岩田徹の作品一覧
「岩田徹」の「一万円選書」「「一万円選書」でつながる架け橋 北海道の小さな町の本屋・いわた書店」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
普通とかみんな一緒なんて幻想だってことに気づいたんです。
この世には本当にさまざまな人間がいて、みんな違うんだ、と。
ここで匙をなげたら、田舎で書店を経営し、ここでずっと本を読んできた自分の人生が、まるごと否定されちゃう気がしていたんです。本が好きな人間が本屋をやるのが一番いいだろうと思っていましたし。
北国の小さな本屋から、一人ひとりにおもしろい本を届けたい。
どんなに苦しくても、本を嫌いになることはなかったし、その思いがぶれることはありませんでした。
輔さんの「悲しみの秘義』の中にこんな一節があります。
「読むことは、書くことに勝るとも劣らない創造的な営みである。作品を書くのは書き手の手段だが、完成へと近付けるのは読者の役目である」。
「言葉は、書かれただけでは未完成で、読まれることによって結実する」ー。
作者が書いた本は、読者に読まれてはじめて「本」になり「言葉」になる。作者と読者をつなぐために僕は本屋をやっているし、この本の中でもこうして本を紹介しています。
タイミングは問わないけれど、気になった本があれば、ぜひ買って読んでみてください。あなたが読んではじめて、その本は本当の意味で「本」になるのです。
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Posted by ブクログ
今年の1月1日、しっかりリマインダーも設定してついにいわた書店さんの一万円選書を申し込みました。カルテを実際に書き、先日手元に9冊の本が届きました。
まだ1冊も読めていないなかで、まずは店主である岩田さんがなぜ選書を始めたのか、その哲学や想いを知りたい!と思いこちらの本から。
高校卒業と同時に(商号すらもう残っていない)小型書店でアルバイトをスタートし、閉業にともない大型書店へ転職(バイトですが)した自分には岩田さんのおっしゃる出版業界周辺の問題は身に覚えがあります。
ネット書店が台頭した昨今、売れる本を売らなければ生きていけない取次、書店…その行き着く先は没個性。人が「本当に自分が欲しい本」を求めるのは必然なのかもしれない。
岩田さんが一万円選書で話題になったのは草分け的な存在だったからだけではなく、書く人、本、読書、読む人すべてに対する彼の温かい気持ちが応募者に伝わるからではないかなと思うのです。
選書料を取らないどころか選書カルテさえも公開されていらっしゃるのには驚きました。
もちろん利益を出さなければ商売は成り立たないけれど、岩田さんはもっと根本の、本を読むことで得られる心の栄養、豊かさ、心強さ…に気づかせてくれます。色んな娯楽に溢れている今こそ必要なことなんじゃないかな。
まだ選書してもらった本は読めていないけれど、読みたい!と思ったときにじっくりと、「なぜ岩田さんはこの本を私に提案してくださったのだろう?」ということを考えながら読みたいと思います。