ブッダという男 ――初期仏典を読みとく

ブッダという男 ――初期仏典を読みとく

880円 (税込)

4pt

ブッダは本当に差別を否定し万人の平等を唱えた平和主義者だったのか? 近代の仏教研究は仏典から神話的装飾を取り除くことで、ブッダを平和主義者で、階級差別や男女差別を批判し、業や輪廻を否定した先駆的人物として描き出してきた。だがそれは近代的価値観を当てはめ、本来の内容を曲解したものにすぎない。では、ブッダの真の偉大さは一体どこにあるのか。これまでのブッダ理解を批判的に検証し、初期仏典を丹念に読みとくことでその先駆性を導き出す革新的ブッダ論。

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ブッダという男 ――初期仏典を読みとく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    歯切れ良くわかりやすい論だった。一気に読みました。「はじめに」と「あとがき」含めて、氏の論旨が完結する。

    0
    2025年05月18日

    Posted by ブクログ

    近代以降に進んだ歴史的ブッダ像の理解を初期仏典の読みときにより批判的に検証し、同時代の視点から見た先駆性を明らかにしようとする一冊。本論も非常に興味深いが、文献を批判的・客観的に読むことの困難さについても示唆に富む内容。

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    ブッダという1人の人間を神話ではなく歴史の視点から見つめ直す本
    原始仏教の経典を読んでいる訳でもなく、当時のインドに対する造詣が深い訳ではないので信頼性を担保する事はできないが
    通ると死ぬ道の正体が火山ガスの溜まる場所であったり、石油地帯の近くだと自然発火現象が発生しやすい為拝火教が勃興した様な

    0
    2023年12月20日

    Posted by ブクログ

    初期仏典に関する解釈の批判について当時の考え方を念頭に置く必要ありという論旨は納得できる。歴史上の人物についての解釈は解釈した当時の風潮による(日本で言えば織田信長辺りが好例だろう)のでブッダが現代的感性を持っていなかったというのは、その通りだろう。それでもブッダの思想の価値が減じる事もない。本人の

    0
    2025年07月20日

    Posted by ブクログ

    散文優先の現代的研究に基づく初期仏説の解説。近現代の歴史的解釈の仏説は、現代的価値観、それも理想的なバイアスがかかっているという立場。

    終章及び参考文献が特にまとまっている。かつての日本の研究者達を大胆に否定しまくっており、出版妨害があったというのもわからなくもない。

    初期の仏説において、そもそ

    0
    2024年08月09日

    Posted by ブクログ

    あと書きから著者の悲願の一冊であることが感じられた。

    たしかに、ゴータマ・ブッダを神格化し、現代の時代状況にも適切な価値観を持った人物だと論じるのは無理がある気がする。

    インテグラル理論を学ぶなかで、社会の発達状況が過去と現在では異なり、その時代を生きる人は、その時代の影響を少なからず受けている

    0
    2024年05月13日

    Posted by ブクログ

    ブッダをよく理解していないにも関わらず、無意識に美化していることはある。それを否定する意見を表明しにくい空気もある。その空気は圧力に近い。

    0
    2024年03月18日

    Posted by ブクログ

    『ブッダという男』清水俊史
    ブッダは本当に平和主義者だったのか?
    初期仏典を読み解くと実際は暴力や戦争を完全否定はしておらず、女性差別者でもあった。
    当然時代も違うからブッダとはいえ現代の価値観にそぐわない考えもあったという視点が面白かった。
    とはいえ無知を打ち払い煩悩を絶てば輪廻は終局する、極端な

    0
    2024年02月11日

    Posted by ブクログ

    第2部で述べられたブッダを現代から善意で解釈してしまう誤りの指摘が痛快。
    第3部のブッダの先駆性は、これまでの解釈を正確にしたような印象。
    記述はやや専門的。文章量はやや少なめか。巻末の参考文献が詳細で豊富。

    0
    2024年02月06日

    Posted by ブクログ

    従来の釈尊および初期仏教の研究が、近代以降のヒューマニズムを無反省のまま釈尊の教えのうちにもち込んでしまっていることを批判するとともに、とくに無我と輪廻をめぐる釈尊の思想が、当時のインドの思想史的状況のなかでどのような画期性をもつものだったのかということを論じている本です。

    著者が批判の俎上にあげ

    0
    2025年04月02日

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