あらすじ
詳細なカルテを基にお客さん一人ひとりにあった本を
選書するサービス「一万円選書」で注目!
1冊ずつ心を込めて「売れる本」ではなく「売りたい本」を売り、
読者が運命の1冊に巡り合うお手伝いをする、小さな本屋さんの物語。
本の中になにがある、字がある。
字の中になにがあるか、宇宙がある。
「本が好きなんです。それに尽きます。
いい本をみんなに読んでほしい。
一人でも多くの人に本の面白さを知ってほしい。
そのためだったらな何だってやるつもりです。」
北国の小さな本屋が、どんな工夫とアイデアで苦境を乗り越えたのか? 「本が読まれない」といわれるこの時代に、こんなにも人々を魅了する一万円選書の魅力とは?
そして、お客さんのカルテを基に選書を担当している本の目利き・岩田徹さんはなぜそこまで今その人に必要な心をゆさぶる本を選ぶことができるのか?
第1章 一万円選書のすべて
究極の問い
三日天下
本屋の神様
ネットの世界でバズる
選書カルテ
カルテの読み込み方
賢者を紹介する
どうせなら美味しいものを食べたい
本を選ぶコツは本を読むコツ
手紙を添えて
システムの確立
ドキュメント 一万円選書
プラットホーム
どうぞ真似してください
第2章 負けて負けて迷って迷ってやっと見つけた
本こそが庶民の娯楽の王様だった
砂川で本屋を始めた両親
サラリーマンを経て書店主へ
バブル崩壊後の焼野原
砂川地域大学という挑戦
あの手この手
売れない理由なんて100でも言える
店内レイアウト試行錯誤
消してはいけない炎
作家‣笠井一子さんとの出会い
うちが責任を持って売るから!
原動力
第3章 本屋が生き残るために
苦言を呈します
小さな本屋が革命を起こす
全国の個性派本屋さん
いわたま選書
他業種とのコラボ
図書館がうらやましい
みんなにもっと本を読んでほしい
オンリーワン
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
あぁ、本が読みたい。面白い本、楽しい本を読んだときのあの感動と喜びを誰かに伝えたい!と、胸の奥底がギュッと熱くなれた本でした。
本好きなら知ってる方も多い気がする、いわた書店さんがやってるサービス一万円選書。アナログなのに画期的ですよね。私もお願いしたいなと思い続けてるけど、募集が年に7日間で応募は数千とのこと。ヒェー。
どれだけ人に、本に向き合ってるのか。
それもこれも本が好きじゃなかったらできないことだと思う。
本に対する情熱が熱すぎて、世の中にもっとこんな本屋さんがたくさんできたらいいのになと強く願った。
Posted by ブクログ
「1冊の本は1人の賢人」
何かに悩んだとき、ネットで検索して自分に都合のいい明確な答えを探すのが普通になっていました。
本は、処方箋でもあり、よき相談相手でもあり、1冊1冊にじっくり向き合うことで、自分で答えを見つけることができるのだと思いました。
Posted by ブクログ
一万円選書に応募してみたくなりました。
お一人お一人との出会い、一冊一冊の本を大切にされていることが伝わってきました。
大きな本屋さんもいいけれど、個人が経営している本屋さんものぞいてみたくなりました。
Posted by ブクログ
一万円選書お願いしてみたくなった
カルテ私も長々と書いてしまうんだろうな
今の人は本を読まないのではなくて
どの本が良いのか分からなくて、読まないのではということになるほどなと
Posted by ブクログ
読む前から「いわた書店」さんの一万円選書に応募したいと思っていた。何故なら、最近読書を始めたから。きっと、つまらない本を何冊か読んだら読書を止めてしまうと思うから。
岩田さんは私にどんな素敵な本をお勧めしてくれるのだろう。とっても楽しみ。
最近、いい本に出会えている。自分の興味がある事に関係している本、装丁に惹かれた本、みなさんの評価が高い本、あらすじを読んで気になる本、私が良かったと思う本に同じような評価をしている人が高評価している本。などなど、選ぶ理由はさまざま。その中からいい出会いがたくさんありました。
私は読書を始めたばかり。
なので、ここ数年の本だけじゃなく、たくさんのステキな本に出会いたい。
10月に一万円選書の募集が始まる。
その前に、岩田さんがどんな風にして一万円選書を始めたのか、どんな風に選んでいるのか知りたくて買った本です。
読み終えて思った事。
いろんな本をたくさん読んできた岩田さんに、こんな本もあるよって教えてもらいたい。
そして、そこから私の読書の世界を広げていきたい。そう思った本でした。
一万円選書に当選するかわかりませんが、応募してみたいと思います。
Posted by ブクログ
久しぶりに本を読んでワクワクしました。
本を愛する方、本屋を愛する方、本に携わる仕事をしている方に是非読んでほしいです!
本を愛する気持ち、読者を愛する気持ち、本への熱意がとても伝わります。
感動しました。
強烈なエネルギーは感じるんだけど鬱陶しさがなく優しく伝わってくる。
好みな物だけでなく色々な本を読んでみようと思えます。
そして、仕事との向き合い方も考えさせられる1冊です。
日本では1日に200冊の新刊が発売されているそうです。
そしてその本たちの寿命は4ヶ月。
どれだけ素敵な本も売れなければ返本、絶版に。
そんな本を1冊でも救いたいという気持ちで全力で本を売る書店主の岩田さん。
是非、本を愛する方たちに本書を読んでもらい
本とは、本屋とは、について改めて考えて
さらに本への愛を深めて欲しいです♪
とても悲しいことに家の近くにあった小さな本屋がこの前閉店していました、Googleマップからも削除されていて。
私はラインナップ豊富でポイントもつく大型書店の常連なのだけど、
読書離れの世の中で頑張っている小さなお店に少しでも貢献すれば良かったと後悔です。
毎年100の目標をたてるのですが本書を読んで2項目追加!
いわた書店に足を運ぶ、一万円選書に応募する、です◎
ストレスマックスなこの頃ですが心が浄化されました。
Posted by ブクログ
ポプラ新書から発売されている書籍も同じことが言えますが
岩田さんの文章がとてもおもしろく
ストレスなく読み進めることができました。
一万円選書が誕生した背景だけではなく
北海道空知地方の歴史も垣間見ることができます。
本書を読むと、一万円選書に対する憧れが強くなるとともに
いわた書店を訪問したくなることでしょう。
Posted by ブクログ
これからの本屋が変わるきっかけになる話でした。
ただ世間で売れている本を置くだけの物が正解なのか、それぞれのお店により役割があると感じました。これからはこだわりを持ち、それをどのようにして多くの人に認知してもらうか、面白い本を探すのに時間もかかるし、だから面白いと言うこともある程度伝えないといけない。限られた人しか出来ない仕事、ぜひ一万選書を一度申し込んでみたい。
Posted by ブクログ
注文した本が届いて、一気に読んでしまったのはすごく久しぶりのこと。『一万円選書』を始めたきっかけがあったんですね。今では抽選になってしまった『一万円選書』。ブレイクする前に知りたかった。でも、私には知るすべがなかった。.....と言いつつ、本は薦めるのも薦められるのもあまり好きではない。だけど、選書カルテを書いて、岩田さんが私をどんな人間だと思って選書してくれるのか?期待したくて応募して、3年目になる。当選する日を待つ日々である。
Posted by ブクログ
読み比べたら、同じことが書いてあるようで、そうではない。
こちらの方が岩田さんの肉声が聞ける、そんな感じがしました。岩田さんの考え方が、よりわかりやすい。
地方の一書店のことを、地方の出版社が出版する。内容もメジャー向けとは違う語り口で、素晴らしい。
この本は書店の、北海道に関する出版物コーナーに平積みされていました。ここで、この人も北海道の作家さんだったのか、とか、興味のあるジャンルにまだ読んでいない本をみつけたり。書店の展示の仕方が嬉しかったし、興味深い本をいくつか見つけた。本当は、もっとあの人もこの人もいるのに、こんな本もあるのに・・・と思ったけれど、頁には限りがあるので仕方ないですね。
Posted by ブクログ
筆者の本への愛情を感じて一層本が好きになり、本屋としてのプライドを感じて本屋を好きになった。読書って読書しない人には孤独な行為に思われるかもしれないけど、時空を超えて人と繋がれるもの。繋がりを生み出す本屋さんのことをもっと知りたいなあと読後感のいい本だった。
Posted by ブクログ
『一万円選書』で有名ないわた書店店主・岩田氏が書かれた本書。
著者の本が大好きな気持ち、本への情熱が伝わってきた。
本屋の苦境への苦言がよかった。
そう、おもしろい本はあるのだ。ただ出合えてないだけなのだ。
ベストセラーよりも、誰かがオススメする本を読みたい。
読んでいて素敵だなと思った言葉。
“本のなかになにがある、字がある。字のなかになにがあるか、宇宙がある。”
Posted by ブクログ
もはや選書してもらうより選書してみたいと思っています。自分もこれだけ読んでいると誰かの役に立ちたいなあと思う今日この頃です。
大変だろうなとは思うものの、いいなあ。うらやましいなあという気持ちであります。
それにしても、本が売れないという昨今でここまで注文殺到にまでするというアイディアがすごい。TVで紹介されて爆発的に広がったわけですが、その後いろいろな場所で選書されるようになったというのが物凄い転換点ですね。内沼さんが提唱していた、「本に関わったら広義の本屋」という所につながる出来事だと思います。
僕もライブ会場で本を売るというアイディアを実現しようとしましたが、おり悪くコロナで頓挫。とても悔しい思いをしました(2回ほどやって本当に楽しかった)
色々な本屋で選書してくれる時代が来たら楽しいなあ。
Posted by ブクログ
先に読んだ新書版と内容のダブりが少ないとのことで手に取った。たしかに、本書のほうが、いわた社長の本に関する考え方や行動が多く書かれており、どちらも読んだ方が良いと思われる。(いわたま選書まで書かれており、ビックリ!)
<自分自身での選書チェックポイント>
●本のタイトルに何か引っかかるものがあれば、その本は相性が良い可能性が高い。
●海外作品は翻訳者で評価がガラリと変わるため、以前に読んで面白かった海外作品は、その翻訳者を覚えておき、翻訳者で選書するのもあり。
Posted by ブクログ
北海道砂川市にある「いわた書店」
田舎町に佇むこの書店は「一万円選書」で全国的にその名を知られるようになりました。書店が苦境に立たされて久しい中、成功を掴んだ書店と思われるかもしれませんが、実際には苦しい時期が長かったといいます。
そんな中で様々な取り組みをしてきた岩田さんの書店主としての矜持、信条を覗けるのが本書。本屋の存在意義は面白い本を売ることにあると言い切り実行する姿に、一人の本好きとして頼もしさを感じます。
全ての本好きに読んでいただきたい一冊です。
Posted by ブクログ
“選書はー楽しいんです。いろいろな人の人生の輪郭に触れて、やりとりを経て、その人に響け、と思って本を贈る。こんなに楽しい作業はありません。”
“本のなかになにがある、字がある。
字のなかになにがあるか、宇宙がある。”
“いわた書店の包装紙、紙袋に印刷されている文章。”
いわた書店の一万円選書を受けるにあたって知っていたらより魅力が深まり、愛しさが増す一冊です。