モンティ・ライマンの作品一覧
「モンティ・ライマン」の「痛み、人間のすべてにつながる――新しい疼痛の科学を知る12章」「脳のなかの免疫、免疫のなかの心」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
『脳のなかの免疫、免疫のなかの心』は、神経科学、免疫学、精神医学、マイクロバイオーム研究という広い領域をつなぎながら、人間を一つの統合されたシステムとして捉え直そうとする本です。
幅広い研究を一般読者にも理解できるように紹介する手際は見事で、専門知識がなくても十分についていけます。
本書は、大きく三部に分かれています。
第Ⅰ部では、神経系と免疫系が医学の歴史のなかで別々の領域として発展してきた経緯をたどりながら、実際には両者が解剖学的にも生理学的にも深くつながっていることを説明します。
さらに、そこへ腸内に生息する膨大な微生物、マイクロバイオームが加わります。
脳、免疫系、マイクロバイオーム。この三者を著者は互いに独立した存在としてではなく、身体と外界との境界を守る巨大なネットワークとして描いていきます。
第Ⅱ部では、その防御システムがうまく働かなくなったときに何が起こるのかを見ていきます。自己免疫疾患、抑うつ状態、慢性炎症、ストレス、Long COVID、さらには認知症など、さまざまな病態が取り上げられます。
第Ⅲ部では、食事、運動、睡眠、人とのつながりなどを通して、この防御システムをどう健全に保つのかが論じられます。
Posted by ブクログ
2025/07/23 17
私にはとても難しい内容、2回読んだ。持続痛(慢性痛)は危険を体に教えるための装置。無痛症を羨ましいと思ったが危険察知できないので短命が多い、なるほど。痛みが常に体中にあり日により場所も移動する場合、どれを持続痛と捉えたらいいのだろうか。線維筋痛症で悩み中で『期待の効果』は身を持って理解。知識の裏打ちのある信頼できる医師に診てもらいクリニックにかかる事で痛みが和らぐ、気のせいではなかった。他のことに集中することとACTは主治医も同じことを話してくれるので自分で解決しなければいけない問題なのだろう。編みもので痛みを感じない瞬間があるとのこと、さっそくやってみる。
Posted by ブクログ
ミシガン大学の人類学名誉教授でプラセボ効果の専門家であるダン・ムアマンは、自分の薬にむかって話しかけるそうだ。「やあきみたち、すごい仕事をしてくれるって信じてるよ!」
誰かの痛みを感じることは、必ずしも誰かの痛みについて何か対策を取ることにはつながらない。共感と思いやりとは別ものだ。現に、この二つが正反対の効果をもたらすことも良くある。私たちが誰かの痛みに共感し、そのことに満足感を覚えるとき、結果として得られる報酬の感覚から、実際のところ何ひとつ達成していないのに達成感をもつことがあるかもしれない。そしてまた、誰かの痛みを目にすることで痛みや不安、苦痛を感じるなら、私たちはおそらく他人を助けるよりも自分のことにかまけるようになるだろう。この見かけ上のパラドックスを解くカギは、誰かの痛みを―一歩引いて―感じる能力を養うことだ。実験では、参加者に対して自分自身、すなわち痛がっている誰かの痛みを感じている状態に注意を集中させるよう指示すると、痛がっている人に手を差し伸べることを控える傾向が現れる。痛がっている人を見ると自分を守るような行動が促されるのだから、これは理解できる。ところが、参加者が他者志向であることに集中すると、自分が抱いた共感を慈善的な行動に転換させる傾向が強まる。
本人がポジティブな気分であっても笑っていなければ、痛みの閾値に上昇は認められなかった。
(笑いは誰かと一緒なら一人のときより30倍起こりやすい)
女性は男性にくらべると(平均して)痛みへの耐性が低く、痛みの強さを高く評価し、より長い時間にわたって痛みを感じる。
コークヒルはさまざまなタイトルを発行する雑誌の編集部で制作担当者として働くことになる。その編集部は手工芸の雑誌を多く手掛けていた。「最初に任せてもらえた仕事のひとつが投書ページの整理。でも手紙を読みはじめたら、すぐにわかった。その手紙のほとんど全部、そうね、98パーセントは、手芸、特に編み物にどんなに良い効果があると思うかということが書いてあったの。」
…運動は、軽いものから徐々に強度を上げていくやり方であれば、抜群の鎮痛効果をもたらす。運動をすると、抗炎症性や沈痛性のある物質が詰まった身体の薬箱が開くほか、身体組織の回復と栄養分の供給が助長される。しかし、編み物をしているときの動作にはもっと複雑な意味合いが重なっている。リズミカルな反復動作は、天然の興奮剤で痛みの緩和剤でもあるセロトニンの放出を促す。編み物は身体の左右両側が関係する調和のとれた動きだり、集中力を要する上、刺客的なインプットに依存しているが、これを修練する過程では本当に脳の再配線が起きる。
「よい呼吸」をするための方法については多くのバリエーションがあるが、そのポイントは分かりやすい。5秒かけて、鼻からゆっくりと深く、お腹がふくらむのを確かめながら息を吸う。1秒息を止めたら、今度は7秒かけて息を吐き出す。息を吸い込むときに動くのはお腹だけだ。できれば10~15回の呼吸を1セットとして、これを日に3~5セット繰り返す。