鈴木晴香の作品一覧
「鈴木晴香」の「荻窪メリーゴーランド」「現代短歌パスポート」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「鈴木晴香」の「荻窪メリーゴーランド」「現代短歌パスポート」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
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Posted by ブクログ
短歌で紡がれたラブストーリー。。。
と思ったらラブミステリー?はたまたラブサスペンスか??
木下さんと鈴木さんに、してやられた感じだ。
海辺で花火、仕事で会えなかったクリスマス、同棲の準備……。
お二人によって紡がれていくことで、恋愛小説を読んでいるかのよう。
でも、そこは短歌。
五七五七七以外の余白を想像で埋めてゆくのは、読者である私たちだ。
いつだって恋は繊細に揺らぐもの。
揺らぐものなんだけど………。
その衝撃の展開に、え?え?え??
でも、落ち着け、私。
何かがおかしいじゃないか。
同棲かと思いきや、お二人が歌っていた短歌の、ペットがそもそも違うじゃないの。(犬と猫)
木下さんの「母が泣き出す」の歌もなんだか変だ。(彼女なんて、そもそも居ないんじゃないの?)
鈴木さん→木下さん→鈴木さん→木下さん………と詠み繋いでゆくから、歌の中の男女が今まさに交際中と思い込んでしまってたけど、
読み進めるにつれ、何かがずれてゆく。
タイトルにも“メリーゴーランド”って文字が入ってるしなぁ。
メリーゴーランドって、上下に揺られながら重なったりずれたりしつつグルグル回り続けるもの。
なのに流れてくる曲はメルヘンチックで、永遠にぐるぐるぐるぐる…。
考えようによっては、どこか不気味だ。
ああ、どこか何かで、私はお二人の罠にまんまとハマってる!
エピローグで、お二人の仕掛けたメリーゴーランドは1周する。
ってことは、全ては虚構だったってこと???
解説本が欲しーっ!!(企みが明かされる特装版が発売されてるみたいですね)
これは何度も読み返したくなる歌集だ。
Posted by ブクログ
初めて歌集という読み物を読みました。
が、すごく良かった!
◼️良かった点
・短歌って聞くと、読むのにハードル高い感じしたけど、本書は恋愛、ミステリーのストーリー展開でとっつきやすい。
・エロティックな歌、狂気な歌など普段の自分なら、共感しづらき歌が割と心地良く読めた。(木下さんが詠む歌の方が同じ男性目線だからか歌の内容が理解しやすかった)
・31字という限られた文字数の中、削ぎ落として綴られる凝縮されたエッセンスのような一句が、読者に歌に込められた意味を想像させ、掻き立ててくれる。
なんか本書を読んだばかりのレビューで、勢いで書いてしまったけど、わかりづらいな笑
一言で言うなら新ジャンルの面白さでした。
そして、現代の短歌集は今後も読んでみたくなりました。
自分はジャケットに惹かれて特装版を購入しましたが、絶対特装版をおすすめします。
特装版には作者たちの首評と、物語の内容についてが触れられた小冊子が付属するからです。
正直これ読まないと「よくわかんなかったな…」で終わりかねないと思います笑
(小冊子を読まずに作者の意図を読み解くとしたら3周して辿り着けるのかどうかかな?自分は3周でも無理かも)
◼️気に入った歌
・「いつか海辺に住みたい」に「ね」を添えてふたりの夢をひとつ増やした
・音楽も香りも売っている場所で声も匂いもほしい、と思う
・本棚にふたりの過去を並べれば「海辺のカフカ」上上と下下
・脱がすときわずかに腰をベッドから浮かせてくれるやさしさが好き
・お揃いでつけていたキーホルダーのスーモまだひとりで生きていた
・伝票にふれている手にぼくの手を重ねて明日を変えてみたいよ
・恋愛は羽で数えよ井の頭公園に百羽のスワンたち
・「恋人はいますか?」なんて言えなくて代わりに訊いた「また会えますか?」
・地下をゆく電車にも窓はついていて、なくてもいい恋なんてなかった
・どの恋もきみにやさしくあるための予習だったな 十の深爪