作品一覧

  • お布施のからくり 「お気持ち」とはいくらなのか
    値引きあり
    4.3
    葬儀のお布施 平均22.4万円! 高い?安い? 見返りは戒名だけ? お布施のモヤモヤから 日本仏教の闇を暴く! 法事の際にお布施の額を僧侶に尋ね、「お気持ちです」と言われて困ったことはないだろうか。 仏教の教えでは「お布施」はサービスへの対価でなく「善業」(よい報いを生むもとになる行為)だ。 大事なのはお布施をしたいという「意思」=お気持ちなので、僧侶の側から金額を示すことはない。 だが、禁欲や財産放棄などの「戒」が守られない日本仏教では、お布施を受けるに値する僧侶は存在しないとも言える。そんな中でのお布施とは何なのか。 お布施のモヤモヤを解き明かし、形骸化した現代日本仏教に問題提起する一冊。
  • ブッダという男 ――初期仏典を読みとく
    3.8
    ブッダは本当に差別を否定し万人の平等を唱えた平和主義者だったのか? 近代の仏教研究は仏典から神話的装飾を取り除くことで、ブッダを平和主義者で、階級差別や男女差別を批判し、業や輪廻を否定した先駆的人物として描き出してきた。だがそれは近代的価値観を当てはめ、本来の内容を曲解したものにすぎない。では、ブッダの真の偉大さは一体どこにあるのか。これまでのブッダ理解を批判的に検証し、初期仏典を丹念に読みとくことでその先駆性を導き出す革新的ブッダ論。

ユーザーレビュー

  • お布施のからくり 「お気持ち」とはいくらなのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白い。感想はあとでまとめるとして、読みながら疑問に思ってチェックし、改めて調べて、誤字なのではないかと思う個所を記します。

    16頁8行「供儀」→「供犠」
    91頁6行「巻木」→「薪」? ※「まき」の誤変換か
    136頁10行「法」のルビ「ほう」→「ぼう」
    136頁12行「一如」→「一等」?
    148頁6行「曹洞宗の僧侶」→「臨済宗の僧侶」
    150頁1行「正当」→「正統」? ※83頁12行ほか
    152頁5行「秋山」→「秋月」 ※次頁の2カ所も同じ
    153頁8行「無中」→「夢中」
    155頁6行「専修」の説明→初出は145頁11行
    212頁8行「有」のルビ「ゆ」→「う」

    版を重ねるならば修正されたほ

    0
    2025年06月11日
  • ブッダという男 ――初期仏典を読みとく

    Posted by ブクログ

    歯切れ良くわかりやすい論だった。一気に読みました。「はじめに」と「あとがき」含めて、氏の論旨が完結する。

    0
    2025年05月18日
  • ブッダという男 ――初期仏典を読みとく

    Posted by ブクログ

    近代以降に進んだ歴史的ブッダ像の理解を初期仏典の読みときにより批判的に検証し、同時代の視点から見た先駆性を明らかにしようとする一冊。本論も非常に興味深いが、文献を批判的・客観的に読むことの困難さについても示唆に富む内容。

    0
    2025年02月02日
  • ブッダという男 ――初期仏典を読みとく

    Posted by ブクログ

    ブッダという1人の人間を神話ではなく歴史の視点から見つめ直す本
    原始仏教の経典を読んでいる訳でもなく、当時のインドに対する造詣が深い訳ではないので信頼性を担保する事はできないが
    通ると死ぬ道の正体が火山ガスの溜まる場所であったり、石油地帯の近くだと自然発火現象が発生しやすい為拝火教が勃興した様な
    神性、不可思議性を理屈で剥いでいくのが好きなので好みの本だった

    0
    2023年12月20日
  • お布施のからくり 「お気持ち」とはいくらなのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    独身未婚中年男性の自分が読んでみました。
    なかなか面白かったです。

    結論としては、日本の僧侶は破戒者なのでお布施をするに値する者がいないという、至極まっとうで身も蓋もない話なのですが(笑)、それを仏典に基づいて考察しているところは非常にアカデミックです。
    一方、あまり現代的問題を取り扱ってはいないので、僧侶に「お気持ちで」と言われた時に「こういう理由であなたには高額包めない」という理由として述べて僧侶に打撃を与えることのできる実用的な内容ではないですね(笑)。

    自分もプライベートで知り合った若い人で僧侶がいますが、妻帯していますし、僧侶を「仕事」として捉えているように思えるときがあって、も

    0
    2025年10月24日

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