ユーザーレビュー ブッダという男 ――初期仏典を読みとく 清水俊史 三蔵が経蔵・律蔵・論蔵のことだと知らないくらい仏教に詳しくないけど面白かった。解釈の違いというか、自分の得た知識を素敵なものと認識したい欲というか、天上天下唯我独尊の誕生偈(たんじょうげ; なぜか変換できない)のくだりとかキャッチー。 飛影はそんなこと言わない、という発言自体が無かった。そんな伝承と...続きを読む神話性とコミュニケーションみたいなものを踏まえてファクトを見ていこうや、という気持ちになりました。 Posted by ブクログ ブッダという男 ――初期仏典を読みとく 清水俊史 ブッダという1人の人間を神話ではなく歴史の視点から見つめ直す本 原始仏教の経典を読んでいる訳でもなく、当時のインドに対する造詣が深い訳ではないので信頼性を担保する事はできないが 通ると死ぬ道の正体が火山ガスの溜まる場所であったり、石油地帯の近くだと自然発火現象が発生しやすい為拝火教が勃興した様な 神...続きを読む性、不可思議性を理屈で剥いでいくのが好きなので好みの本だった Posted by ブクログ ブッダという男 ――初期仏典を読みとく 清水俊史 ブッダをよく理解していないにも関わらず、無意識に美化していることはある。それを否定する意見を表明しにくい空気もある。その空気は圧力に近い。 Posted by ブクログ ブッダという男 ――初期仏典を読みとく 清水俊史 『ブッダという男』清水俊史 ブッダは本当に平和主義者だったのか? 初期仏典を読み解くと実際は暴力や戦争を完全否定はしておらず、女性差別者でもあった。 当然時代も違うからブッダとはいえ現代の価値観にそぐわない考えもあったという視点が面白かった。 とはいえ無知を打ち払い煩悩を絶てば輪廻は終局する、極端な...続きを読む楽と苦を離れ中道を歩むなど、現代人の理想とする新しい価値観をすでに見出していたことにやはり心打たれるものがありました。 仏教については完全素人ですが、思いの外ブッダの言葉に引き込まれた。 ブッダに興味を抱くきっかけになったと思います。 Posted by ブクログ ブッダという男 ――初期仏典を読みとく 清水俊史 第2部で述べられたブッダを現代から善意で解釈してしまう誤りの指摘が痛快。 第3部のブッダの先駆性は、これまでの解釈を正確にしたような印象。 記述はやや専門的。文章量はやや少なめか。巻末の参考文献が詳細で豊富。 Posted by ブクログ 清水俊史のレビューをもっと見る