仕事などで相手先を訪問した際に、通された部屋がきちんと整理整頓されて、応対する人から合理的で無駄のない理路整然とした話しを聞くことができたとき、私たちは、普通、応答した人とその人の所属する組織を信頼することになるのではないでしょうか。
「フォクシー」のオーナー兼デザイナーである前田義子さんによりますと、人から信頼され、そして強運に生きるためのワザ(スキル)として、?整理整頓をすること、?身ぎれいにすること、?清潔にすることの3点を挙げられております。
1点目の「整理整頓」は、自分が必要なときに必要な情報を引き出すための能力であり、自分の許容量以上のモノは抱え込まず、余計なものはどんどん捨てていくことであると考えられます。
これは実際の身の回りの現物だけをさすことではなく、自分の頭の中の知識や思考を常日頃から検証して、整理整頓をしておくことを意味しています。
自分の人生観や人生の目標に合わなくなった、古く、余計な知識や情報に固執せず、どんどん捨て去ることで身軽となり、空いたスペースに新たな知識を収納するということです。
つまり、人の話に耳を傾ける余裕と、自由で柔軟な発想ができる頭の環境を常に用意しておくということです。
そして、2点目の身ぎれいにすること、3点目の清潔にすることは、なにより自分自身の気力の充実につながることになります。
誰もが経験的しているように、身なりや清潔感という見た目の印象が、実際の会話の中身以上に、相手に好感や説得力を与えるということができます。
また、幸運は自己努力だけで達成できるものではなく、社会的文脈からもたらされることになるため、同じ文脈にいる人なら誰にでも公平に、チャンスは訪れるということになります。(逆に、ピンチも同じことですね)
不幸をもたらすピンチは遠ざけて、幸運をもたらすチャンスは決して逃がさず、その効果を2倍・3倍にするということが「強運に生きるワザ」ということです。
整理整頓や身ぎれい、清潔にするという日常生活の基本の繰り返しが、「集中力」や「自己管理能力」を高めるということにつながり、結果的に強運に生きることになるということです。
情報過多の時代、私たちはいかに情報をコントロールして、外部との関係性を構築していくかで頭を悩ませているのではないでしょうか。
一層のこと、外部はコントロールできないものと割り切り、まずは自己コントロールするという方向に切り替えることが、社会環境との関係性を、より親和的で、距離感のとれたものにするのではないでしょうか。
そのためには、自分が抱え込んでいて不必要となった情報は、整理整頓して、捨て去るということが必要になります。
そして、欲望化してコントロールが利かなくなった情報があるのであれば、一時遮断するなど、我慢するという自己コントロールが求められることになりそうです。