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「ヨガとカレーとガンディーの国」から「人口世界一」「IT大国」「グローバルサウスを牽引する新興大国」へと変貌し、西側と価値観を共有する「最大の民主主義国」とも礼賛されるインド。実は、事情通ほど「これほど食えない国はない」と不信感が強い。ロシアと西側との間でふらつき、カーストなどの人権侵害があり、表現や報道の自由が弾圧される国を、本当に信用していいのか? 日本であまり報じられない陰の部分にもメスを入れつつ、キレイ事抜きの実像を検証する。この「厄介な国」とどう付き合うべきか、専門家が前提から問い直す労作。
まえがき
序章 「ふらつく」インド――ロシアのウクライナ侵攻をめぐって
第1章 自由民主主義の国なのか?――「価値の共有」を問い直す
第2章 中国は脅威なのか?――「利益の共有」を問い直す
第3章 インドと距離を置く選択肢はあるか?――インドの実力を検証する
第4章 インドをどこまで取り込めるか?――考えられる3つのシナリオ
終章 「厄介な国」とどう付き合うか?
あとがき
主要参考文献
Posted by ブクログ 2023年07月11日
インド人とはどうゆう人々?インドはどうゆう国?という質問は、全く意味が無いことを知った。複雑過ぎてわからない国。経済の成長性や人口構成で取り上げられる事も多いが、ビジネスチャンスがあっても上手くいくには並大抵なことではなさそう。
ちょうどダイキンの大規模工場が南部アンドラプラデシュ州スリシティ工業...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月07日
標題にある「未来の大国」候補たるインドについて幅広い観点から書かれている。
インドは日本などと異なりどの国とも同盟関係を結ばないことを国是としている。このあたり日本人には分かりにくい。その上で米、中、ロとの関係を捉えることが必要。日本としてもインドとの関係を強化することが重要だが中、ロとの関係を強く...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月01日
インドは本当に民主主義国家なのか、という問いを説明している本になります。
インドの基本は1つの勢力に100%入れ込まないということで、これはまぁ今の世界の多くの国に共通する考え方ですし、地域大国としてそう簡単には下につかないのも理解できるわけで。正直、全く民主主義的でないというのでなければ、ビジネス...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月21日
インドでは、2014年にモディ政権が発足、多くの外資規制の撤廃や緩和が進み、西側にとって、好ましい国になってきた。それでも、カーストやカシミール問題、ムスリム差別など、人権侵害が横行し、労働や消費に対する価値観の違いがあり、インフラの未整備、宗教、民族、文化の多様性など、他国企業が進出するにあたって...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月06日
善悪はさておき、インドに一度はまってしまう(魅力に取り付かれる)と一生抜け出せなくなるのではないか、という感覚をこの本を読んで感じた。
それは自分にとっては中国に対して感じる感覚に何か近いものがあるし、一方アメリカやヨーロッパに対してはこの感覚は感じた事がない。
恐らくアメリカやヨーロッパは此岸...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月23日
今の仕事を始めてから、ほぼ毎日マジクソと思う瞬間ばかりだ。
業務はインド案件である。
全然話通じないし、自分の主張を小一時間演説するのに、うんざりする。
まったく引かず、厚かましく、そしてたまに嘘を混ぜてくる。
まともに付き合っていたら脳みそイカれる。
インドでうまくいけば、たいてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月13日
世界最大の民主主義国
人権については、脛に傷をもつ=中国に関与を認めない。
ヨガとカレーとガンジーの国。
中国は2036年には世界一のGDPになる予測もあるが、成長鈍化が続くとアメリカを上回ることはないのではないかという見方もある。
インドは人口ボーナスがつづく2040年代まで高成長を維持する。
...続きを読む
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