井奥陽子の作品一覧

「井奥陽子」の「近代美学入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 近代美学入門
    4.3
    1巻1,100円 (税込)
    近代美学は、17~19世紀のヨーロッパで成立しました。美学と言っても、難しく考えることはありません。「風に舞う桜の花びらに思わず足を止め、この感情はなんだろうと考えたなら、そのときはもう美学を始めている」ことになるからです。本書は、芸術、芸術家、美、崇高、ピクチャレスクといった概念の変遷をたどり、その成立過程を明らかにしていきます。

ユーザーレビュー

  • 近代美学入門

    Posted by ブクログ

    「ピクチャレスク」の概念について論じた第5章は、現代の「映え」ブームを考える上で、とても面白い読み物になっている。また、「崇高」という概念が含む様々な意味合いに興味をそそられた。読者の立場に配慮した懇切丁寧な構成もありがたい。良書である。

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    2024年11月26日
  • 近代美学入門

    Posted by ブクログ

    以前『美学への招待』を途中まで読み挫折してしまったが、こちらは読みやすかった。巻末の読書案内も興味ごとに紹介されており、次の段階への足掛かりも用意されている親切設計。
    ただ、冒頭で筆者がことわっているように西洋に重きを置いているため、より広く知るには他にも読む必要は出てくる内容。

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    2024年11月22日
  • 近代美学入門

    Posted by ブクログ

    「芸術」という概念が古代からどういう変遷で現代に至るかを分かりやすく解説している本。
    どの章も面白かったが、個人的には4章の「崇高」と5章の「ピクチャレスク」が特に興味深く感じた。分かりやすく読みやすい文章でスルスルと読めて読み終わるのが寂しくなるような一冊でした。

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    2024年11月04日
  • 近代美学入門

    Posted by ブクログ

    巷で話題の図書。美術や芸術という言葉にアレルギーがある私でしたが、「美学」は哲学的な学問だと冒頭での説明に急に親近感。

    近代西洋における美学の概論という内容で、各テーマごとに起源、成り立ち、現代における捉え方と丁寧に解説してくれており、初学者としてとてもとっつきやすい構成となっている。

    前半は古代、中世、近代と芸術や芸術家、美の意味することが異なっており、一部にはそれらの概念が17-18世紀ごろの近代までなかったという驚き。現代の私たちが当たり前と思っている感覚の成り立ちにおける趨勢を体感できる。

    特に感じ入った点。カントの「判断力批判」を引き合いに出し、個人的に疑問に感じていた美的感覚

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    2024年02月25日
  • 近代美学入門

    Posted by ブクログ

    1100

    井奥陽子(いおく・ようこ)
    日本学術振興会特別研究員。東京藝術大学美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。二松學舍大学、実践女子大学、大阪大学などの非常勤講師、東京藝術大学教育研究助手を経て現職。専門は美学・思想史、とくにドイツ啓蒙主義美学。著書に『バウムガルテンの美学――図像と認識の修辞学』(慶應義塾大学出版会、2020年)、共著に樋笠勝士編『フィクションの哲学――詩学的虚構論と複数世界論のキアスム』(月曜社、2022年)がある。

    私はあるとき、茶道に造詣の深い友人に「和菓子は芸術だと思う」と言われました。話を聞いていると、それは次のような理由からでした。茶道教室で頂く和菓子

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    2024年02月20日

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