アンドレ・レトリアの作品一覧
「アンドレ・レトリア」の「戦争は,」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「アンドレ・レトリア」の「戦争は,」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
この本は物語ではなく、「戦争は〜」という一文ずつで淡々と語られる作品だった。けれどその一つひとつが胸に迫り、どれも確かに「戦争の顔」を映していると感じた。戦争にはいろんな側面があるのだと、読むたびに考えさせられる。
絵はシンプルで色も限られているのに、不気味さや緊張感がにじみ出ていて、言葉の重みとともに強い印象を残す。文章が短く少ないからこそ、読み手に「あなたはどう思う?」と問いかけてくるようでもあった。
私は戦争を知らない世代だ。けれど、今の平和は過去の痛みや犠牲の上に成り立っているということを、この本を通じて改めて考えさせられた。戦争を体験した人たちの声が届きにくくなってきている今、こうした作品から「戦争がなぜいけないのか」を知り、問い続けることが必要だと思う。
対象年齢は中学生以上とされているけれど、むしろ小学生の子どもたちにも、大人と一緒に読む機会があっていいと思う。すべてを理解する必要はない。ただ「怖い」「こんなことは起きてほしくない」と思えることが、その子の中に“戦争に対する感覚”として根づいていくのではないか。読むときに大人がそばにいて、感情や疑問に寄り添えば、それはきっと意味のある読書体験になる。
戦争がなぜ起きるのか、どうしてなくならないのか。その背景は国や宗教、教育、時代によってまるで違う。でも、どんな理由があったとしても、「戦争をして得るものなんて本当は何もない」と、この本は静かに、それでいて確かに伝えてくれる。
これは「読んで終わり」ではなく、「読んで考える」ための一冊だ。どの世代にも読んでほしい、そして語り合ってほしい。そう感じた。