作品一覧

  • 砂の剣
    完結
    4.5
    全1巻990円 (税込)
    ▼第1話/砂の剣▼第2話/砂の落日▼第3話/母について▼第4話/砂の呼声▼第5話/砂の兵士▼第6話/学舎▼第7話/御願さびら●あらすじ/太平洋戦争末期、沖縄の離島、前島に日本国軍の小隊がやってきた。名目は防衛。が、日本兵達は、水源である森の木を切り倒したり、爆弾を使って海の魚を獲ったりして、島を破壊していく。それだけでなく、軍隊がいるということは、敵軍の攻撃目標になるということも意味していた……(第1話)。▼日本の敗戦で幕を閉じた太平洋戦争。沖縄の山を守る日本軍“山の部隊”は降伏を拒否し、敵前逃亡をした日本兵を殺したりと、身内である日本人に当たっていた。「生き残るために戦う」を信条にしていた湧川村長が、山の部隊の説得に行くが……(第2話)。▼乳飲み子と、子供3人をかかえ、防空壕から墓の穴まで、戦火から逃げ続けた一人の母親の物語。命懸けで子供達を守ったこの母こそ、作者比嘉慂の実の母親である(第3話)。●その他の登場キャラクター/海里分校長
  • 美童物語(1)
    完結
    4.0
    全2巻701円 (税込)
    魂(マブイ)還る島、沖縄(ウチナー)。――過酷(かこく)な戦局に揺さぶられながらも、独特の死生観や古来伝わる風習を慈(いつく)しんできた、沖縄の人々。活写される彼らの「生と死」、そして哀しみと深い感動に満ちた短編集!! 「風葬」:興味本位から“風葬と洗骨”を取材した女性作家。やがて号泣した理由とは!? /「ジュリ馬」:貧しさゆえに「ジュリ(=遊女)」となった少女の、擬似家族との出会い。/「方言札」:“標準語”を強制された人々の苦悩。ほか、「仁政(じんせい)叔父さん」を収録。
  • カジムヌガタイ
    完結
    4.6
    全1巻660円 (税込)
    外に敵。内にも敵。過酷な戦火の中、揺れ動く沖縄住民たち。宿命として、その時代その場所に生きる事しか出来なかった人々の悲劇――。受け入れがたき戦争の真実を描く、読み切り6編を収録!

ユーザーレビュー

  • カジムヌガタイ

    Posted by ブクログ

    いわゆる「センソーのヒゲキ」を描いた作品、ではあるのだけれど、あまりこういうジャンルに馴染みがないと、「えっ、ウソっ!」ってエピソードが続いて驚かされる。身近な人が亡くなるとか、貧しい生活を強いられるとか、米兵に殺されることに怯えるとか、そういうことではない、決してそういうことではない! 背筋が凍るような“実話”の数々に腰を抜かしそうになる。そして同時に、「沖縄」という、47都道府県で最も数奇な運命を辿ったこの島を、土地を、改めて実感させられる。
    これ読むと、やっぱり「cocoon」とか軽い、ぜんぜん軽い……。大きな力に、流れに、自分を打ち捨てて狂ってしまう恐怖を描く短編選。月並みな言葉ですが

    0
    2012年12月30日
  • 美童物語(2)

    Posted by ブクログ

    戦前の沖縄の文化や、戦中の沖縄の人の気持ちは

    多分文学よりもこの漫画の方が伝わる。

    比嘉さんの作品ではこの美童物語が一番好き。

    0
    2011年09月20日
  • カジムヌガタイ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     2001年の9.11事件を契機に、毎年8月沖縄のなきじんキャンプ場をお借りして、沖縄YMCAと合同で「わんぴーすキャンプ」を行っています。こどもたちが沖縄を好きになり、その沖縄が持っている「戦争・平和」という課題を共有することで、「ひとりひとりが平和のひとかけら」になることが目的です。しかしながら、行かせていただくたびに想うのは、いかに私が何も知らないかということです。沖縄の言葉に「肝苦しい」という言葉あるそうです。これは、他者の苦しみを思う時、自分は断腸の思いを感じるという意味だそうです。感じる、知る、変革される、行動する、そんなプロセスを経ていくためにも必読の1冊です。

    0
    2011年08月29日
  • 美童物語(2)

    Posted by ブクログ

    タイトルの「美童(みやらび)」は少女、乙女の意。
    沖縄の歴史と文化を学べるマンガ。
    時代設定が戦時下なので、結構シビアな内容。
    南国=楽園だの癒やしだの、そういう図式に飽きた人に勧めたい。
    クセのある独特の画風だが、少女たちは活き活きして美しい。

    ----------〈ここまで1巻レビューと同じ〉----------

    2巻には「ユタ」など4編+エッセイマンガを収録。
    その後も発表は続いたらしいが、現時点では未刊行。

    0
    2013年09月17日
  • 美童物語(1)

    Posted by ブクログ

    タイトルの「美童(みやらび)」は少女、乙女の意。
    沖縄の歴史と文化を学べるマンガ。
    時代設定が戦時下なので、結構シビアな内容。
    南国=楽園だの癒やしだの、そういう図式に飽きた人に勧めたい。
    クセのある独特の画風だが、少女たちは活き活きして美しい。
    1巻は「風葬」「方言札」など4編+エッセイマンガを収録。

    1
    2013年09月17日

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