窪田啓作の作品一覧
「窪田啓作」の「異邦人(新潮文庫)」「転落・追放と王国(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「窪田啓作」の「異邦人(新潮文庫)」「転落・追放と王国(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
死刑を宣告された直後のムルソーがとても印象的。
昔父親が死刑執行を見に行き、胃の内容物を吐いたことを思い出すムルソー。そして彼は死刑執行場面をたくさん見てら、吐きたいと考える。そうできることを想像し、喜悦の波に飲まれる。
彼は母親の葬儀で泣かなかった。このことからムルソーは、一般的な感情が欠けた異質な存在と捉えられてしまった。でも彼に感情がないわけではないと思う。何度かママンの言葉を思い出したりもしてるし。
私にはムルソーが、「一般人」たちの共感性や迎合性、演技のできるさまを羨ましがっているように見えた。
だから「人と同じように死刑執行を見て吐きたい」と思ったのかもしれない。
ぼんやりとしたムルソーがラストで神父に向けて感情を爆発させるのも、「あなたのために祈ります」って言葉に腹が立ったからかな。「祈るな」と怒鳴ってるし。共感していないのにしていると軽々しく嘯いたのが赦せなかった?
「正しく共感できない自分は間違っているのかも」という考えが、彼にとっては苦痛だったんかな。だから自分の正しさを確信した後で「自分は幸福だ」と思えたのかな。
……いや、だとしたら最後の「私の処刑の日に大勢が憎悪の声をあげたら嬉しい、孤独じゃないと感じる」ってのが分からんな?
太陽が眩しかったから、という特徴的な殺人の動機も、ただ「おかしなやつ」という描写に留まらない気がする。太陽は何かの暗喩じゃないか? 例えば「自分で自分を正しいと思える人」のような。眩さに腹が立つような、憎いほど羨ましくなるような何か。
何度でも読みたくなる深い物語だ。
また読んで色々考えたい。
Posted by ブクログ
名作にはやはり、名作と言われる所以がある。
いや〜〜〜思ったよりも全然読みやすくて、
そして嫌いじゃない。むしろ好き。
なんだろう………
苦しい&暗い気持ちにならない名作って
意外にも少ないんだよなぁと改めて感じつつ、
この作品はなんでだかかなり前向きな気持ちになる。
勿論、ムルソーの考えや動機の全てを受け入れるという訳ではないけれど、少なくとも納得や共感する部分があって、
さっぱりしたというか…そんな感じの気持ち。
カミュの『ペスト』をずっといつ読むか…
と思いながらなかなか踏み出せずに、
短めな今作を読んでみたけれど、
より他の作品も読んでみたい!!と思った!
ちなみに、ワンちゃんと老人のシーンは
マジで心が痛かったぜ……
主人公と関係ないところで心痛めたぜ…