鈴木正彦の作品一覧
「鈴木正彦」の「園芸学の基礎」「「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「鈴木正彦」の「園芸学の基礎」「「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
生物学において純粋な「利他」は存在するのか、という問題意識を持って、門外漢ながら本書を読みました。「善行は人に知られてはならない」という格言から「後で自分に返ってくるからという利己的目的から他人に利する行為を「利他」と呼べるのか」と考えていました。
「自らの種が生き延びるため」の他の種に利する行動を「利己」と定義するのであれば、その反対の意味での利他的な生物は本書には挙げられていませんでした。
しかし、上の問題意識とは離れますが、「盗毒」という現象・考え方は、細胞内共生や昆虫と植物の関係とは性質の異なる「共生」であると感じました。この現象を初めて知ったということもあり、公共財的な現象があるのかと驚きました。
また、最終章の「人類が利他性という武器を獲得した」というのは大変納得した表現でした。応用生物を履修していなくとも非常にわかりやすい文章でした。
Posted by ブクログ
生き延びるために多様な進化をしてきた生物の話。
特に、共生がテーマだった。
共生にもお互いのメリットになる相利共生と、一方的な片利共生とある。人間関係みたいで、面白くて不思議。
本の中で、植物のような動物の話も出てくる。
そもそも、何が「動物」で何が「植物」と分からなくなった。
動物も植物も人間が勝手に作った分類で、生物はそんなこと関係なしに、生きているんだなぁと思ったり。
AIによる概要
動物と植物の大きな違いは、栄養のとり方と体のつくりにあります。動物は他の生き物を食べてエネルギーを得て動き回りますが、植物は動かずに光の力で栄養を作ります。また、細胞の形や構造にも違いがあります。
以下メモ
・進化の基本
他個体との接合や支配によって遺伝子の組み換えが起こり、新しい機能を得ること
・ハテナアレコニラ
海産鞭毛虫 藻と共生しており、その藻が光合成により作り出すエネルギーを摂取している。植物型の生き物。
だが、分裂すると、共生藻は片方にしか行かない。なので、もう片方には口が形成され摂食によりエネルギーを得る。動物型の生き物になる。
・葉緑体と共生する人間はできるのか
・摂取したものに含まれる毒を利用する
毒を消化するのではなく、体内に残して自分を守るものとする。フグの毒も、もともとは海洋細菌に含まれていたもの。
・植物の肥料として使用されているリンは、リン鉱石から作られる。リン鉱石は埋蔵量が少なくなっており石油よりも早く枯渇するかも
・植物は根に細菌を共生させることで、リンを作ってもらっている。この細菌の研究が今後必要
・腸内細菌
人間の腸には約1000種類38兆個の細菌がいる
主に、食べたものを分解
・腸の周囲には腸管神経系があり、それは迷走神経系とつながり、脳とつながっている。
・ピロリ菌にも種類がある。日本人に多いピロリ菌は、胃炎や胃がんの原因となるが、海外のピロリ菌の中には、胃酸の逆流を抑えたり食欲ホルモンの調整をするものもある。
・サンゴは植物のように見えて動物
・人類は進化の過程で利他性を獲得したことにより、より発達した集団を作ることができ、生存競争に勝利してきた。
・せっかく人類は進化の過程で利他性という武器を獲得したのだから、種の生存戦略としてそれを大事にするのが一番。利己的な競争よりも、利他的な共生を大切にする社会の構築を模索したい