園芸二重スパイ
園芸左翼 園芸右翼
強肉弱食
動物は植物に生かされている
手つかずの自然
自然の自然さ
聞きなれない言葉の連発。
港区三田の四代目園芸店主が、
植物と人間の関係を深堀する。
神宮外苑再開発で、銀杏の樹を切る切らない問題。
園芸右翼は、人間の利便性のためには切っても構わない!
園芸左翼は、植物のためなら人は我慢すべき!
著者はもっと不真面目でいい、と言っているような。塩梅が難しい。
なにせ手付かずの自然はないのだから。
というか、手つかずの自然を人は自然と呼ばないのだからややこしい。
動物は、植物によって生かされているのだから、強いのは植物、
というのも、うなづける。牛や馬はたくさんの植物を食べ栄養を取るために大きくなった。
主役は植物なのだ。
一番衝撃的だった言葉は
売れた植物はそこそこで枯れてくれないと、新しい植物が売れない
という園芸関係者の言葉。
植物には寿命はないらしい。
少なくとも何千年。人間の及ぶところではない。
違う世界。
雑草は抜けば抜くほど生えてくる、、、
植物、たくましい。
はじめに
第1章 園芸二重スパイをめぐって
1 園芸家系に生まれて
三田花茂から東京生花へ/社是「活ける」/いけばな生まれガーデニング育ち/「安西先生」との出会い/4代目の「使命」
2 園芸左翼と園芸右翼
フード左翼とフード右翼/「園芸左翼」とは/「園芸右翼」とは
3 園芸二重スパイ誕生秘話
問われる立場/「園芸二重スパイ」とは/園芸家と霊界探偵/「強植物性」の時代/「強人間性」の時代/「中性」の時代/「園芸極左」の時代/「観光」の時代/「園芸二重スパイ」誕生
第2章 超越としての植物
1 植物は人を凌駕する
巨人ゴリアテと少年ダビデ/控えめに言って「不老不死」
2 超越的寿命
最高齢の植物/最高齢の植物(部分)/最古の陸上植物
3 超越的身体
無限に増殖可能/全身が変幻自在/個体の概念がない/だいたい結合可能/植物は動いている
4 超越的知性
植物は知性を持っている/植物は根で思考する/植物は人を操っている/人は植物に従属している
5 超越的戦略
高速PDCAサイクルを回す/逆境を利用する/完全無欠のリスク分散/No.1かつOnly one
第3章 園芸とは超越の飼い慣らしである
1 園芸を問い直す
園芸とは/園芸の歴史(世界)/園芸の歴史(日本)
2 飼い慣らし入門
超越の本体/文明は土から生まれる/土は地球最後のナゾ/土壌微生物も99パーセントが謎/微生物と不耕起栽培/根のある園芸/盆栽への誤解/盆栽の思想/根のない園芸/「活ける」の思想
3 プランツケアの哲学
プランツケア誕生/不真面目さの肯定/再生する植物
第4章 自然は人を癒すのか
1 自然愛と自然嫌悪
バイオフィリア(人の自然愛)/バイオフォビア(人の自然嫌悪)/「ジャングル問題」の謎/自然浴とタナトス/崇高と美
2 自然と人為
園芸における自然/園芸における人為/テクノフィリア(人為への愛)
3 自然の自然さについて
「手つかずの自然さ」/「自然さ」と「健全性」/「自然さ」と「私性」
おわりに