部活があぶない

部活があぶない

小説・文芸
836円 (税込)

4pt

開催中のキャンペーン

今、児童虐待と化している「ブラック部活」が社会問題となっています。・バスケ部内でハーレムを形成するセクハラ顧問・難聴になるほど練習させる吹奏楽部など、こうした事例は枚挙にいとまがありません。一方で部活指導に時間を取られ、教師たちも悲鳴を上げています。その実態を徹底取材し対策を考えます。保護者や学校関係者はもちろん、部活の思い出を熱く語る大人にも読んでほしい一冊。

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

部活があぶない のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    部活があぶない。島沢優子先生の著書。社会問題化しつつあるブラック部活問題をわかりやすく解説した良書。部活の存在は否定されるべきものではないけれど、子供たちと保護者たち、教師たちが全て幸せになる形での部活運営方法を考える必要がある。

    0
    2018年01月28日

    Posted by ブクログ

    日本の学校での部活動には
    日本の社会のマイナスの縮図的要素がたっぷり詰まっている
    理不尽、同調圧力、虐待、独りよがりの善意

    きちんと取材に応じてくれた人たち
    こんなことはぜひ根絶したいと願っている人たち
    いずれも
    これからの明日を生きていく若い人たちに向けての
    願いが感じられる

    あなたのすぐ近くの
    あれ? と思う「部活」の周辺におられる方に
    ぜひ 薦めたい一冊です

    0
    2017年07月26日

    Posted by ブクログ

    中高の部活の実態をレポートする。
    ブラック部活は生徒にも教師にもあり得る問題。日本の中等教育のなかで、部活は生活指導と結びついて発展してきたのだけど、その功罪を問う一冊になっている。
    過酷な練習に耐えることで、人間的な成長とともに技術的にも進歩すると信じる向きは多い。同時に鈴木大地スポーツ庁長官が言うように「理不尽に耐える力なんて必要ない」のも確か。
    実は中高生年代の全国大会がある国は多くない。この点で日本は結果として勝利至上主義なのだ。ここを考え直さない限り、部活問題は解決しないよね。

    0
    2017年07月01日

    Posted by ブクログ

    部活動のあり方を、著者の研究を元に述べている作品。
    部活動を否定する訳ではなく、本質を改めて、生徒及び教員の部活を通して得るものを高めることを主張している傑作。

    0
    2020年12月20日

    Posted by ブクログ

    2012年に桜宮高校バスケット部の生徒が顧問教師からの体罰が原因となって自殺をしました。それ以来、体罰や暴言、セクハラなど部活動における生徒への虐待がクローズアップされています。著者は部活動の素晴らしさを認めたうえで、教師の過酷な勤務実態や、成果を過剰に求める保護者、知名度UPに利用しようとする学校側など様々な視点から現代の部活動の問題点を指摘しています。
    私自身、部活動(特に運動系)については、今となってはいい思い出がたくさんあります。そういう経験を自分の子供にもさせてやれればいいなぁ、と思うこともあります。しかし、その延長線上に「部活動は厳しいもの」、「部活動はしんどくてあたりまえ」という認識を持ってしまうと、子供の命を危険にさらす可能性が十分にあるということを再認識しました。
    部活動に参加されている子供を持っておられる人、これから部活動に参加する年齢に達する子供を持っておられる人には是非、読んでいただきたいです。

    0
    2017年08月09日

    Posted by ブクログ

    <目次>
    プロローグ  部活動は誰のもの?
    第1章    部活がもたらす効果
    第2章    部活のいびつな歴史
    第3章    ブラック部活が止まらない
    第4章    教師にとってもブラックな部活
    第5章    ブラック部活の正体
    第6章    ブラック部活から子どもを守る
    第7章    部活の未来のために

    <内容>
    大阪のバスケ部の自殺問題から端を発したブラック部活。さらに中学教員が声を上げた、教員をブラック企業にしてしまう部活。その両者を結びつけ、何とか解決策を探る本著。残念ながら、ここでの提案は効果があるものとが感じなかった。文科省も重い腰が上がった気がするが、違う問題が勃発しているし、世論は「モラルパニック」を起こし、のど元過ぎるとなんとやら、である。東京オリンピックを誘致すること自体、昭和の栄光を懐かしむ世代の妄想だから、同じようにスポーツ全般は昭和の香り漂う「いびつな」ものが闊歩するだろうし、親もしかり、マスコミもしかり、政治家もしかり…。

    0
    2017年06月29日

    Posted by ブクログ

    部活動が引き起こしてきた問題の原因や考え方が記されている本。
    最終章には実際に行われている解決策や取り組むべき考え方が記されており、ブラックボックス化する部活動の「体罰という必要悪」に立ち向かう気持ちにさせてくれる。
    諸問題が複雑に絡み合っているからこそ、解決するにはかなりの力が必要だが、この問題点に向き合い、「自分自身で考え、クリエイトできる子どもを育てられる、“考え抜くことができるクリエイトな大人”が増える」ことが、この問題の解決につなげられるのではないか。そんな大人のひとりに私はなりたい。

    0
    2022年05月29日

    Posted by ブクログ

    私は絶対体罰反対だ。どんな理由であっても体罰はいけないと思っている。それなのに、部活動においては、いまだに体罰は行われている。なぜなのだろうか?

    この本は、部活動での顧問の指導(?)をきっかけに自殺した少年のことから始まり、部活動の理不尽さ、解決法などについて書かれている。

    本来なら、スポーツや文化に触れて楽しむべきもののはずの部活動がなぜこのような状態になってしまったのか。そして、どうしていったらよいのか、この本を読んで考えていきたいと思う。

    0
    2017年12月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    部活があぶない (講談社現代新書) 新書 – 2017/6/14

    結果主義とわが子主義からの脱却が必要
    2019年3月23日記述

    島沢優子氏による著作。
    2017年6月20日第1刷発行。
    フリーライター。
    筑波大学体育専門学群4年時に女子バスケットボール全日本大学選手権優勝。
    卒業後は、広告制作会社勤務や豪州、英国留学を経て、日刊スポーツ新聞社東京本社へ。
    スポーツ記者として、サッカー、ラグビー、水泳、バレー、バスケットボール等を取材。
    1998年よりフリー。
    『AERA』等で子育てや教育関係、
    ノンフィクションを中心に執筆し精力的に活動している。
    著書は、15歳で脳出血で倒れながら奇跡の復活を果たす
    高校バスケット選手の姿を描いたノンフィクション
    『左手一本のシュート―夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』など多数。
    そのほかに、書籍の企画・構成も手掛ける。
    1男1女、ラブラド―ルレトリバー(5歳)の母でもある。

    2012年12月23日大阪市立桜宮高校バスケ部キャプテンだった高2男子生徒の自殺は部活動での暴力が原因だった。

    勝利至上主義に陥り、本来楽しむものからかけ離れた部活が日本を蔓延している。
    このブラック企業とつながるような体質の部活動の事を著者はブラック部活と名付けた。
    様々な要因があるが、生徒が主人公であるべき所、
    そうならずに自己承認欲求を満たそうとする顧問や親が部活動をブラック化させている。

    部活によってもたらされるもっと大切なことは
    「仲間を感じること」「他人をリスペクトし合うこと」を学べるということではないだろうか。

    運動部活は明治時代から存在した。
    意外にも「さまざまな文献を読み解くと、そのころは
    みんなスポーツで遊んでいたようだ」と話す。
    創成期の部活は、何より楽しまなくてはいけないものとして存在した。誕生した当初の部活は、まぎれもなく「子どもたちのもの」だったのだ。

    戦後最大の国家プロジェクトとして開催された東京オリンピックによって、運動部活動は勝利至上主義を色濃くしていくわけだ。
    1948年には「勝利にとらわれるのは望ましくない」
    「やり過ぎてはいけません」と言っていたのに、オリンピックが大きな動機づけになって「もっとやれ」と国の方針はあっさり転換した。

    それでも、部活のひとつの価値は、ほぼ無料でスポーツや音楽を教えてもらえ、実践する場が与えられてきたことだ。
    親の経済状況に左右されずに「スポーツ格差」や「音楽格差」「芸術格差」が部活によって埋められてきたことは、外部委託されたスポーツクラブが主流の諸外国と比較しても誇るべき利点だと思う。

    *柔道はフランス、ドイツで事故死亡者0に対し
    日本は多くの事故が起きている。隠蔽などが起こり
    原因対策、指導の改善が十分に進んでいない。

    恐怖と生存本能に基づく「自己欺瞞的心理操作」
    セルフマインドコントロール 
    生徒たちは暴力をふるう顧問を恐れながら、部活という場所で何とか生き抜こうとする。
    よって「顧問は私達のために厳しくしている」と思い込もうとする。
    そう解釈しないと耐えられないからだ。
    たとえば殴られまいと必死でやったプレーを認められると顧問を「いい先生だ」と評価してしまう。

    「一日休んだら3日遅れる」
    音楽の世界にはそんな不文律があるが、長野さんは「根拠はない」と断言する。
    どうやら、生徒に練習を励んでほしい先生たちが
    編み出した「都市伝説」に似たものらしい。
    逆に、欧州などでは以前から長時間の練習の弊害が叫ばれているという。

    わが子で夢をもう一度という親の熱狂は、社会不安が強い米国でも顕著らしい。

    保護者にできること
    国や地方自治体などが制定している部活についての取り決めを確認する
    顧問に直談判するなどしても解決しない時は、校長に掛け合う「うちの子が」ではなく「部の子どもたちにとって」と全体の問題として捉え、他の保護者らと協力体制をとる
    我が子だけではなく、部活に所属する他の子どもにも目配りする。
    それは、ひいては我が子を助けることにつながる

    結果主義とわが子主義からの脱却が必要

    広島県立安芸南高校サッカー部を率いる畑喜美夫さんの指導平日の練習はたった2日
    練習メニューや試合のメンバー決め、選手交代もすべて選手たちに率先してやらせる。こんな練習をしていたサッカー部が全国大会で優勝したのである。
    その畑さんによると、年度初めに入部してくる生徒の保護者に
    以下のような3つのお願いをするという

    1勝敗で一喜一憂しない。負けた時は勝った時以上に成長するチャンス
    2「我が子」でなく「チーム」を応援する
    3子どもが苦しんでいるとき、すぐに手を差し伸べない。
     子どもが自分で考えて解決する姿を見守る

    畑さんの狙いは、「親が自分の子どもだけでなく全員の名前を覚え応援するようになると、チームが変わってくる。
    いじめのような部員トラブルもなくなるし、子どもたちの結束も強くなる」というものだ。

    エディー・ジョーンズの発言

    「スポーツは、何より楽しまなくてはいけない。
     10代まではその気持ちだけ育てばよいのです。
     でも、日本はスポーツを部活として学校教育に持ち 込むことで子どもたちに規律を守らせてきた。
     スポーツを(生徒指導の)手段に使った部分が、他 の国と違うのです」

    「とにかくどこの学校も練習が長い。一度に3時間やるのが常だった。しかも意味のない練習が非常に多かった」

    「トップは勝つことにこだわるのは当たり前だろう。
     でも若年層は違う。中学生や高校生を育てる指導者が勝利にこだわると厳しさの意味が違うものになる。単に子どもたちを萎縮させる
     恐怖感を与える指導になるでしょう。そうなると、子どもたちは自分でラグビーをクリエイトしなくなる」

    「スポーツの意味をはき違えたままでは、スポーツを
    クリエイトできないだろう。日本人はなんだか小学生くらいからスポーツを仕事のようにとらえて、ボクはやらなければならないと辛そうにやっているように見える。すごく悲しいことだ。オーストラリアの子どもは、大人に絶対勝てだなんて言われたことがないと思う」

    「高校ラグビーにも花園がある。素晴らしい大会ではあるが、そこでよいラグビー選手が育つかは疑問だ。
    少年サッカーも同じ悩みを抱えていると聞いている。日本の全国大会はトーナメント式だから一度負けたら終わりでしょう?若年層の強化はリーグ戦がベターだ」

    もうひとつ。子どもたちが年中スポーツや部活をやっているのも
    よくないという。イングランドの高校生もラグビーをやるが、年間10~20試合。1年のうち三ヶ月しかやらない。それ以外は3ヶ月は陸上競技をし、3ヶ月はクリケット。夏は水泳、冬にサッカーをする子もいる。
    欧州は米国などと同様、子どものスポーツがシーズナルなのだ。

    「中高生が年中ラグビーをしているのは日本だけなんだよ」

    「何より部活は楽しまくてはならない」

    「スポーツでも何でも、やらされるのではなく、自分でやることが大事だ」

    青山学院大学陸上競技部の原晋監督の指導法

    1萎縮させず寛容になること
    2コミュニケーションを一方通行にしないこと
    3具体的な指示を出しすぎないこと
    4実現可能な目標設定にさせて、少しの進歩をほめること

    子どもを伸ばす11の努力目標 プロサッカーコーチ池上正

    1肯定する=怒って萎縮させず、前向きに取り組める雰囲気をつくる
    2上達する=勝利至上主義ではなく「いいサッカー」「フェアプレー」を目指す
    3楽しませる=サッカー(スポーツ等)は、習い事ではなく遊びだと心得る
    4気づかせる=転ばぬ先の杖を用意しない。自分で考える機会を奪わない。
    5考えさせる=子どもに自分で判断させる
    6進化する=技術やルールは進化する。頭を柔軟に切り替える勇気を持つ
    7夢をもたせる=大人の期待を伝えずに、目標を柔軟に持てるよう導く
    8余裕を持たせる=余裕を持たせれば、子どもは自由に考え始める
    9自立させる=失敗させないようにと世話を焼かず、経験することを重視する
    10和をつくる=同じ能力や年齢でない「異の集団」で子どもを伸ばす
    11問いかける=指示せず、問いかける。子どもから答えを引き出す

    0
    2021年12月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本社会に蔓延する『ブラック気質』、すなわち理不尽なことを我慢することが美徳という風潮は、少年スポーツから始まる体罰、言葉の暴力ありきのブラック部活によって再生産される。部活は生徒指導の場ではなく、スポーツ/音楽に楽しみ、生徒が主体的に取り組む場でなければならない。全時代的な指導法や制度から脱却し、真に子どものためになる部活像を目指す必要がある。

    生徒を主体的に取り組ませるには、時間的なゆとりと精神的なゆとりが必要
    ・①勝敗で一喜一憂しない。負けたときは勝ったとき以上に成長するチャンス。②「わが子」ではなく「チーム」を応援する。③子どもが苦しんでいるとき、すぐに手を差し伸べない。子どもが自分で考えて解決する姿を見守る。
    ・①萎縮せず、寛容に②コミュニケーションをインタラクティブに③具体的な指示を出しすぎない④実現可能な目標設定にさせて、少しの進歩を褒める
    ・即効的な一発学習と、長期的な強化学習
    ・生徒が一番信用する大人は、自分の話を聞いてくれ、自分を分かろうとしてくれる大人

    0
    2020年03月23日

部活があぶない の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社現代新書 の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

島沢優子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す