ブッダという男 ――初期仏典を読みとく

ブッダという男 ――初期仏典を読みとく

880円 (税込)

4pt

3.9

ブッダは本当に差別を否定し万人の平等を唱えた平和主義者だったのか? 近代の仏教研究は仏典から神話的装飾を取り除くことで、ブッダを平和主義者で、階級差別や男女差別を批判し、業や輪廻を否定した先駆的人物として描き出してきた。だがそれは近代的価値観を当てはめ、本来の内容を曲解したものにすぎない。では、ブッダの真の偉大さは一体どこにあるのか。これまでのブッダ理解を批判的に検証し、初期仏典を丹念に読みとくことでその先駆性を導き出す革新的ブッダ論。

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ブッダという男 ――初期仏典を読みとく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月07日

    三蔵が経蔵・律蔵・論蔵のことだと知らないくらい仏教に詳しくないけど面白かった。解釈の違いというか、自分の得た知識を素敵なものと認識したい欲というか、天上天下唯我独尊の誕生偈(たんじょうげ; なぜか変換できない)のくだりとかキャッチー。
    飛影はそんなこと言わない、という発言自体が無かった。そんな伝承と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月20日

    ブッダという1人の人間を神話ではなく歴史の視点から見つめ直す本
    原始仏教の経典を読んでいる訳でもなく、当時のインドに対する造詣が深い訳ではないので信頼性を担保する事はできないが
    通ると死ぬ道の正体が火山ガスの溜まる場所であったり、石油地帯の近くだと自然発火現象が発生しやすい為拝火教が勃興した様な
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    Posted by ブクログ 2024年03月18日

    ブッダをよく理解していないにも関わらず、無意識に美化していることはある。それを否定する意見を表明しにくい空気もある。その空気は圧力に近い。

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    Posted by ブクログ 2024年02月11日

    『ブッダという男』清水俊史
    ブッダは本当に平和主義者だったのか?
    初期仏典を読み解くと実際は暴力や戦争を完全否定はしておらず、女性差別者でもあった。
    当然時代も違うからブッダとはいえ現代の価値観にそぐわない考えもあったという視点が面白かった。
    とはいえ無知を打ち払い煩悩を絶てば輪廻は終局する、極端な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月06日

    第2部で述べられたブッダを現代から善意で解釈してしまう誤りの指摘が痛快。
    第3部のブッダの先駆性は、これまでの解釈を正確にしたような印象。
    記述はやや専門的。文章量はやや少なめか。巻末の参考文献が詳細で豊富。

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    Posted by ブクログ 2024年02月27日

    ブッダが本当に得た知恵ってなんだったんだろう?というのは、なんだかとても惹かれる問いで、そのあたりを探求している本はわりと読んでしまう。

    その代表が中村元の本であるわけだが、それに真っ向から議論を挑む本。

    ブッダは本当は?と言っても、本人が書いた本があるわけではなくて、弟子たちがこんな話しを聞い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月27日

    ブッダというのは、みなさんご存じ、ゴータマ・シッタールダ、仏様でございます。私が思い描くブッダのイメージはというと、手塚治虫の「ブッダ」、光瀬流/萩尾望都の「百億の昼と千億の夜、さらには「聖☆おにいさん」・・・。すみません、漫画ばかりで(「百億の昼と千億の夜」は小説も読んでます)。
     私はよく知らな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月30日

    人間ブッダに迫る道は、中村元が切り開いた方法論「散文より韻文資料をより古いものとする」が少なくとも読書家には流布している。
    しかし著者はこの方法論を批判し、法句経もスッタニパータも切り捨てる。重視するのは律の資料。
    大学の仏教学ではこの論が主流になるのだろうか。

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