作品一覧

  • 零から0へ
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    1945年、父が戦死し、聡一は一家を支えるために大学をやめ、鉄道総局の研究所に入所する。そこには戦争中に軍で戦闘機の設計や製作に関わり、多くの命を奪う結果を生んでしまったことを悔いる壮年の技術者たちがいた。平和への想いを込め、不可能と言われながら、東京―大阪間を数時間で結ぶ高速鉄道の開発に取り組む彼らを手伝ううち、聡一もいつしか没頭していく。過去を乗り越え、未来へ向かう様々な人々の、希望の物語。
  • 小学館世界J文学館 スピリット島から来た少女
    -
    1巻1,320円 (税込)
    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 大自然とともに生きる……先住民家族の生活史。 アメリカ、スペリオル湖。天然痘が大流行して、湖に浮かぶスピリット島に住む先住民はたった一人の赤ん坊を除いて全滅してしまう。時は流れ、7歳の少女オマーカヤスは大自然のなかですくすくと成長している。自然から恵みを受け、時に自然の脅威におびやかされてながらの生活は、厳しくも野性的な魅力にあふれている。クマの親子との出会い、メープルシロップ作り、野生の米の収穫… そんな先住民の村を、ふたたび天然痘が襲う。オマーカヤスの家族も次々と病気に倒れていく…… 大自然と調和して生きる先住民の暮らし、少女の成長を描いた名が、待望の新訳で登場! ※この作品は一部カラーが含まれます。

ユーザーレビュー

  • 零から0へ

    Posted by ブクログ

    戦後77年を過ぎて、当時の記憶もだんだんと失われつつある。
    終戦間もない東京で、焼け野原の中、復興をしようとしている日本。

    軍用機を設計して多くの若者を死なせた後悔の設計技師が
    安全で早く美しい乗り物を作ろうと、旧国鉄の技師と対立しながらも、
    夢の超特急、新幹線ができ上がる。

    肉親を失った哀しみを抱える人、大陸からの引き上げ時の記憶等に苦しむ人、
    内なる傷を抱えながらそれぞれが懸命に生きていく姿が胸を打つ。

    0
    2023年07月05日
  • 零から0へ

    Posted by ブクログ

    だからゼロなのか!!
    読み終わった瞬間につぶやきました。まはら三桃さんが史実に即した物語を書かれるとは、驚きました。

    0
    2021年12月29日
  • 零から0へ

    Posted by ブクログ

    新幹線を作る事がメインかと思いきや、登場人物の戦中戦後の生活が大きく関わりノンフィクションに近い物語となっています。戦後生まれの作者ですが、北九州出身なので引き揚げの話しを入れるのも当然だと思いました。

    0
    2022年04月24日
  • 零から0へ

    Posted by ブクログ

    戦時中、零戦や特攻機などの戦闘機を開発・設計していた技術者たちが、戦後、夢の超特急『新幹線』の研究開発を行い、実現させた実話を元に描かれた物語。
    「自分が持っている技術を投じてつくった飛行機で、若いパイロットたちが死んでいった。大勢の人が亡くなってしまった」という悔いる気持ちから、「戦いを生み出さない美しくて安全な乗り物を作りたい」と、戦後復興と平和のために、新幹線開発に没頭する技術者達の想いが、心に沁み込み、伝わってきました。
    その想いに共感し、一緒に「平和を運ぶ乗り物をつくりたい」と没頭する主人公・聡一の、未来に向かって前を向く姿が、なんだか胸をすっとしてくれるような、爽快で、明るい気持ち

    0
    2021年06月21日
  • 零から0へ

    Posted by ブクログ

    今、当たり前にある新幹線には、
    こんなドラマがあったんだよと、
    子どもが知るにはいいなあと思ったけど、
    満州の話の部分は厳しいか。
    それも大事な歴史の一部だけど、
    今回の話はそこがなくても成立したはず。

    なんか、、もったいない。

    0
    2021年06月19日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!