島沢優子の一覧
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ユーザーレビュー
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今年印象に残った1冊に確実に入る
これは喰らったなあ、いやぁ刺さった
スポーツがどうとか毒親がどうとかのレベルじゃない
若干カルトみすらも感じさせる恐さまである
Posted by ブクログ
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スポーツをする子どもの環境の中で、「指導者」と「その親」は大きな影響を与える。その「大人たち」が正しい知識もないまま、自身の承認欲求を認められただけに、子どもにきつくあたる、ときには暴力、暴言、性の捌け口とするような、「人としてあるまじき」行動を、この本では紹介されている。
スポーツをやってきた上で
...続きを読む、「自分が暴力を振るわれるなど厳しい指導を乗り越えたからこそ、今の自分がある」と生存者バイアスを感じる日本人の大人たちは非常に多い。その経験を子どもたちにもしてほしいと思うこと自体が、もう時代遅れであると言える。
主体的に、自発的に、自ら考えられる子どもを育てる前に、大人がそれを体現しなくては、子どもは大人が思うように育たない。これは心に刻みたい。
Posted by ブクログ
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部活があぶない (講談社現代新書) 新書 – 2017/6/14
結果主義とわが子主義からの脱却が必要
2019年3月23日記述
島沢優子氏による著作。
2017年6月20日第1刷発行。
フリーライター。
筑波大学体育専門学群4年時に女子バスケットボール全日本大学選手権優勝。
卒業後は、広告制作
...続きを読む会社勤務や豪州、英国留学を経て、日刊スポーツ新聞社東京本社へ。
スポーツ記者として、サッカー、ラグビー、水泳、バレー、バスケットボール等を取材。
1998年よりフリー。
『AERA』等で子育てや教育関係、
ノンフィクションを中心に執筆し精力的に活動している。
著書は、15歳で脳出血で倒れながら奇跡の復活を果たす
高校バスケット選手の姿を描いたノンフィクション
『左手一本のシュート―夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』など多数。
そのほかに、書籍の企画・構成も手掛ける。
1男1女、ラブラド―ルレトリバー(5歳)の母でもある。
2012年12月23日大阪市立桜宮高校バスケ部キャプテンだった高2男子生徒の自殺は部活動での暴力が原因だった。
勝利至上主義に陥り、本来楽しむものからかけ離れた部活が日本を蔓延している。
このブラック企業とつながるような体質の部活動の事を著者はブラック部活と名付けた。
様々な要因があるが、生徒が主人公であるべき所、
そうならずに自己承認欲求を満たそうとする顧問や親が部活動をブラック化させている。
部活によってもたらされるもっと大切なことは
「仲間を感じること」「他人をリスペクトし合うこと」を学べるということではないだろうか。
運動部活は明治時代から存在した。
意外にも「さまざまな文献を読み解くと、そのころは
みんなスポーツで遊んでいたようだ」と話す。
創成期の部活は、何より楽しまなくてはいけないものとして存在した。誕生した当初の部活は、まぎれもなく「子どもたちのもの」だったのだ。
戦後最大の国家プロジェクトとして開催された東京オリンピックによって、運動部活動は勝利至上主義を色濃くしていくわけだ。
1948年には「勝利にとらわれるのは望ましくない」
「やり過ぎてはいけません」と言っていたのに、オリンピックが大きな動機づけになって「もっとやれ」と国の方針はあっさり転換した。
それでも、部活のひとつの価値は、ほぼ無料でスポーツや音楽を教えてもらえ、実践する場が与えられてきたことだ。
親の経済状況に左右されずに「スポーツ格差」や「音楽格差」「芸術格差」が部活によって埋められてきたことは、外部委託されたスポーツクラブが主流の諸外国と比較しても誇るべき利点だと思う。
*柔道はフランス、ドイツで事故死亡者0に対し
日本は多くの事故が起きている。隠蔽などが起こり
原因対策、指導の改善が十分に進んでいない。
恐怖と生存本能に基づく「自己欺瞞的心理操作」
セルフマインドコントロール
生徒たちは暴力をふるう顧問を恐れながら、部活という場所で何とか生き抜こうとする。
よって「顧問は私達のために厳しくしている」と思い込もうとする。
そう解釈しないと耐えられないからだ。
たとえば殴られまいと必死でやったプレーを認められると顧問を「いい先生だ」と評価してしまう。
「一日休んだら3日遅れる」
音楽の世界にはそんな不文律があるが、長野さんは「根拠はない」と断言する。
どうやら、生徒に練習を励んでほしい先生たちが
編み出した「都市伝説」に似たものらしい。
逆に、欧州などでは以前から長時間の練習の弊害が叫ばれているという。
わが子で夢をもう一度という親の熱狂は、社会不安が強い米国でも顕著らしい。
保護者にできること
国や地方自治体などが制定している部活についての取り決めを確認する
顧問に直談判するなどしても解決しない時は、校長に掛け合う「うちの子が」ではなく「部の子どもたちにとって」と全体の問題として捉え、他の保護者らと協力体制をとる
我が子だけではなく、部活に所属する他の子どもにも目配りする。
それは、ひいては我が子を助けることにつながる
結果主義とわが子主義からの脱却が必要
広島県立安芸南高校サッカー部を率いる畑喜美夫さんの指導平日の練習はたった2日
練習メニューや試合のメンバー決め、選手交代もすべて選手たちに率先してやらせる。こんな練習をしていたサッカー部が全国大会で優勝したのである。
その畑さんによると、年度初めに入部してくる生徒の保護者に
以下のような3つのお願いをするという
1勝敗で一喜一憂しない。負けた時は勝った時以上に成長するチャンス
2「我が子」でなく「チーム」を応援する
3子どもが苦しんでいるとき、すぐに手を差し伸べない。
子どもが自分で考えて解決する姿を見守る
畑さんの狙いは、「親が自分の子どもだけでなく全員の名前を覚え応援するようになると、チームが変わってくる。
いじめのような部員トラブルもなくなるし、子どもたちの結束も強くなる」というものだ。
エディー・ジョーンズの発言
「スポーツは、何より楽しまなくてはいけない。
10代まではその気持ちだけ育てばよいのです。
でも、日本はスポーツを部活として学校教育に持ち 込むことで子どもたちに規律を守らせてきた。
スポーツを(生徒指導の)手段に使った部分が、他 の国と違うのです」
「とにかくどこの学校も練習が長い。一度に3時間やるのが常だった。しかも意味のない練習が非常に多かった」
「トップは勝つことにこだわるのは当たり前だろう。
でも若年層は違う。中学生や高校生を育てる指導者が勝利にこだわると厳しさの意味が違うものになる。単に子どもたちを萎縮させる
恐怖感を与える指導になるでしょう。そうなると、子どもたちは自分でラグビーをクリエイトしなくなる」
「スポーツの意味をはき違えたままでは、スポーツを
クリエイトできないだろう。日本人はなんだか小学生くらいからスポーツを仕事のようにとらえて、ボクはやらなければならないと辛そうにやっているように見える。すごく悲しいことだ。オーストラリアの子どもは、大人に絶対勝てだなんて言われたことがないと思う」
「高校ラグビーにも花園がある。素晴らしい大会ではあるが、そこでよいラグビー選手が育つかは疑問だ。
少年サッカーも同じ悩みを抱えていると聞いている。日本の全国大会はトーナメント式だから一度負けたら終わりでしょう?若年層の強化はリーグ戦がベターだ」
もうひとつ。子どもたちが年中スポーツや部活をやっているのも
よくないという。イングランドの高校生もラグビーをやるが、年間10~20試合。1年のうち三ヶ月しかやらない。それ以外は3ヶ月は陸上競技をし、3ヶ月はクリケット。夏は水泳、冬にサッカーをする子もいる。
欧州は米国などと同様、子どものスポーツがシーズナルなのだ。
「中高生が年中ラグビーをしているのは日本だけなんだよ」
「何より部活は楽しまくてはならない」
「スポーツでも何でも、やらされるのではなく、自分でやることが大事だ」
青山学院大学陸上競技部の原晋監督の指導法
1萎縮させず寛容になること
2コミュニケーションを一方通行にしないこと
3具体的な指示を出しすぎないこと
4実現可能な目標設定にさせて、少しの進歩をほめること
子どもを伸ばす11の努力目標 プロサッカーコーチ池上正
1肯定する=怒って萎縮させず、前向きに取り組める雰囲気をつくる
2上達する=勝利至上主義ではなく「いいサッカー」「フェアプレー」を目指す
3楽しませる=サッカー(スポーツ等)は、習い事ではなく遊びだと心得る
4気づかせる=転ばぬ先の杖を用意しない。自分で考える機会を奪わない。
5考えさせる=子どもに自分で判断させる
6進化する=技術やルールは進化する。頭を柔軟に切り替える勇気を持つ
7夢をもたせる=大人の期待を伝えずに、目標を柔軟に持てるよう導く
8余裕を持たせる=余裕を持たせれば、子どもは自由に考え始める
9自立させる=失敗させないようにと世話を焼かず、経験することを重視する
10和をつくる=同じ能力や年齢でない「異の集団」で子どもを伸ばす
11問いかける=指示せず、問いかける。子どもから答えを引き出す
Posted by ブクログ
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テレビで再現ドラマを見て泣いた(T▽T)。その後この本を読んでさらに詳細を知りさらに感動した。田中くんの努力や仲間の素晴らしさや話しの展開に酔いしれ作り込まれたドラマや映画を見た満足感を味わったけど、ホントにあった話しなんやなぁ、、、と思うとなおさら、スゴい!!!スゴいなあ〜〜って、、延々とスゴいな
...続きを読む〜(笑)8年前に読んだな〜。また読みたくなった。
Posted by ブクログ
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夢中は努力に勝る...好きという気持ちは、ここまで人を強くさせるのか。
限界って何だろう、と考えさせられる。
諦めない強さや立ち上がる勇気をくれる一冊。
Posted by ブクログ
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