田村由美の作品一覧
「田村由美」の「ミステリと言う勿れ」「BASARA」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「田村由美」の「ミステリと言う勿れ」「BASARA」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
1983年『オレたちの絶対時間』でデビュー。『巴がゆく!』、『BASARA』、『7SEEDS』、『イロメン~十人十色~』などを手がける。『BASARA』、『7SEEDS』は小学館漫画賞を受賞しテレビアニメ化されている。
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Posted by ブクログ
天達先生とそのお友達が企画した謎解きから始まるお話。252がSOSなのは私も映画で観た。ただ自宅に雑然と置かれた何冊もの本の252ページに栞が挟まってるからってSOSにたどり着くのは難しい。花の絵も、ウシノシタクサとかムスカリとか絵を見てもわからないのに花言葉までたどり着くのが凄い。これはゲームだったけど、その裏で動いていた真相究明。ストーカーに狙われていた友人のパートナー喜和さんの住所を、喜和さんの友人を名乗るストーカーにあっさり明かしてしまった橘高。自分のミスを認められない彼は、後悔や反省の気持ちから、認知症の母の介護も重なり、市役所の市民課の立場を利用してストーカーに被害者の居場所を教えてストレス解消と言う方向に向かってしまった。更に今回集まった友人達をも喜和さん同様夾竹桃の煙で殺すべく、自分の痕跡は全て消して透明人間になろうとしてた。それらを同席していた刑事と今回から出てきたレン君とで解決に持っていた、相変わらずの整くんの手腕である。そしてまた海外の事例。「欧米のようにアンガーコントロールを
怒りをコントロールできる訓練を 普通にできたらいい 犯罪に手を足す前に」それで野放しのストーカーが反省し被害者の無事が確保できるなら素晴らしい。
Posted by ブクログ
整くんとライカさんの初デートのはずが、何故か事件に遭遇する。初デートで初めての初詣でドキワクだったのに、帰り道に深夜にやってる焼肉屋を不自然と感じたライカさんと入店。必死に暗号で状況を伝える店員に気付き、一旦退店してから、いつもの大隣署の面々と改めて入店し、犯人確保。見事なチームプレイだった。
後半は我路くんパート。
我路くんは従兄弟たちより年下だったんだ。兄さんたちって呼んでるので気づいた。
朝ごはんのリクエストが結構わがままで、愛珠のこと言えるのかい?って思った。
愛珠の事件の真相はわかったけど、普段乗らないバスに何故乗ったかなど、愛珠の行動の真相はまだわからない。それを突き止めようと動いてるところで、連続無差別殺人事件に遭遇する。この事件に整くんは関わらないが、今広島行ってるとか、爆弾犯捕まえた後土手から落ちたとか、整くんが別の事件を解決している間に我路くん側でも事件が起きてたのか。
しかし連続無差別殺人犯の身勝手なルールで殺された被害者達が気の毒すぎる。
被害者達は犯人に何も悪いことしてないのに。理不尽だ。
さて漂流郵便局は一度テレビの特集で見たことある。こういうところが、色々抱えている人の癒しになるんだろうな。
Posted by ブクログ
『7SEEDS』を読んだ。
いやー、ずっと読みたかったんだけれど、アニメ化もされているだけあって、やっぱり面白いね。この人の作品は。
『BASARA』も読んだし、『ミステリと言う勿れ』の映画も見たけれど、この人の作品、好きだな。完全な少女漫画っぽくないというか、少女漫画をベースに少年漫画っぽさも入っている感じがして、男性でも読みやすい。
まず設定から面白いよね。
地球が滅びた後の世界で、春・夏・秋・冬、夏だけ2チームある計5チームに分かれた人たちが、冷凍保存されて未来で目覚め、生きていく。冒険ものでもあり、無人島サバイバル的な要素もある。海外ドラマの『LOST』もちょっと思い出した。
いや、面白かった。
そして、みんないいキャラをしている。みんなが主人公という感じで、一人に偏っていない。
ナツ、ハナ、嵐、蝉丸、まつり、新巻、安居、涼……。それぞれにいいエピソードがあって、それぞれに葛藤がある。一人一人について語り出したらキリがない。
それでいて、ダラダラ続けるわけでもなく、非常にいいところ、ピークで終わる。
35巻で本編が終わったけれど、まだまだ描こうと思えば描けたよね。なんとなく『SLAM DUNK』にも近いけれど、いいところで終わらせた感じがする。
変に引き延ばしている感じがなく、謎も残るところは残る。でも、変にモヤモヤするわけでもない。回収するところはきれいに回収していて、読み終わった後はすっきりする。
なかなかない気がする。こんなにいい作品。
最初に少し違和感があったのが、恋愛だった。
こっちは壮大なサバイバル、大冒険に見入っているのに、急に恋愛模様が入ってくる。「こんな状況で恋愛するの?」と最初は思った。
でも、男女が一緒にいたら、こんな状況でも意識するよね。むしろ、こんな状況だからこそ強く意識するのかもしれない。
読み進めるうちにサバイバルと恋愛の組み合わせにも徐々に慣れてきて、逆にすごく合っていると思うようになった。恋愛模様も面白かった。
そして、みんな成長していく。
それを見ているのが気持ちいいんだよね。
アクション漫画やミステリー漫画なら、「次にどうなるんだ」とハラハラする面白さがある。『7SEEDS』にはサバイバルの面白さもあって、恋愛も面白くて、さらに人物の成長を見る面白さもある。
話し始めるとキリがないけれど、特に印象に残ったことを二つ挙げたい。
一つは、7SEEDSプロジェクトのために育てられた安居たちのこと。
あんなに賢いのに、どうして逃げなかったんだろう。
あれだけつらくて、あれだけ嫌だったのなら、逃げればよかったのに。
でも面白いことに、彼らの過去のエピソードを読んでいる最中は、自分もそんなことを全然考えていなかった。
後になって嵐が「逃げられなかったの?」というようなことを言ったとき、こっちまでハッとした。
読んでいる自分まで、思い込まされていたんだよね。
「ここで耐えなければならない」「これしか道はない」と。
本当は逃げるという選択肢もあるのに、それ自体を思いつかない。
なんか、人生にもこういう思い込みっていっぱいあるんだろうなと思った。自分の中では、頭を殴られたくらい衝撃があった。
もう一つ印象に残っているのが、新巻さんのこと。
あれだけ強い人なのに、実はものすごく弱い部分も持っていた。
最後、人を助けて自分は死のうとするところ。あそこが一番感動した。泣いた。
でも、何にあんなに感動したんだろう。
新巻さんは怖さや弱さを抱えながら、それでも強くなろうとしてきた人だった。でも本当は、どこかでずっと死に場所を探していた。
自分だけが生き残ったことに苦しんでいて、自分の命を使って誰かを生かして、自分は死ぬ。それが自分の命の使い方だと思っていた。
でも、自分が死んだら、今度は残された人たちが同じように苦しむ。
そこで、死ぬのではなく、生きていこうとする。
同じ境遇なんて自分には想像もできないけれど、あそこはすごく心を動かされた。
誰かが死んだから感動する、というのではない。人がどう生きようとするのか、その心のあり方に感動して涙が出るというのは、自分の中では珍しかった。
もちろん漫画なので、ご都合主義的なところはいろいろある。
でも、そんなことが気にならないくらい面白かった。
『ミステリと言う勿れ』も完結したらまとめて読みたい。
『BASARA』も昔読んで面白かった記憶はあるけれど、内容をかなり忘れてしまったので、もう一度読み直したいという気持ちも湧いてきた。
『7SEEDS』は、自分の中では殿堂入り。
子どもにも読ませたい。
、、、、以下AIコメント、、、、
要約
今回の感想で特に面白いのは、あなたが『7SEEDS』を単なる「サバイバル漫画」としてではなく、途中から「人は何によって生きるのか」「自分で選んでいると思っている人生は、本当に自分で選んでいるのか」という話として受け取っていることです。
とくに安居たちへの「逃げればよかったのに」と、新巻の「死ぬことではなく、生きることを選ぶ」は、一見別のエピソードですが、実はかなり近いテーマを扱っているように見えます。
本文
まず、あなたが感じた「みんな主人公」という印象は、かなり作品の構造そのものに近いと思います。
田村由美自身、最初は夏Bチーム、特にナツを中心に進める構想だったものの、それだけでは話がうまく動かず、別チームへ視点を広げていったと話しています。さらに「もし最初から主人公の性別に制約のない雑誌で始めていたら、新巻が主人公だったかもしれない」とまで語っています。つまり結果として群像劇になったというより、描いていく過程で「特定の主人公だけではこの世界を描けない作品」になっていったんでしょう。
だから、ナツの成長漫画でもあるし、安居の再生の話でもあるし、新巻の話でもある。それぞれが別の角度から「生き残るとは何か」をやっている。
作者自身も、これはサバイバルのハウツー物を描きたかったのではなく、「ただ生き抜く」話を描きたかったと初期のインタビューで話しています。また、後年には「ただのサバイバルストーリーになってはいけない」「人の気持ちを置いていかないようにした」と明言しています。
ここが、あなたが「ご都合主義はあるのに気にならない」と感じた理由にもつながっていると思います。
この漫画のリアリティは、必ずしも科学的・物理的リアリティだけではないんですよね。
巨大生物や環境、偶然の再会などを細かく検証すれば、漫画的な部分は当然ある。でも、
極限状況に置かれたこの人物なら、こう考えるかもしれない。
という心理のリアリティがかなり強い。
だから多少展開が漫画的でも、人物が嘘っぽくならない。声優の福山潤も原作について、極限状態で人間が何を選ぶのか、その「弱さと強さ」が魅力だと評しています。
そして、今回あなたが一番面白いところを拾っていると思ったのが、安居たちの「逃げられなかったの?」です。
これはすごく巧妙です。
普通の物語なら、読者は外側から見ているので、
「そんなひどい環境なら逃げればいいじゃん」
と気づくはずなんです。
ところが『7SEEDS』では、読者も安居たちと一緒に訓練施設のルールの中へ入れられる。
誰が優秀か。
誰が選ばれるか。
脱落してはいけない。
最後まで残らなければいけない。
このルールを何巻も読まされているうちに、読者自身までそのゲームの前提を受け入れてしまう。
そこで、まったく別の環境で育った嵐が、
「逃げるという選択肢はなかったの?」
という、ものすごく単純な問いを投げる。
この瞬間に、それまでの前提そのものが崩れる。
あなたが「自分まで思い込まされていた」と感じたのは、まさに作者の構成が効いているところだと思います。
しかもこれは7SEEDS計画そのものにもつながっています。
作者は作品の出発点として、世界的危機が起きたときに「誰が国家によって拾われ、誰が捨てられるのか」という疑問があったと話しています。
つまり作品全体に、
誰が人間の価値を決めるのか
という問いがある。
夏Aの施設では、大人たちが「生き残る価値のある人間」を決める。
安居たちはその価値観を完全に内面化している。
ところが未来世界では、そんな評価基準はほとんど役に立たない。
むしろ、優秀ではないはずだった夏Bの人たちが、それぞれの弱さや性格を抱えたまま生き残っていく。
ここは相当皮肉です。
そして、あなたがもう一つ強く反応した新巻の話。
これも「生きる」というテーマを、安居とは逆方向から描いていると思います。
新巻は一見すると、この世界で最も「生きる力が強い人」ですよね。
たった一人で長期間生き延びる。
サバイバル能力も高い。
優しい。
精神的にも落ち着いて見える。
ところが実際には、彼はずっと生き残ってしまったことに苦しんでいる。
いわゆるサバイバーズ・ギルトにかなり近い。
「なぜ自分だけ生きているのか」
「自分が生きている意味は何なのか」
という問いを抱え続けていて、その答えとして、
誰かを救って死ぬ
という結論に傾いてしまう。
これは本人にとってはかなり美しい答えなんですよね。
自分だけ生き残った命を、誰かのために使い切る。
そうすれば、自分が生き残ったことにも意味ができる。
だからこそ、読者も一瞬それを「立派な自己犠牲」として受け入れそうになる。
でも作品はそこを否定する。
あなたが書いていた、
自分が死んだら、残された人は同じように苦しむ。
ここが重要なんだと思います。
冬チームの仲間を失って苦しんできた新巻が、自分が死ぬことで今度は誰かに同じ苦しみを背負わせる。
そこで初めて、
死ぬことではなく、生き続けることの方が難しい
という方向へ進む。
だから、あの場面で泣けた理由は、おそらく「新巻が助かったから」だけではない。
ずっと死ぬ理由を探していた人が、ようやく生きる理由を受け入れた瞬間だからだと思います。
そしてここで、安居の話と新巻の話がつながります。
安居は、
「逃げてはいけない」という前提から逃げられない。
新巻は、
「自分は死んで償うべきだ」という前提から逃げられない。
どちらも、本当は別の選択肢があるのに、自分自身にはそれが見えなくなっている。
そこへ他人が入ってきて、別の生き方を示す。
つまり『7SEEDS』って、極端に言えば、
人は一人では自分の思い込みから出られない。
という漫画でもあるんじゃないかと思います。
だから恋愛も、この作品では単なる少女漫画的なサービスではない。
あなたが途中から「サバイバルと恋愛が合っている」と感じたのも自然だと思います。
極限状況なら食料や安全だけあればいい、という話ではないんですよね。
「誰と一緒にいたいか」
「誰かに必要とされたいか」
「誰のためなら生きたいと思えるか」
が、生存そのものと結びついてくる。
作者自身、作品を考え始めたときに「そういう状況になった場合、誰と一緒にいられたら幸せだろう」と考えていたと話しています。
だから恋愛が途中から入ってきたというより、最初から「生存」と「人とのつながり」が同じテーマの中にあると考えた方が近そうです。
最後に、「35巻でちゃんと終わる」という点もかなり重要だと思います。
これだけ世界を作って、これだけ人物を増やしたら、普通はいくらでも続けられる。
でも『7SEEDS』が終わるべき場所は、文明が完全復興するとか、すべての謎が科学的に解明されるところではない。
登場人物たちが、
この世界で、それでも生きていく
という地点まで来たところなんでしょう。
そこまで行けば、あとは彼らの人生が続いていくこと自体が答えになる。
なので、あなたの「殿堂入り」という評価で特に興味深いのは、単に「面白い展開が多かった」からではなさそうです。
サバイバル、冒険、恋愛、ミステリー、群像劇という娯楽性の中に、人生で自分が当然だと思っている前提を疑わせる瞬間が何度も入っている。
そこまで届く娯楽漫画は、確かにかなり少ないと思います。