零から0へ

零から0へ

小説・文芸
1,760円 (税込)

8pt

3.8

1945年、父が戦死し、聡一は一家を支えるために大学をやめ、鉄道総局の研究所に入所する。そこには戦争中に軍で戦闘機の設計や製作に関わり、多くの命を奪う結果を生んでしまったことを悔いる壮年の技術者たちがいた。平和への想いを込め、不可能と言われながら、東京―大阪間を数時間で結ぶ高速鉄道の開発に取り組む彼らを手伝ううち、聡一もいつしか没頭していく。過去を乗り越え、未来へ向かう様々な人々の、希望の物語。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    ポプラ社
  • タイトル
    :
    零から0へ
  • タイトルID
    :
    1432492
  • ページ数
    :
    310ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年09月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦後77年を過ぎて、当時の記憶もだんだんと失われつつある。
    終戦間もない東京で、焼け野原の中、復興をしようとしている日本。

    軍用機を設計して多くの若者を死なせた後悔の設計技師が
    安全で早く美しい乗り物を作ろうと、旧国鉄の技師と対立しながらも、
    夢の超特急、新幹線ができ上がる。

    肉親を失った哀しみを抱える人、大陸からの引き上げ時の記憶等に苦しむ人、
    内なる傷を抱えながらそれぞれが懸命に生きていく姿が胸を打つ。

    0
    2023年07月05日

    Posted by ブクログ

    だからゼロなのか!!
    読み終わった瞬間につぶやきました。まはら三桃さんが史実に即した物語を書かれるとは、驚きました。

    0
    2021年12月29日

    Posted by ブクログ

    新幹線を作る事がメインかと思いきや、登場人物の戦中戦後の生活が大きく関わりノンフィクションに近い物語となっています。戦後生まれの作者ですが、北九州出身なので引き揚げの話しを入れるのも当然だと思いました。

    0
    2022年04月24日

    Posted by ブクログ

    戦時中、零戦や特攻機などの戦闘機を開発・設計していた技術者たちが、戦後、夢の超特急『新幹線』の研究開発を行い、実現させた実話を元に描かれた物語。
    「自分が持っている技術を投じてつくった飛行機で、若いパイロットたちが死んでいった。大勢の人が亡くなってしまった」という悔いる気持ちから、「戦いを生み出さない美しくて安全な乗り物を作りたい」と、戦後復興と平和のために、新幹線開発に没頭する技術者達の想いが、心に沁み込み、伝わってきました。
    その想いに共感し、一緒に「平和を運ぶ乗り物をつくりたい」と没頭する主人公・聡一の、未来に向かって前を向く姿が、なんだか胸をすっとしてくれるような、爽快で、明るい気持ちにさせてくれました。また、満州からの引き揚げの際に眼にした凄惨な光景のせいで、トラウマを抱えている同僚の寧子との恋愛も、初々しくて、二人で未来に向かっていく姿も気持ち良かったです。
    新幹線の誕生にこんな実話があったのかと、心を打たれました。
    3年前の夏、従弟の結婚式に出席するため、父親と妹家族と一緒に、新大阪から九州新幹線に乗りました。姪っ子二人が、初めての新幹線に凄く興奮していたのを思い出しました。みんなでお弁当を食べながら、そこには笑顔がいっぱいで、平和そのものでした。後悔に苛まれ、新幹線の開発に携われた方達の想いが、こうして報われています。私達はその想いを、引き継いで行かなければな・・・と思わされました。
    コロナ禍が終息し、次に新幹線に乗る時は、平和を噛みしめたいと思います。そんな気持ちにさせてくれる1冊でした。

    0
    2021年06月21日

    Posted by ブクログ

    今、当たり前にある新幹線には、
    こんなドラマがあったんだよと、
    子どもが知るにはいいなあと思ったけど、
    満州の話の部分は厳しいか。
    それも大事な歴史の一部だけど、
    今回の話はそこがなくても成立したはず。

    なんか、、もったいない。

    0
    2021年06月19日

    Posted by ブクログ

     零戦を作っていた技術者が、新幹線0系を作る。
     
     タイトルの通り。
     が、内容がうっす〜い。

     鉄道の技術屋が主人公の小説なのに、
     話は技術寄りでもないし、
     ホンワカした恋愛要素を軽く混ぜてみたり、
     
     なんか話が軽い。

     今回の話は車両設計だけど、それにしても、もっと話を深めるエピソードがあってもいいだろ。

     車内信号機化したせいで、線路にATC信号流して時速200kmで受信するのに、当時のアナログ信号でどうやって克服するとか、
     車両試験で電車線が切れまくったから急遽ヘビーコンパウンド化したとか、
     開通10日後に開業するとか今なら考えられんでしょ。

     何でもネタはあるだろう。
     もっと、一つのテーマを深く追求して、頭のおかしい技術者の変態的な情熱が読みたいんだよ。

     感想として、別にこの話は新幹線じゃなくてもいいやん思いました。

    0
    2021年05月22日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦時、戦闘機の開発に携わっていた技術者たちが、戦後の復興を支える鉄道開発にも関わっていたという事実に基いたストーリー。『プロジェクトX』(参考文献にも上がっている)的な技術屋さんを主人公としたハードな話かと思ったけれど全然そんなことはなく、どちらかと言えば気楽に読めた。♫ビュワーン ビュワーン 走る 青いひかりの 超特急 時速250キロ……まさにこの歌がBGMにピッタリの作品だった。しかしこの曲、ぼくが2歳の時のものなんだが、未だに歌えるぞ(^_^;)。

    0
    2021年03月20日

    Posted by ブクログ

    敗戦後、GHQから「航空の研究、生産の一切」を禁じられた日本では、軍用機を生産していた軍の技術者たちが贖罪の気持ちから、高速鉄道の実現に向けて取り組むことになる。
    小説としての着想と筋書きは素晴らしいが、零戦で実現させた技術力の高さを、鉄道という平和利用の形で0系新幹線で実現させた技術者の思いは、もっと感動的に描けたのではないか?この作者への期待値をこめて評価は3にした。

    0
    2021年02月08日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     武器を作り、人を死なせてきた贖罪の気持ちから、自分たちの技術を平和のために使いたいと思った技術者たちの苦闘を描いたもの。希望が伝わってくる作品である。
     極度の近視のために徴兵検査に落ちたことを引け目に感じている19歳の聡一と、満州から引き上げたときの恐怖がトラウマとなっている19歳の寧子の初々しい関係を並行して描く。
     当事者ではない助手という立場の若者の視点で描いているため、苦闘の生々しさは薄い。その分読みやすいのは確か。
     ただ、寧子が男ばかりの職場に自ら乗りこんだエピソードには違和感を感じた。そこまで欲張らないほうがよかったのではないか。
     資料を読み込んで書いたとのことだが、全体的に消化しきれていない感じがした。

    0
    2021年03月25日

零から0へ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    ポプラ社
  • タイトル
    :
    零から0へ
  • タイトルID
    :
    1432492
  • ページ数
    :
    310ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年09月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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