プロフィール

  • 作者名:梓林太郎(アズサリンタロウ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1933年01月20日
  • 出身地:日本 / 長野県
  • 職業:作家

1980年『九月の渓で』デビュー。山岳推理小説を手がける。主な作品に『奥入瀬殺人渓流』をはじめとする紫門一鬼シリーズや『上高地殺人事件』をはじめとする道原伝吉シリーズなど数多くの作品を手がける。

配信予定・最新刊

作品一覧

  • 霧多布殺人湿原
    5.0
    1巻671円 (税込)
    長野県諏訪市の現職市長の愛娘で、東京の女子大に通う植草真砂子が失踪した。 内々に調べてほしいと市長直々の依頼を受けた諏訪署署長は、真砂子が暮らす東京のアパートに道原伝吉を派遣した。しかし、めぼしい手掛かりは得られず、公開捜査となった。 それをきっかけに、事態は動く。北海道の厚岸のタクシー運転手から、失踪した女子大に似た女性を乗せたという報せを受けた。諏訪署ではさっそく、道原刑事を北海道に派遣した。 北海道に赴いた伝吉は、車中で出会った20代女性アミに、生涯初めてとなる恋の予感を抱く。伝吉は事件の核心に迫るが、アミに心を奪われていく。伝吉初の、事件と恋の同時進行推理長編!
  • 信州春山殺人事件
    5.0
    1巻682円 (税込)
    「本気で人を殺したいの」と、友人の同級生から相談された女子大生の恵理は、困惑と心配の末に、ツテを頼って長野県警豊科署の刑事・道原伝吉に相談した。多感な女性の冗談では済まされない気配を感じた伝吉は、内偵を進める。すると、彼女には思いもかけなかった過去があることがわかった。 同じ頃、山中で男性が殺された。その男の携帯には、「人を殺したい」と告白した女子大生の電話番号が登録されていた。 息詰まる捜査、いくつものどんでん返しに驚愕させられる、見事な推理ストーリー!
  • 大雪山殺人事件
    5.0
    1巻682円 (税込)
    小学生が遠足で訪れ、カップルがデートにやってきていた大雪山系旭岳では、チングルマ、エゾコザクラなどが咲き誇っていた。 霧が深くなる中、熊が突然現れ、女性を襲った。霧が晴れると、女性は無惨な姿で発見された。 事故と思われたが、解剖の結果、殺人の可能性が高いことがわかった。 容疑者として北海道警が睨んだのは、当然、一緒に登山にやってきた婚約者だった。 だが、彼には崩せそうもないアリバイがある。 北海道警の刑事たちは、アリバイを崩せるのか。忍耐の捜査がはじまった。
  • 伊良湖(いらご)岬殺人水道
    5.0
    1巻605円 (税込)
    姉の結婚式で安曇野に帰省した相沢啓一郎が刺殺された。刑事・道原伝吉は、啓一郎の交際相手が山野辺由夏であることを突き止める。アリバイは確認されたが、彼女は3年前に発生した「探偵事務所長殺人事件」の関係者だった。ふたつの殺人を結びつける証拠が見つかり、道原は被害者の足跡を辿って伊良湖岬へ向かうが、そこでも新たな事件が。もつれた事件の真相とは!?
  • 人情刑事・道原伝吉 箱根・芦ノ湖殺人特急
    5.0
    1巻715円 (税込)
    箱根湯本の山林で若い女性の胸部が入った袋が発見された。中には、信濃日日新聞の安曇野版と、地元の銘菓の包装紙もあったのだ。なぜ犯人は有力な物証を残したのか? やがて被害者は、安曇野市の自宅から失踪した高崎恵那子と判明。長野県警安曇野署の道原伝吉は、彼女の足跡を追って畑宿(はたじゅく)、仙石原(せんごくばら)、強羅(ごうら)を訪れる。そして次々と発見される切断遺体! 傑作長篇ミステリー。
  • 北アルプスから来た刑事
    5.0
    1巻825円 (税込)
    常念岳で発見された死体の背に残された登山靴の跡は、それが他殺であることを意味していた。被害者の身元と登山靴の持ち主を追って、東京に飛んだ道原刑事は、世田谷で起きた一家殺害事件との接点を掴んだ! 「悲劇の家」の周囲で次々に起きる事件の向こうに浮かぶ犯人の影。刑事たちの執念の捜査を描いて、フィクションを超えた感動を与える、著者渾身の長編推理!
  • 怨殺 西穂高独標 書き下ろし山岳推理
    5.0
    1巻550円 (税込)
    登山に出かけた父が予定の下山日になっても帰ってこない。心配した娘・佳奈子は祖父の銀次の助言を受け上高地へと向かう。父の足取りは、穂高の山小屋から途絶えていた。そして宿泊カードの登山計画には「独標――上高地」の文字が。直ちに捜索隊が出動するが、その中の一人が不審な死をとげる。知られざる父の過去に向き合いながら、佳奈子は真実を求め捜索を続けるが、意外な結末が……。

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  • 殺人山行 穂高岳
    5.0
    1巻550円 (税込)
    北アルプス山岳救助隊員・紫門一鬼に、奇妙な光景を目撃したとの通報があった。北穂高で、五、六十メートル前方を歩いていた二人連れの一人が、雷雨の直後、忽然と消えたというのだ。果たして、付近で元探偵社社員の遺体が発見された! 同伴者を捜す紫門。だが、新たな白骨死体の謎が立ちはだかる! 衝撃のトリックがラストを飾る、長編山岳推理小説の会心作。

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  • 殺人山脈
    5.0
    1巻660円 (税込)
    北アルプス・西穂高で、警官二人が相次いで転落死! 捜査一課・白鳥完市刑事は、白バイ隊の月村修を強引に引き入れ捜査を始めた。難航する捜査線上に浮かんだ怪しい男。だが、彼には「鉄壁のアリバイ」が……。やはり事故か、完全犯罪か? 異色コンビの推理が冴える。 山岳ミステリーのワクを越えた、著者渾身の傑作長編!

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  • 長野善光寺殺人参詣
    4.0
    1巻990円 (税込)
    長野、松本、小布施… 偽探偵の裏の顔を暴け! 山根七海から息子で会社員の勇一郎の素行を調査してほしいとの依頼を受け、私立探偵・小仏太郎は尾行を進める。 そこで勇一郎の交際相手・門島淡路の不審な行動に着目する。 調査を進めたところ、彼女の祖母が轢き逃げされた事件の犯人を突き止めようとしているらしい。 轢き逃げしたのは東京と長野で暮らす兄弟のようだが、彼らには見過ごせない裏の顔があって…。 謎の兄弟の周りで起こる怪事件の真相は!? <目次> 第一章 霧の道 第二章 困りごと相談所 第三章 白い靴の女 第四章 夏の終り 第五章 白い粉 第六章 善光寺参詣 第七章 諏訪の事件 第八章 『雪女』と『凛』
  • 八甲田山死の誘い
    4.0
    1巻682円 (税込)
    明治35年、吹雪の八甲田山で、訓練中の部隊が遭難事故を起こした。死者199名。世界の山岳遭難で最悪の事故である。 その事故の現場に挑もうと、一組のパーティが八甲田山に入った。 その日もやはり吹雪だった。そして彼らもまた、遭難してしまった。 4人のパーティが遭難し、3人が死亡。しかも、生き残ったひとりが帰途の車中で殺害されてしまう。凶悪でありながら謎の深い山岳事故の真相に、警視庁捜査1課の白鳥刑事と月村巡査コンビが迫る!
  • 天橋立殺人旅愁
    4.0
    1巻682円 (税込)
    北アルプスの丸山ケルンあたりで猛吹雪を避けていた登山グループが、偶然、雪の中から赤いダウンジャケットを発見した。 それはつまり、遭難者がいることを暗示していたが、周辺で何かを見つけることはできなかった。 安曇野署(旧豊科署)の刑事・道原伝吉は必ずや何かあると信じ、ダウンジャケットのポケットにあった豊科のレストランのレシートを頼りに、遭難者を捜すことからはじめた。 伝吉の勘は当たる。 地道の捜査によって、雪の中から見つかったダウンジャケット一着から、男と女の過去と殺意を明らかになっていく。 読み応え十二分の秀逸山岳ミステリー!
  • 天橋立 殺人旅愁 人情刑事・道原伝吉
    4.0
    1巻680円 (税込)
    十七歳で産んだ子に生涯を捧げた女優は、芝居への情熱を捨てきれず、東京へと飛び立った。独り暮らしの心細さを支えてくれたのは、映画のスチールで活躍するカメラマンの反町だった。昔の話だが二人には希望があった?? それから四年後、八方尾根で消息不明となった反町の故郷・天橋立に向かう道原刑事の姿が……。不思議に優しい眼差しが、凶悪犯を追い詰める! 傑作山岳ミステリ。

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  • 穂高殺人連峰(電子復刻版)
    4.0
    1巻660円 (税込)
    警視庁捜査一課の荒竹十三は、大学の後輩村松から、山仲間の野中恒利が北アルプス・槍ヶ岳から北穂高岳への縦走ルートで遭難したことを知らされた。折りから、現場に向かう準備にあわただしい留守宅に、“野中は帰宅したか”という不審な電話がはいる。数日後、今度は野中の友人の他殺体が横尾谷で発見されたのだ! 二つの事件を結ぶものは? 荒竹・白鳥の名物コンビの捜査が始まった。長編山岳ミステリー。

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  • 謀殺 北穂高岳
    4.0
    1巻440円 (税込)
    北アルプス・北穂高岳山中で女性登山者の転落死体が発見された! 当初は事故と思われたが、女性に同行者がいたことが判明。一転、殺人の可能性が疑われ始め……。長野県警豊科(とよしな)署の刑事・道原が、一枚の写真を手がかりに謎の男を追いつめてゆく――。地を這うような捜査の末に浮かび上がってきた、冷酷無比な犯罪者の正体とは? 本格山岳ミステリーの傑作!
  • 反逆の山
    3.0
    1巻715円 (税込)
    アルプスにこだまする銃声…。道原伝吉、痛恨の不祥事!? 拳銃を持った犯人が逃亡! 男の不可解な要求の目的は? 長野県豊科署管内で殺人事件が発生した。道原伝吉は東京で自首をした犯人の浅井弘行を列車で護送中、拳銃を持って女性を人質にとる男と乗り合わせてしまう。乗客を危険に晒せない道原は、要求のままに浅井と人質を含めた三人を解放すると、男たちは八ヶ岳へと逃走。追跡が難航するなか、拳銃の男から捜査陣にある電話がかかってきて……!?
  • 殺人鉱脈
    3.0
    1巻682円 (税込)
    長野県豊科駅の近くでおきた、立てこもり事件が無事解決した。 ほっとしたのも束の間、あろうことか事件解決にあたっていた機動捜査隊の隊員が、コンビニのトイレに、拳銃を入れていたウエストポーチを置き忘れてしまう。 大失態だ。 長野県警はこの失態を挽回すべく、拳銃発見に総力をあげるが、遠く離れた石見銀山の見学坑道内で、その拳銃を使った事件が発生した。 急きょ、道原伝吉刑事は、事件となった島根の地に出向くことになるが、第二の発砲事件が、今度は長野県の白鳥湖でおきてしまう。 一見、ふたつの事件に関連はないように思われたが、道原伝吉の執念の捜査によって、遠い過去から複雑に絡み合う宿怨、悔恨がふたつの事件の元になっていたことを突き止める……。 人の善意と欲得が織りなす協調と背反を、見事に描ききっている。読み応え十分。
  • 八方尾根殺人事件
    3.0
    1巻682円 (税込)
    北アルプスで起きた2件の遭難死亡事故は、殺人ではなかったかとの投書が、長野県警刑事部「特殊犯罪捜査室」に寄せられた。 捜査をはじめてみると、明らかにおかしな点が出てきた。 同じ人物のパートナーが遭難していた。 彼らは、親しいつきあいをしていたわけでものに、北アルプスに向かったのだ。 これは事故なのか、事件なのか。刑事たちの地道な捜査がつづき、少しずつ真実が明らかになっていく。 驚愕の結末は、予想できないものだった。
  • 飢餓連峰
    3.0
    1巻682円 (税込)
    厳寒の2月末、中央アルプス空木岳で女性2人を含めた7人のパーティが遭難した。 テントの中で天候の回復を待ちつづけるが、天候は回復しない。 食糧は少なくなっていく。猛吹雪はつづき、捜索隊は近づくこともできない。 飢えと寒さに1週間、10日と晒されるうち、彼らの精神は少しずつ異常をきたしていく──。 山岳小説の第一人者梓林太郎の長編小説第4作目となる、みずみずしい迫力に満ちた力作だ。
  • 凍血樹林
    3.0
    1巻660円 (税込)
    ちょうどその日、冬の上高地で、カラマツの木に寄りかかるようにして立つ、氷に閉じ込められた遺体が発見された。いったい誰が、手間をかけた遺体をつくったのか。警察官の妻の射殺と関連ははたしてあるのか。稀にみる難事件に、長野県警豊科署の道原伝吉が挑む!一月下旬の朝、警視庁刑事の妻射殺事件のニュースで持ちきりだった長野県警豊科署に「妙な遭難者を発見」の通報が入った。現場は上高地の小梨平。遭難者は若い男性で、氷柱の中に閉じ込められた形で木の幹に添って立っていた。所持品から身元は割れたが、脇腹を二か所刺されていたため他殺と断定、殺人事件へ。手がかりも殺害動機も掴めず、捜査は難航。担当の道原伝吉刑事も、これだけ犯人像が浮かばない事件も珍しい―と。山岳ミステリーの第一人者・梓林太郎の渾身作。
  • 常念岳 一ノ沢の死角
    3.0
    1巻605円 (税込)
    常念岳に登っていた中学生パーティーから安曇野署に救助要請が入った。女子生徒一名が転落し重傷だという。結局、治療の甲斐なく息を引き取ったが、刑事・道原伝吉は小さな矛盾点から死因に疑問を持ち始める……。(表題作) 道原伝吉の粘り強い捜査が真実を解き明かす山岳ミステリー五編に、男女のもつれた感情を描く2編を加えた、“情念の文学”梓ワールド傑作集!
  • 雲仙・島原湯煙地獄
    3.0
    1巻605円 (税込)
    長野県の燕岳で登山中の夫婦が暴漢に襲われ、夫が殺された。時を同じくして長崎県雲仙市の温泉街で出版社の編集者が殺される。遠く離れた二つの地点で起こった殺人事件を追うため、安曇野署の道原伝吉は長崎へと向かった。そして事件を繋ぐ人物として著名なミステリー作家が浮かび上がる……。複雑に絡む人間模様、それぞれが背負う深い業が胸を打つ傑作ミステリー。
  • 伊勢・志摩殺人光景
    3.0
    1巻660円 (税込)
    豊科の運送会社社長・福沢正澄が、刺殺死体となって発見された。正澄は山から帰宅したところを襲われたと見られるが、同居する父親・寛文も姿を消していた。福沢家がこの地に移ってきた38年前に、何が起きたのか。父子の「過去」を追って、伊勢・志摩に飛んだ刑事・道原伝吉の捜査が、事件の発端となった驚愕の事実を明らかにする! 名匠が描く傑作長編推理!
  • 富士五湖 氷穴の殺人 私立探偵・小仏太郎
    3.0
    1巻521円 (税込)
    消えた女は被害者か? 洞窟が秘めた謎を暴け! 大衆新聞「日刊社会」に送りつけられた匿名の投書。それによると、警視庁管理官・杉下の隠し子で女優の卵の梅宮汐里が数日前から行方不明だという。彼女は「富士山の近くの湖」に行くと母親に言い残して家を出ていた。警察のスキャンダルになり得る告発の真相解明のため、私立探偵・小仏太郎は富士五湖へと向かう。小仏を待ちうけていたのは、身元不明の女の死体だった……。好評傑作旅情ミステリーシリーズ!
  • 旭川・大雪 白い殺人者 私立探偵・小仏太郎
    3.0
    1巻748円 (税込)
    いじめ「駆け込み寺」と女性撲殺事件のつながりは!? 東京・亀有で探偵事務所を開く小仏太郎。かつての警視庁の同僚・安間善行から受けた依頼は、調布市にある謎の家の主・宇堂忠次の正体を調べてほしいというものだった。〈予修寮〉と呼ばれるその家は「駆け込み寺」と呼ばれ、いじめで学校をやめた少年少女数人が住んでいるらしい。部下の下地に聞き込みをさせたところ、寮で家庭教師を務める女は北海道・旭川の出身だという。そんななか、その旭川に近い大雪山の麓にある層雲峡温泉で、ホテル従業員の内村京子が殺される事件が発生。しかも彼女はかつて予修寮に勤務していた過去が。事件と謎の家とのかかわりは…!?
  • 回想・松本清張 私だけが知る巨人の素顔
    3.0
    1巻660円 (税込)
    「あんたの話は面白い。もっと聞かせてくれ」昭和の巨人はそうせがんだ。若き日に松本邸に通い、小説の素材・ヒントを提供し続けたた著者が、清張没後10年を期に初めて明かした交流秘話。その親交は著者が推理作家としてデビューするまで、およそ20年間続いた。著者の語ったさまざまな見聞が、如何に傑作群の誕生を支えたのか。戦後最大の流行作家の創作の裏側と、その意外な素顔を垣間見ることのできる稀有で貴重な回想録。
  • 秋山郷 殺人秘境 小仏太郎探偵事務所
    3.0
    1巻550円 (税込)
    私立探偵・小仏太郎が刑事時代に同僚だった若手の女性刑事、金沢夏未が何者かに刺殺された。夏未は個人的な依頼に応え、ストーカーの調査をしていたという。小仏は新潟、長野両県にまたがり、「最後の秘境」といわれた秋山郷での夏未の葬儀に出席するが、夏未は尾瀬で起きた女性遭難事件に興味を抱いていた、との新証言を得る。さらに調査を進めようとする小仏だが、警視庁の元同僚・安間から「深入りするな」と忠告され――!? 胸にナイフを打ち込まれた女性刑事殺人の謎に迫る!!

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  • 北アルプス白馬岳の殺人
    3.0
    1巻660円 (税込)
    「少女のころ、おもちゃ屋からダッコちゃんを盗んでしまいました。お詫びがしたいのですが」新聞記事を飾った美談はおもちゃ屋の家人が名乗り出て落着したかに見えた。だが直後、名乗り出た男が多摩川で、ついでその息子も北アルプスで変死。さらに娘までが蒸発。これは偶然か、それとも仕組まれた罠なのか…?

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  • 殺人氷壁
    1.0
    1巻660円 (税込)
    信じられない事故が起きた! 登山中にアイゼンが折れ、大学生の井能哲也が転落死したのだ。しかも一年前、彼の先輩・菅も、冬の穂高で転落死していた。二つの事故に隠された謎がある? ――警視庁の白鳥完市は、菅に恨みを持つ三輪に疑惑を抱くが、彼にはアリバイがあった。事件当日、東京の会社にいたのだ。 大胆なトリックの連続殺人に挑戦! 鍵(キー・ワード)は「氷」と「火」‥‥。

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  • 高尾山殺人事件
    NEW
    -
    1巻935円 (税込)
    世界一の登山客数を誇る 〈三ツ星〉の山で 惨劇の謎を追え! 人情探偵が解く意外な犯人(ホシ)は!? 傑作旅情ミステリ― 〈殺生禁断〉の山で起きた 凶悪なる事件(ヤマ)を暴け! 東京・葛飾の小仏探偵事務所へ相談に訪れた男性中学教師は、教え子の女生徒との関係を知られたことで、刑事と称する女から脅迫されているという。 偽刑事と睨んだ小仏は、教師、教え子と相談の上、脅迫金の受取り現場で待ちぶせするが、女は現われなかった。その頃、多くの行楽客が訪れる高尾山で女性の死体が…。 『高尾山 魔界の殺人』改題
  • 松本・江の島殺人事件
    -
    1巻836円 (税込)
    上高地の横尾山荘に宿泊中の女、沼田椿が失踪した。仲間には何も告げず……。翌朝、同じ山荘付近でテント泊をしていた男が刺殺体で発見される。二つの事件に関連はあるのか!? 松本署の道原伝吉は捜査を開始し、椿が不倫交際する寺石則人が事件の鍵を握ると睨む。更に、神奈川県江の島付近で男性の刺殺体が見つかる! 被害者は寺石と関わりがあり……。道原刑事の執念が絡み合う事件の謎を解く!
  • 急流・富士川 殺意の悔恨 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    1巻880円 (税込)
    少女は何かを隠している―― 恩人の娘が高架橋から何かを投じた… 不慮の事故に偽装された事件の真相とは?   甲斐と駿河を結ぶ日本三大急流で起きた最難関の事件に茶屋が挑む!  人気旅情推理、名川シリーズよ永遠に!  南アルプスを源流に駿河湾へと注ぐ、日本三大急流の一つ、富士川。旅行作家の茶屋次郎は、流域に住む知己の釜石を尋ねた。 釜石から娘の菜々緒がバイク事故で恋人を喪って以来、気掛かりな行動をとるようになったと聞く。茶屋が菜々緒を尾行するや、新東名高速の橋から何かを落下させる少女の姿が! この行動の真意が明らかになった時、凶暴な暗い事件の謎も解かれ……。
  • 人情刑事・道原伝吉 横浜・彷徨の海殺人事件
    -
    1巻869円 (税込)
    松本-横浜-新潟-仙台……無言の脅迫におびえる男の大いなる逃亡劇!  人情刑事の必死の捜査が始まった。 長野県警松本署に奇妙な電話があった。 知らない男が敷地にいたので声をかけたが一言も喋らないという。 道原らが駆け付け、男の身元を調べたところ、七年前、市内の老人ホームで起きた現金窃盗事件の容疑者で元職員の滝谷文高であることが判明する。 なぜ彼はそこにいたのか。 謎が残ったまま滝谷を解放することになったが―。その数日後、道原は驚愕の連絡を受ける。 横浜で起きた殺人事件の容疑者として滝谷が浮上、さらには行方不明だというのだ!  横浜、新潟、仙台…逃亡者・滝谷を追う必死の捜査が始まった!
  • 白馬八方尾根殺人事件
    -
    1巻748円 (税込)
    恋人の竹中智久が消息を絶った、との訴えを受け、松本署の刑事・道原伝吉が捜索に乗り出した。調べを進めると、竹中と一緒に蝶ヶ岳、常念岳に登った大芝文成が殺されていることが判明。同行した小金井満造も転居して行方が分からず、学習塾経営者の竹中も、経歴や資金の出所に不審な点が目立つ。道原は竹中の足跡を追って白馬三山へ――。待望のシリーズ最新刊!
  • 血の中の砂漠
    -
    1巻715円 (税込)
    不倫の成就のひとつの形がここにある――。 建材メーカーの塩沢工業にとどまらず、タクシー会社の社長を兼務することになった企業戦士の塩沢敏郎。 社員に畏怖の念をもたれながらも、バランスのとれた経営手腕を振っていたワンマン社長・塩沢の心に、美貌の白川枝里子が忍び込んだ。 枝里子にのめり込み、愛を注ぐ塩沢。それに応える枝里子。 ふたりの大人が行く着く先では、何が待っているのか。山岳推理の第一人者が渾身の力で描いた大人の物語――。
  • 越後・親不知 翡翠の殺人
    -
    1巻814円 (税込)
    京都、金沢、新潟・親不知… 行方不明の男は被害者か、犯人か? 七色の殺意を呼ぶ死の断崖! 追悼・梓林太郎さん 山小屋の男の失踪の裏に十八年前の殺人事件が!? 長野松本署からの調査依頼が小仏探偵事務所に持ち込まれた。 上高地の山小屋の管理人・徳久が、宿泊予定の登山者・上野を探しに出たまま戻ってこないという。 二人の間に事件が起きた可能性も。小仏が徳久の足跡をたどり、京都、東京、金沢へと足を運ぶなかで、 徳久の出身地である新潟県糸魚川市親不知で起きた未解決事件が調査線上に浮かび……。 〈目次〉 第一章 親不知子不知 第二章 京都へ 第三章 夜の山荘 第四章 明日のない月光 第五章 金沢夜曲 第六章 黒い流星 第七章 海峡  解説 山前 譲
  • 摩周湖 黒衣の女
    -
    1巻605円 (税込)
    美しい人妻から、夫を探す依頼を受けた私立探偵・岩波は、神秘の湖と呼ばれる摩周湖へ飛んだ。地道な調査により、黒づくめの服装の女と一緒であったことをつかんだが、男は遺体となって発見された。黒を纏う女は誰か。どこへ消えたのか―。
  • 夜叉の断崖
    -
    1巻605円 (税込)
    岩波淳哉は一匹狼の私立探偵。全国各地で未発見の巨木を見つけようという巨木探しグループの“組長”でもある。今回の目的地は八ヶ岳山麓の蓼科高原。別荘に着いた一行は管理人夫婦と出会うが、数日後、警察らしい人間が管理棟を張り込んでいるのに気づく。やがて二人は岩波にボストンバッグを預け、別荘地から姿を消した。訪ねてきた刑事から、男が自分の妻殺しの容疑者として追われていることを知り…。
  • 松江・出雲 密室殺人事件
    -
    1巻605円 (税込)
    出雲に嫁いだ一人娘の雪路を連れ戻してほしい―一匹狼の調査員・岩波惇哉の許に、松平と名乗る男から依頼があった。浮気性の夫と別れたいが、相手が承知しないという。前金は100万円。岩波は、彼を「組長」と呼んで慕う巨木探索グループの一員・20歳の真那津と共に出雲へ飛んだ。雪路を訪ねたが彼女は留守。そしてその家で女性の絞殺死体が発見された!警察に疑われる岩波。無実を証明できるのか。
  • 白神山地殺人事件
    -
    1巻605円 (税込)
    世界遺産に登録された白神山地の秋は美しい。調査員の岩波惇哉をリーダーとする一行は、日本一のブナを求めて原生林を歩く予定だった。出発前夜、東京に降った黒い雨。それは不吉な事件の前兆だった!赤石川と滝川の合流地点で、一行は女性の死体を発見した。軽装だったことから、岩波は同行者の存在を疑う。被害者は東京の資産家の娘。しかも父親も二年前に行方不明になっているという…。長篇山岳推理。
  • 星砂の島殺人事件
    -
    1巻605円 (税込)
    私立探偵・岩波をリーダーとする探検グループに西表島行きの話がもちあがった。そんな折、メンバーのひとり真那津が、阪神大震災で被災し身寄りのない少女・花を連れて神戸から帰京した。花の出奔中の父親が石垣島にいることがわかり、岩波達は沖縄へ飛ぶ。しかし、父親は三年前から再び行方不明だった。グループは西表の密林で謎の死体を発見する。遺体は花の父なのか、彼の過去には何が…書下し長篇推理。
  • 立山連峰殺人事件
    -
    1巻605円 (税込)
    上高地から岳沢へ登攀中、雪洞に貯蔵していた食糧を口にした三人パーティの一人が急死した。青酸毒であった。半年後、またメンバーの一人が立山で墜落死した。彼らは十五年来の岳友だという。豊科署刑事道原伝吉は、二つの事件を結ぶ糸を探ったが、徒労に終わった。そしてさらに半年、今度は冬の剣岳で、メンバーの長男が遭難するに及んで、道原の脳裏には意想外の仮説が浮かんでいた。長篇山岳サスペンス。
  • 黒部殺人源流
    -
    1巻605円 (税込)
    黒部・餓鬼山で、二年前に行方不明となった平塚晃一のザックと破れた羽毛服が発見された。平塚はチョモランマ登頂に成功した世界的なクライマーだった。しかも現場近くで、のこぎりで切断されたらしい女性の頭部と腰骨が見つかり、事件は奇怪な様相を見せ始めた。長野県警諏訪署の道原伝吉が捜査を開始。女性の身元をつきとめるが、その矢先、平塚の山仲間の遺体が八ヶ岳で発見される…。長篇山岳推理。
  • 谷川岳 霧の殺意
    -
    1巻605円 (税込)
    道原伝吉四十六歳―長野県警諏訪署のベテラン刑事が、妻子と共に遅い夏休みをすごした三日後、事件は起った。一家が泊った八ヶ岳高原のホテルに同宿していた一人旅の美貌の女性が、下諏訪町の鷲ヶ峰で絞殺死体となって発見されたのだ。さらに同日未明、東京の彼女の自宅では、夫が放火による焼死体となって発見されていた。殺された夫婦の身辺を洗うため、若い貞松刑事をつれて上京した道原だったが―。
  • 木曾御岳殺人事件
    -
    1巻605円 (税込)
    八ヶ岳の岩場から、絞殺された若い女が投げ込まれた。被害者は東京のOL西岡万沙子。事件を追う諏訪署の道原刑事は、同じころ万沙子の親友の塩谷涼子が、木曽川で水死体で発見されたことを突き止めた。しかもその前年、涼子の弟勝史までが木曽御岳で遭難死していたのだ。3つの事件に関連はないのか。だが3人につながる人物には、鉄壁のアリバイがあった。長篇山岳ミステリー。
  • 中央アルプス空木岳殺人事件
    -
    1巻605円 (税込)
    中央アルプス山麓・菅ノ平駐車場に車を放置したまま、東京の加古川奈未が失踪した。同じ頃、空木岳では小竹達三の他殺死体が発見される。駒ヶ根署から派遣された刑事・道原伝吉は、小竹のアパートで奈未の写真と2千万円の預金のある通帳を見つけ、2つの事件が結びついたかに見えた。が、半年前に起きた槍ヶ岳落石事故との関りが浮上し、事件は予想外の展開をみせ始めた…。会心の長篇山岳ミステリー。
  • 槍ヶ岳 白い凶器
    -
    1巻605円 (税込)
    高校生の一人娘・比呂子が東京で若い女を刺した―。知らせを受けた長野県警豊科署の道原伝吉刑事は、急遽、麻布署へ飛んだ。被害者は中田邦子。邦子に連れそっていた男は姿を消すが、二週間前槍ヶ岳で出会った男に似ていると比呂子はいう。犯罪の臭いをかぎとった道原は槍ヶ岳を捜索し、若い男の遺体を発見する。娘の無実は証明されるのか。雄大なスケールで描く長篇山岳ミステリー。
  • 八ヶ岳 石の血痕
    -
    1巻605円 (税込)
    長野県諏訪市で轢き逃げ事件が起った。目の不自由な母親の杖代りになっていた五歳の少女がはねられ、重態だという。諏訪署の刑事・道原伝吉が捜査にあたるが、単身東京で暮らす父親は休暇中で連絡がとれず、道原は不吉な予感を覚える。が、三日後に父親が現れ、北アルプス・白馬から唐松を縦走していたという。一方八ヶ岳・硫黄岳で男の遺体が発見され、事件は意外な方向へ……。長篇山岳ミステリー。
  • 人情刑事・道原伝吉 松本―日本平殺人連鎖
    -
    1巻902円 (税込)
    長野県松本市の住宅街で8月の白昼、火事が発生。住人の上条貞彦夫婦と住み込みのお手伝いが焼け出された。放火の疑いが濃厚だった。捜査の結果、付近の防犯カメラに映っていた初老の男に容疑がかかる。一方、観光で松本を訪れていた男が、泊まっている宿の名前も場所もわからないと、交番に保護された。自分の名前すら思い出せないという。その男が防犯カメラに映っていた男によく似ているとの情報を得た、松本署の刑事・道原伝吉の捜査が始まった! 静岡市清水区に住む味川星之助と断定されるが、味川は認知症を発症しており、自分の行動を覚えていないことが判明する。やがて、日本平で味川の刺殺体が発見された! かつて、味川の父親が疎開していた松本郊外の家が二度にわたって放火された事実を掴んだものの、道原たちの捜査は暗礁に乗り上げる…。会心の長篇ミステリー。
  • 死紋山脈
    -
    1巻682円 (税込)
    夏が終わりを告げる頃、北アルプス・赤岳ヒュッテの管理人が遺体となって発見された。山を熟知している管理人が遭難するはずがなかった。人が良い彼がなぜ、殺されなければならなかったのか。そこには、山小屋で起きていたあることが、源流だった――『遭難遺体の告発』。全7篇。アルプスの山々を舞台にした殺意と刑事の活躍を、熱量高く、切れ味鋭く描ききった短篇集。

ユーザーレビュー

  • 長野善光寺殺人参詣

    Posted by ブクログ

    (2023年11月8日から11日にかけて読破)
    山根七海から、会社員の息子・勇一郎の素行調査を受けた私立探偵・小仏太郎。そこで、勇一郎の交際相手・門島淡路の不審な行動に着目。調査を進めていくうちに、彼女の祖母が轢き逃げされた事件の犯人を突き止めようとしていた。轢き逃げしたのは、東京と長野に暮らす兄弟のようだが、彼らには見過ごせない裏の顔がー。

    0
    2023年11月11日
  • 八甲田山死の誘い

    購入済み

    山好きの人にはお勧めします。

    昔、読んだ新田次郎の八甲田山死の彷徨を思い出しながら読みました。面白かったです。

    0
    2020年11月19日
  • 穂高殺人連峰(電子復刻版)

    購入済み

    読みやすい

    山の事に詳しくなくでも、充分読み応えのある山岳ミステリーでした。
    折々で、振り返りの内容が描かれているので読みやすくて良かったです

    1
    2013年11月24日
  • 天橋立 殺人旅愁 人情刑事・道原伝吉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この道原伝吉シリーズの時間軸というのは
    一応サザエさんワールドに組み込まれているようなのだが
    最近の伝さんは山で事件があっても山に登らないのだ。
    そういうのは若手に任せて、どっちかというと観光三昧なのだ。
    その所為もあってか、伏見刑事が山岳救助隊に異動したこともあってか
    別だと思ってた紫門一鬼シリーズの世界観がだんだんリンクしてきたように思う。
    そして、全体の雰囲気が西村京太郎氏の十津川刑事シリーズと似てきた気がする。
    あちらは列車、こちらは山岳、という違いはあるが。
    内容とは別に筆致も大きく違っていて、
    西村氏の文章より梓林太郎氏の文章はなんというか淡々としている。
    その乾き具合というか、い

    0
    2013年11月04日
  • 天橋立殺人旅愁

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この道原伝吉シリーズの時間軸というのは
    一応サザエさんワールドに組み込まれているようなのだが
    最近の伝さんは山で事件があっても山に登らないのだ。
    そういうのは若手に任せて、どっちかというと観光三昧なのだ。
    その所為もあってか、伏見刑事が山岳救助隊に異動したこともあってか
    別だと思ってた紫門一鬼シリーズの世界観がだんだんリンクしてきたように思う。
    そして、全体の雰囲気が西村京太郎氏の十津川刑事シリーズと似てきた気がする。
    あちらは列車、こちらは山岳、という違いはあるが。
    内容とは別に筆致も大きく違っていて、
    西村氏の文章より梓林太郎氏の文章はなんというか淡々としている。
    その乾き具合というか、い

    0
    2013年11月04日

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