父親との対立、家出、援助交際、整形、AV出演、そして中絶…。飯島愛さんが28歳の誕生日に出版した自叙伝はいろいろ考えさせられました。もしも自分が飯島さんと同じように、家庭の事情が原因でグレてしまったらと思うとゾッとします。家出して自ら死を選ぶか、たとえ死を選んだとしても、誰かに運よく助けられるか…。
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私の場合、家庭の事情はそんなに問題はないのですが、学校の事情に問題がありました。いじめが原因で東京の女子校に逃げたのですが、受験が終わってスッキリしたため、未来の事なんてまったく考えずに学校生活を送っていました。まさに「今日が愉しければいい」といったところです。だから、飯島さんが「今日が愉しければいい」という思いを抱く気持ちがわかるような気がします。
エスカレーター式の学校だったため、高校受験をせずに高校生になったのが原因なのか、「受験なんてどうでもいい。私には関係ないわ」という思いが私の心のどこかにあったような気がします。だけどそれは間違いでした。再び受験しなければならなくなったのです。それが原因で親には口うるさく言われる始末だし、学校の授業と受験勉強のどっちを優先すればいいのかわからなくなるし…。それに、高2になった時には以前付き合っていた元友人と同じクラスになってしまい、その人達と修学旅行で同じ班になったためとにかく最悪でした。「もうこんな学校に行くのは嫌だ! 永遠にさよならしたい!」と思うようになり、とりあえず大学受験をすればどうにかなるだろうと思い、学校の授業と一対一の塾で受験対策を両立した生活を送りました。結果はかろうじて一校だけ合格し、東京の女子高校から埼玉の女子大学へ行く事になりました。本当は、東京の女子大学へ行きたかったのですが…。あの時点で勉強というものが嫌いになってしまったのが原因で、東京の女子大学に不合格したのかもしれません。まったく、勉強というものがわからなくなりました。
話をそらしてしまいましたが、飯島さんの壮絶な過去を知って、とても他人事とは思えませんでした。もしかしたら、自分も下手したら飯島さんと同じ道を歩んでいたかもしれないと思ったからです。いじめが原因でグレる恐れだってあります。でも私は、表向きはいい娘で、裏向きでは悪い娘として生きてきたのです。要するに、家族や友達や教師の前ではいい娘で、誰もいない時は好き勝手な事をする悪い娘だったのです。それでも、何事もなかったかのように振る舞うのは楽ではありません。
2008年の末に、36歳の若さで突然亡くなったという知らせを聞いた時はショックでした。彼女にはもっと生きてほしかったです。飯島愛さんのご冥福をお祈りいたします…。