井奥陽子のレビュー一覧

  • 近代美学入門
    巷で話題の図書。美術や芸術という言葉にアレルギーがある私でしたが、「美学」は哲学的な学問だと冒頭での説明に急に親近感。

    近代西洋における美学の概論という内容で、各テーマごとに起源、成り立ち、現代における捉え方と丁寧に解説してくれており、初学者としてとてもとっつきやすい構成となっている。

    前半は古...続きを読む
  • 近代美学入門
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    井奥陽子(いおく・ようこ)
    日本学術振興会特別研究員。東京藝術大学美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。二松學舍大学、実践女子大学、大阪大学などの非常勤講師、東京藝術大学教育研究助手を経て現職。専門は美学・思想史、とくにドイツ啓蒙主義美学。著書に『バウムガルテンの美学――図像と認識の...続きを読む
  • 近代美学入門
    素晴らしい一冊。興味のあった美学を知りたいと購入。美と崇高とピクチャレスク。分かりやすいし、これからの美術鑑賞にも役立つ内容。
    カントも学んでみたくなった。
  • 近代美学入門
    現代の人が考える「美」や「芸術」「芸術家」への考えが過去より連綿と紡がれてきたものではなく、当時の人々によって再考され、新しく生み出されてきた、比較的新しい概念であることを初めて知った。

    美学という初めて触れるジャンルであったが、歴史通じて、時系列で記述されながら、ところどころでその時代ごとの繋が...続きを読む
  • 近代美学入門
    「美しい」とは何か、哲学的に考えたくなり読む。「美しい」の考え方が歴史的に変遷する状況を学ばせてもらう。哲学的に一言で「美しい」と語るのは難しいが、美は技術で崇高で主観だ。誤読とも思うが、この言葉をもとに、考え方を深めていきたい。
  • 近代美学入門
    最初の数ページにカラーの絵画などが掲載されているのが視覚的に面白かった。本の内容と関係している絵である。崇高などの美学に関する言葉の細かい説明が書いてある。主に現代の芸術に対する問題提起があってよかった。
  • 近代美学入門
    美学についての論考だが、難しかった.美をどのように定義するかに関して、神が登場するのは予測していたが、17世紀辺りまで、その影響は多大だった由.芸術に関しても、詩、音楽、絵画、彫刻、建築の主要ジャンルが18世紀頃に確定して、それぞれ独自の発展が見られるが、当時は一般大衆がそれらを味わうことはなく、富...続きを読む
  • 近代美学入門
    近代美学について、簡潔にまとめた、ありそうで無かった入門書。
    特に崇高とピクチャレスクについて触れられているのが、貴重。
    崇高はカントの判断力批判で学んでいたが、このことを含め、全編を通して得難い復習ができた。