黒点やフレアの発生メカニズム、コロナが高温である理由が仮説ながら説明されていて、おもしろかった。
磁極は黒点数の極大期の時に入れ替わり、22年周期。
太陽の外側30%は対流層で、原子核と電子がばらばらになったプラズマ状態。その内側に薄いタコクラインがあり、ここで磁場が強められている。その内側の50
...続きを読む%は放射層。中心核で核融合が起きている。
表面では高緯度より低緯度の方が自転が速い(差動回転)が、放射層は緯度によらず同じ。両極を結ぶ磁力線にはプラズマ粒子が巻き付いているが、差動回転によって水平方向に巻かれて磁束線を生み出す。磁束線の内部の物質は外部に押し出されて軽くなって対流層を浮き上がり、熱が供給されなくなるために低温になって黒点となる。
黒点はN極とS極のペアで発生するが、その中間部分の磁場が失われた磁気中性線の上空にプロミネンスが発生する。黒点ペア間の逆向きの磁力線がつながると、磁力線に巻き付いているプラズマ粒子が上下に吹き飛ばされて、1000万度以上の熱を発生してフレアになると考えられる。フレアによってコロナが加熱されている可能性がある。