アーサー・ケストラーの作品一覧
「アーサー・ケストラー」の「日蝕」「真昼の暗黒」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「アーサー・ケストラー」の「日蝕」「真昼の暗黒」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
スターリン政権下の粛清裁判「モスクワ裁判」の、特にブハーリンをモデルにした政治/心理小説。
スターリンは自らの政権の正当性を誇示するために、かつての党古参メンバーに次々と反革命的陰謀の疑いを着せて処分していった。そして奇妙なことに、これらの古参党員は皆、起訴内容を全面的に認めて処刑されていった。
彼らは何故、公には弁明をせずに罪を受け入れたのか。
それをテーマにした小説である。
テーマが上記の通りなので、作品は最初から終わりまで独房のなかでの、主人公ルバショフの思索と、現政権の尖兵たる審問官との対話を中心に繰り広げられる。
本書を読む限り、共産党の政治信念は、道徳的・感情的な判断を排除し徹
Posted by ブクログ
イデオロギーのためなら人の命を奪うことすら意味があると考えて行動した主人公が、「考えて行動したから」という理由で処刑される…。共産主義の実態がこれでもかと書き綴られています。
投獄され尋問される主人公の心理描写が見事で、傑作と称される理由もよく分かりました。
ただ、何だろう。この本を客観視すると大変よくできた見事な本だと賞賛するほかないのだけど、読後感はあまりよくないのです。作者のケストラー自身が主人公ルバショウ同様に最後まで考え抜くタイプなのでしょうが、過ぎたるは及ばざるが如しで、作者の精神的な不健康さが行間から滲み出てくるような違和感を感じるようになり、最後まで読むのが辛かったのです。
Posted by ブクログ
アーサー・ケストラーの『真昼の暗黒』は、スターリン時代の全体主義体制における思想と良心の破壊を、当事者の内面から克明に描いた作品である。かつて革命に命を捧げ「党」の高位にあった主人公ルバショフは、自身が粛清の対象となったことで長年信じてきた理念の矛盾と向き合うことになる。彼は支配の論理と操作の手法を知り尽くしており、自らも「銃殺されるだろう」と語るほどに、その運命を静かに受け入れている。『1984』の主人公ウィンストン・スミスのように抵抗を試みる市民とは異なり、ルバショフの姿勢は冷徹かつ自省的であり、まさにスターリン体制を支持していた当時の知識人の懊悩を象徴しているように感じられた。特に終盤、