【人生の岐路で羅針盤になる本】
ーあらすじー
バディカを創業した中野優作さんが書く自伝かつ、ビジネスマンに向けての一冊。50の項目で、人間としての生きる大切なマインドが記されている。
今頑張った方が数倍マシ。サボるとその分ツケが返ってくる。目の前のことに一生懸命向き合うこと。
挑戦者の物語を求めている。勝てるかどうかわからない中で、弱者が強者に立ち向かう姿を応援したいと思っている。
石を投げられる覚悟で先行者利益を享受するため、先頭に立って走ることが大切である。
敵が嫌がる場所に、自分たちの土俵を作り上げて戦う。後発でやってくる大手をかわして、新しいフィールドを自分たちで見つけていく。
嫌いなやつには嫌われてもいい。人格に問題がある人間と付き合う必要はない。期限を取ってまで自分の人生を差し出す必要はない。スタッフや仲間を見下すような人間には毅然とした態度で臨む。
失敗するな、結果が全て、全力でやれ。ただし全力でやった失敗は咎めない。結果に命を懸けられたか、毎日問いただす。
ゴールを宣言し、数字で可視化する。ビジネスをゲームに変える。全員熱狂でカルト的な集団を作っていく。怖くても言うべきことは言う。厳しくても信じて背中を押す。変わり続けることが大切、チームを変えたければ自分が変わる。
評論家になるな、体現者になれ。知っているのではなく、やってみる。
狂気の優しさを持つ。優しさには覚悟が必要。人の弱さに向き合い、時に叱り、時に耐えて、最後まで信じ抜く。そんな働き方で家族に胸を張れるのか、お前の人生はそれでいいのか、その仕事で恥ずかしくないのか。
家族の前ではカッコつけろ、世界一の夫で父であれ。無理している姿はどうせ家族にはバレている。いつか、あの時は大変だったと笑い話にすればいい。
自分の生き方は自分で決める。他人や環境のせいにするのは御法度。今いる立ち位置も自分で選んだもの。
ー感想ー
中野さんのYouTubeチャンネル、特に「BADICAの中野くん」をよく見ている自分にとっても目から鱗の本だった。改めて言語化されると非常に刺激になる。音声から映像から得られるものとまた違う刺激だ。
SNS時代、さまざまなやっかみが周囲から漏れ聞こえてくるが、自分を嫌いな人からはとことん嫌われてもいいと覚悟が決まった。自分たちのチームのことが嫌いなのであればそれで結構。毅然といようと思った。
今日は結果に命を懸けられていたか問いただすことも、部下にまだいけると厳しい言葉を投げかけることも、どこかで恐れていた。それは優しさではなくて、ただの怖がりと怠けだったのかもしれない。その時には、あなたのために言ってるという言葉は使わないようにしよう。いつか本当の優しさにその子が気づくのを辛抱強く待つようにする。
一日一日に命を燃やす。一日の終わりに今日はやりきったと言える成果を残す。
この本は、自分が潰れそうなとき、迷ったとき、成功して調子に乗ったとき、家族とうまくいかなくなりそうなとき、さまざまな人生のターニングポイントで度々読む羅針盤のようにまたいつか読みたいと思える。