作品一覧 2023/04/07更新 インドの正体 「未来の大国」の虚と実 試し読み フォロー 第三極のリアリズム外交 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 伊藤融の作品をすべて見る
ユーザーレビュー インドの正体 「未来の大国」の虚と実 伊藤融 インド人とはどうゆう人々?インドはどうゆう国?という質問は、全く意味が無いことを知った。複雑過ぎてわからない国。経済の成長性や人口構成で取り上げられる事も多いが、ビジネスチャンスがあっても上手くいくには並大抵なことではなさそう。 ちょうどダイキンの大規模工場が南部アンドラプラデシュ州スリシティ工業...続きを読む団地で稼働するそう。 ネットで調べても現地に行かないとわからない事ばかりだと思うが調べて見ようかと思う。 Posted by ブクログ インドの正体 「未来の大国」の虚と実 伊藤融 標題にある「未来の大国」候補たるインドについて幅広い観点から書かれている。 インドは日本などと異なりどの国とも同盟関係を結ばないことを国是としている。このあたり日本人には分かりにくい。その上で米、中、ロとの関係を捉えることが必要。日本としてもインドとの関係を強化することが重要だが中、ロとの関係を強く...続きを読む持つこともインド側に取って重要なことなので困難が多い。 広い国土、中国を追い抜いて世界一となった人口、我々日本人が知る言葉「カースト」が生きている国...どう付き合うか難しい。 順調に経済が進展してゆけば日本のGNPを追い抜いて遥かに大きな額となるのは速い。そんな中での日本の立ち位置も難しい。 Posted by ブクログ インドの正体 「未来の大国」の虚と実 伊藤融 インドは本当に民主主義国家なのか、という問いを説明している本になります。 インドの基本は1つの勢力に100%入れ込まないということで、これはまぁ今の世界の多くの国に共通する考え方ですし、地域大国としてそう簡単には下につかないのも理解できるわけで。正直、全く民主主義的でないというのでなければ、ビジネス...続きを読むライクに敵の敵は味方と思って付き合っていくしかないのでしょうね。 Posted by ブクログ インドの正体 「未来の大国」の虚と実 伊藤融 インドでは、2014年にモディ政権が発足、多くの外資規制の撤廃や緩和が進み、西側にとって、好ましい国になってきた。それでも、カーストやカシミール問題、ムスリム差別など、人権侵害が横行し、労働や消費に対する価値観の違いがあり、インフラの未整備、宗教、民族、文化の多様性など、他国企業が進出するにあたって...続きを読む、やっかいな問題の多い国である。 また、どの西側の国とも「同盟」を結ばず、一方でG7やクアッドの会合に出たかと思えば、BRICSなどロシアを含む枠組みにもコミットを続ける。 このように民主主義国家とは思えず、どちらを向いているかわからない国を、なぜ、日本をはじめとする西側諸国が重要視し、関係を深めようとするのか、メリットは何か、本当に信用できる国なのかについて専門的立場から分かりやすく解説した本。 インドは、地政学的に見た場合、その海域や港湾は国際通商の要である。また、14億人を超える人口大国である上、若い世代が多い。経済力や軍事力も米中に迫る。西側諸国にとっては、対中戦略上、何より重要な国である。 インドも、経済的に中国に飲み込まれる脅威を感じているが、海洋国家としての警戒感以上に大陸面での安全保障を懸念する。隣国・パキスタン、中国、その向こうにあるロシア、イランなどとの関係が戦略的な重要性を帯びる。アメリカとの接近で中国を刺激することは避けたいし、対中国を考えるとロシアとの友好関係も保ちたい。 インドは古代からプラグマティックな戦略文化に慣れ親しんできた故、多くの方面と接触し、得られる実利を重んじ、いいとこ取りするという分析もされていた。 インドが日本に期待しているのは、経済政策、インフラ支援、債務問題での協力。日本にとっては、脱中国のサプライチェーン構築の意味では、利害が一致する。文化的多様性があり、権限が地域で分散されているインドでいかに利益を上げるか、一筋縄ではいかないが、何らかの形で付き合っていくべき国であると認識した。 Posted by ブクログ インドの正体 「未来の大国」の虚と実 伊藤融 善悪はさておき、インドに一度はまってしまう(魅力に取り付かれる)と一生抜け出せなくなるのではないか、という感覚をこの本を読んで感じた。 それは自分にとっては中国に対して感じる感覚に何か近いものがあるし、一方アメリカやヨーロッパに対してはこの感覚は感じた事がない。 恐らくアメリカやヨーロッパは此岸...続きを読むと彼岸、という一種ドライな見方をするのに対し、中国(もしかするとインドも)はウェットな見方を拭いきれない所があるからなのだろう。 これからインドに関する文章に触れる時が増えていく気がする。 くまざわ書店阿倍野店にて購入。 Posted by ブクログ 伊藤融のレビューをもっと見る