作品一覧

  • ミケランジェロ
    5.0
    1巻1,045円 (税込)
    ダヴィデ、システィーナ礼拝堂天井画、「最後の審判」などで知られるルネサンスの巨匠ミケランジェロ。彫刻や絵画のみならず、建築、素描、詩篇にいたる超人的な芸術活動の核心には何があるのか。八九年に及ぶ波瀾の生涯をたどりつつ、代表的な作品を精緻に読み解き、そこに秘められたメッセージを解明していく。レオナルドの対極に位置する「混沌(カオス)」を生きる芸術家として再発見し、ミケランジェロ像を刷新する。
  • カラー版 ゴッホ〈自画像〉紀行
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    三七歳で自ら命を絶ったヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。彼の画家人生は、わずか一〇年あまりにすぎない。その短い歳月に、四〇点を超える自画像を遺した。なぜゴッホはこれほど多くの自画像を描き、そしてそこに何を見いだしたのか――。ゴッホ研究の第一人者が、その求道的な生涯とともに、自画像を一点ずつたどっていく。丹念な作品の読解によって浮かび上がる、新しいゴッホの世界。自画像全点カラー収録。

ユーザーレビュー

  • カラー版 ゴッホ〈自画像〉紀行

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ゴッホの描いた自画像を軸に、ゴッホがかいた主に手紙を道案内としてその「絵」の内面を旅する...ガイド版...といったところだろうか?

    自画像とはあるけれど中には風景かなども含まれている。
    風景画が自画像か?と問いながら読み進むとそのキャンバスに書き込まれモチーフ一つ一つに意味があり、自己投影という事に行き着く...

    素晴らしい解釈、洞察、そして時代背景...
    自画像は時系列に沿って解釈されており、その裏付けはゴッホがテオに宛てた手紙が主であった。

    こんなにも多くの自画像を残したのか...と驚く。
    自己の内面に目を向け続けた画家なのか?とも思ったり。

    ただゴッホの絵に興味を持ち何冊か読ん

    0
    2024年01月25日
  • ミケランジェロ

    Posted by ブクログ

    近代批判を近代の言葉で表す愚かさ。あとがきの言葉が印象的だった。ミケランジェロから学ぶことは多い。素朴だが力強い芸術観に触れることができて幸せだ。画集よりミケランジェロの芸術の本質に触れた一書だった。「カオスケープ」

    0
    2015年10月09日
  • カラー版 ゴッホ〈自画像〉紀行

    Posted by ブクログ

    極めて刺激的。ゴッホへの見方、絵画の見方、最後のエピローグでは歴史の見方すら変わる。炎の人ではなく、試行錯誤をする人がゴッホ。絵画を通して絵画にならないものを求めた部分も感じた。著者のように筆力がある学者さんっているんだな。

    0
    2014年12月01日
  • カラー版 ゴッホ〈自画像〉紀行

    Posted by ブクログ

    ゴッホの絵を見に行く予定があり
    そういえば何も知らないなと思い手に取った本

    読書目的からサラッと流し読みですが
    知らなかった事が沢山あって絵の理解が深まりそうです

    1番驚いたのはゴッホが牧師を目指していた話
    信仰心が強いが故 教会のあり方に疑問を持ち
    自らの信仰心を絵で表現しようとしたと言うところに
    非常に興味が持てました

    絵を見に行く前に一読の価値あり

    0
    2019年10月15日
  • カラー版 ゴッホ〈自画像〉紀行

    Posted by ブクログ

    40数点の自画像は35歳からの4年間に集中的に描かれていることに注目して、ゴッホの真髄を再評価した好著だ.1888.12.23に自分の耳を切断するという異常な行動からか、狂気の天才を称されているが、実際にはそうではないことを証明している.P142のフランス語の手紙の語句の解釈が面白い.肖像画が登場した歴史を踏まえて「ゴッホは短い生涯のなかで、人類の長い美術史の諸時代を駆け抜けた」と述べているのに共感した.また、画家を評価する上での注意点を「絵以外の"事実"で作品を解釈理解すると、"事実"が誘い出した"虚像"のゴッホを見てしまうことにな

    0
    2015年01月03日

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