。

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    2025年08月30日
  • 2040年 半導体の未来

    Posted by ブクログ

    半導体の開発の歴史、現在の先端半導体戦争、今後の量子技術やAIの進化まで、半導体を巡る環境を幅広い視点でわかりやすく解説してくれる一冊。

    半導体は今や戦略物資というのはそのとおりだと思った。デジタル自給率という指標の考え方が興味深い。

    量子技術の応用先として、木材の高度利用、合成バイオ燃料、タンパク質繊維のアパレル利用などが登場してくるあたりに、著者の化学技術屋さんらしさを感じた。

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    2025年06月19日

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