岡野大嗣の作品一覧
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
note主催の読書感想コンテストでライツ社の推薦図書に指定されていて読みました。感想文はnoteに書いたので、ここでは特に好きな歌を月ごとに選んでみます。
1月7日
爪を切る音に安心できるから伸びる時間をまた生きました
2月8日
かごの影きれいで自転車をとめる春より春な冬のまひるに
3月26日
ながいさよならになるなら春服をハンガーラックに吊るす軽さで
4月26日
ちょうどいい気温にふれてごきげんな七分の袖をはみだした腕
5月5日
青空とブルーシートにはさまれてサンドイッチのたねだねぼくら
6月23日
降ってない中を差してた傘とじてミュージカルなら踊り出すとこ
7月22日
体育館の窓が切り取る青空は外で見るより夏だったこと
8月17日
トラフィックニュースは告げるこの夜を確かに生きる僕らのことを
9月30日
ほとんどは持って歩いた日の帰路にジャケットをハグみたいに羽織る
10月9日
暗い顔してどうしたんアメリカンドッグをたいまつみたいに渡す
11月18日
建物は骨から先に表れて生き返るみたいにできていく
12月25日
倒れないようにケーキを持ち運ぶとき人間はわずかに天使
Posted by ブクログ
人気歌人、岡野大嗣さんの今までの歌集から短歌をチョイスしたベストアルバム的な歌集。
1ページ一首を1年365日に配してあるのが楽しい。
12ヶ月分、12枚の色の紙を使って、目に賑やか。
私は、岡野さんのサイン本を持っているのですが、岡野さんのサインは書いていくうちに色が変わるマーブル色の色鉛筆で書かれていて、今回の本も、それを意識したのではないかな。
岡野さんの短歌は私にとっては(生活のそこここのシーンを切り取ってるにも関わらず)生活感の薄い短歌。
まるで、透明なビニールでラッピングしてあるかのように、見えてるんだけれど、直接触れないもの。そんなイメージ。←どんなイメージだ。
それが切なさを増幅させているような気がする。