作品一覧 2023/09/29更新 小学館世界J文学館 スピリット島から来た少女 試し読み フォロー 零から0へ 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 草野碧の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 零から0へ まはら三桃 / 草野碧 戦後77年を過ぎて、当時の記憶もだんだんと失われつつある。 終戦間もない東京で、焼け野原の中、復興をしようとしている日本。 軍用機を設計して多くの若者を死なせた後悔の設計技師が 安全で早く美しい乗り物を作ろうと、旧国鉄の技師と対立しながらも、 夢の超特急、新幹線ができ上がる。 肉親を失った哀しみ...続きを読むを抱える人、大陸からの引き上げ時の記憶等に苦しむ人、 内なる傷を抱えながらそれぞれが懸命に生きていく姿が胸を打つ。 Posted by ブクログ 零から0へ まはら三桃 / 草野碧 だからゼロなのか!! 読み終わった瞬間につぶやきました。まはら三桃さんが史実に即した物語を書かれるとは、驚きました。 Posted by ブクログ 零から0へ まはら三桃 / 草野碧 新幹線を作る事がメインかと思いきや、登場人物の戦中戦後の生活が大きく関わりノンフィクションに近い物語となっています。戦後生まれの作者ですが、北九州出身なので引き揚げの話しを入れるのも当然だと思いました。 Posted by ブクログ 零から0へ まはら三桃 / 草野碧 戦時中、零戦や特攻機などの戦闘機を開発・設計していた技術者たちが、戦後、夢の超特急『新幹線』の研究開発を行い、実現させた実話を元に描かれた物語。 「自分が持っている技術を投じてつくった飛行機で、若いパイロットたちが死んでいった。大勢の人が亡くなってしまった」という悔いる気持ちから、「戦いを生み出さな...続きを読むい美しくて安全な乗り物を作りたい」と、戦後復興と平和のために、新幹線開発に没頭する技術者達の想いが、心に沁み込み、伝わってきました。 その想いに共感し、一緒に「平和を運ぶ乗り物をつくりたい」と没頭する主人公・聡一の、未来に向かって前を向く姿が、なんだか胸をすっとしてくれるような、爽快で、明るい気持ちにさせてくれました。また、満州からの引き揚げの際に眼にした凄惨な光景のせいで、トラウマを抱えている同僚の寧子との恋愛も、初々しくて、二人で未来に向かっていく姿も気持ち良かったです。 新幹線の誕生にこんな実話があったのかと、心を打たれました。 3年前の夏、従弟の結婚式に出席するため、父親と妹家族と一緒に、新大阪から九州新幹線に乗りました。姪っ子二人が、初めての新幹線に凄く興奮していたのを思い出しました。みんなでお弁当を食べながら、そこには笑顔がいっぱいで、平和そのものでした。後悔に苛まれ、新幹線の開発に携われた方達の想いが、こうして報われています。私達はその想いを、引き継いで行かなければな・・・と思わされました。 コロナ禍が終息し、次に新幹線に乗る時は、平和を噛みしめたいと思います。そんな気持ちにさせてくれる1冊でした。 Posted by ブクログ 零から0へ まはら三桃 / 草野碧 今、当たり前にある新幹線には、 こんなドラマがあったんだよと、 子どもが知るにはいいなあと思ったけど、 満州の話の部分は厳しいか。 それも大事な歴史の一部だけど、 今回の話はそこがなくても成立したはず。 なんか、、もったいない。 Posted by ブクログ 草野碧のレビューをもっと見る