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「ブリットベネット」の「ひとりの双子」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ブリットベネット」の「ひとりの双子」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
The Vanishing Half -消えゆく片割れ-と題された本作。
マラードという地図にも載らない小さな町に生まれたデジレーとステラの双子の物語。
マラードは肌の色の薄さで評価される町である。その背景には、黒人の血が一滴でも入っていれば黒人であると判断された歴史にあり、その意識が人々に刷り込まれてしまっている。
それでいうとデジレーとステラは見た目は白人の黒人であり、それによって様々な耐え難い出来事を経験する。それに耐えかねていよいよ家出し、結果2人はその性格から全く別の人生を歩むことになる。デジレーは自分のありのままを曝け出し思うままに、ステラは自分を隠して生きていく。
そしてそれぞれ娘が生まれるが、その娘たちには別の兄弟の性格が受け継がれたように見える。
アメリカのこうした歴史は上部だけ知っていたが、この物語を通して如何に人々にそれが根付いてしまっているのかが理解できる。
肌の色ではなくて目を見ればその人のことが分かるし、それはみんな分かっているはずなのに。
ステラの物語には本当にイライラさせられたが、それも自分を守るために仕方のないことなのかもしれない。
また、本当に真っ黒な肌のデジレーの娘ジュードもその肌の色からマラードで最低な経験をする。そのせいで自己肯定感が低く、自分への蔑みや劣等感が人が発する言葉を曲解してしまう。きれいだと言われてもそのままに受け止められない。分かりあうには言葉を尽くすしかないのだ。とはいえ肌の色を隠すことができないジュードはステラとは違って、本当に素直に自分の思うままに生きる。ジュードの物語は好感がもてる。
この物語を読むと、世界中の人々が熱心に祈りを捧げる神様は一体何を人々に教えているのだろうと悲しくなる。