鈴木正彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ生物学において純粋な「利他」は存在するのか、という問題意識を持って、門外漢ながら本書を読みました。「善行は人に知られてはならない」という格言から「後で自分に返ってくるからという利己的目的から他人に利する行為を「利他」と呼べるのか」と考えていました。
「自らの種が生き延びるため」の他の種に利する行動を「利己」と定義するのであれば、その反対の意味での利他的な生物は本書には挙げられていませんでした。
しかし、上の問題意識とは離れますが、「盗毒」という現象・考え方は、細胞内共生や昆虫と植物の関係とは性質の異なる「共生」であると感じました。この現象を初めて知ったということもあり、公共財的な現象 -
Posted by ブクログ
自分を犠牲にして他人のために行動することを「利他的行動」、その逆に自分自身のために行動することを「利己的行動」と言う。周囲の人達を見ていると、自分勝手だとか、われ先にと自分優先な人が多い一方で、他人を喜ばせようと一所懸命になって疲れてしまっている様な人もたまに見かける。人間社会はそうした利他的、利己的な人の割合は概ね7対3の割合がうまく行くそうだ。他人を助けようとする利他的な人ばかりの方が、より助け合って幸せな社会が気づけそうではあるが、利己的な人が3割もいた方が良いとはどういう事だろうか。もし全員が利他的で他人との「競争」よりも「共生」を選択するなら、その社会の発展のスピードはゆっくりになる
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Posted by ブクログ
様々な生物は利他的な戦略をとることによって進化し遺伝子を残してきた。人間もまた腸内細菌とWinWinの関係性を築き上げることで進化してきた。相手を思いやることも結果的に自分が生命を産み出し遺伝子を繋ぐことに優位に働いたからこそ、共感能力が発達した。逆にそうでない利己的な人はどんどん衰退していく。それが悪いとか良いとかは人からみた利益に左右される結果であって進化の歴史は、ただ「そういう風になっている」。
幸せを感じたければビフィズス菌がセロトニン生成に関わっているとのことで、早速ヨーグルトを買ってきた。せっかく生まれてきたのだから腸内細菌と良好な関係を築いて毎日を楽しく生き、周囲の人たちを思いや