作品一覧

  • 日本半導体物語 ――パイオニアの証言
    3.0
    1955年にトランジスタラジオをソニーが商用化して以降、日本の半導体産業は次第に地力をつけ、80年代末には世界トップの市場シェアを獲得した。だがその後、日米半導体摩擦の影響を受け弱体化が始まり、摩擦が収まった後も日本半導体の市場シェアの低落傾向は続いて今日に至っている。この栄枯盛衰のドラマの裏側には技術者たちの奮戦があった。日本の「ミスター半導体」と呼ばれ、生涯を半導体とともに歩んできたレジェンド技術者が語る、業界の内側から見た日本の半導体開発70年史。
  • 日本半導体 復権への道
    3.8
    1巻880円 (税込)
    米中間の半導体摩擦が起き、現在も需給が逼迫するなど、世界で半導体の重要性が格段に高まっている。半導体をめぐる国際競争の現状はどうなっているのか。日本の半導体に未来はあるのか。日本半導体産業のパイオニアである著者が、かつて世界を制した日本の家電産業を支えていた半導体の急速な発展の歴史と、日本の半導体産業の盛衰をたどり、現在の日本の持つ強みと弱みを分析。我が国の命運を握る半導体産業の復活の道筋を明快に提示し、官民連携での開発体制を提唱する。

ユーザーレビュー

  • 日本半導体 復権への道

    Posted by ブクログ

    日本の半導体が世界シェア50%から10%に落ち込み、今後0%すら予測される状態において、いかに復活するかについての本。
    著者は1990年代に既にデジタルノマドワーカーを想定した講演を行っていた。

    かつて日本が高シェアを誇っていた半導体産業を凋落させたのは、主にアメリカからの圧力と、日本製品が強かったアナログ商品から日本が世界シェアをとれなかったデジタル商品への転換、それにともなう半導体産業の垂直統合型から水平分業型への転換に対応できなかったことなどにあった。

    現在は、日本内外で日本製スマホなどの完成品の需要がないため、日本製半導体デバイスの需要も生まれないという関係にある。

    一方、川上の

    0
    2023年05月28日
  • 日本半導体 復権への道

    Posted by ブクログ

    半導体の重要性を半導体の歴史を辿りながら解説
    著者は日本の半導体の歩みとともに中心部分で仕事をしてきた人であるので真に迫る内容
    半導体そのものの知識も得ることができる。
    日本にとっての半導体の重要性をよく理解させてくれる。
    新しいデジタル時代の始まりに於いて日本が何をせねばならないか、半導体は何に使われるのか(ロボット=自動運転車を含む)への説得力のある解説

    0
    2021年11月28日
  • 日本半導体 復権への道

    Posted by ブクログ

    我らが日の丸半導体の「没落の原因」を知るために本書を購入した。
    「元日立製作所の専務」である著者・牧本次生氏は、高所から、どのような総括をしておられるだろうか?
    先ず「第5章 日本半導体の盛衰」に目を通すと、「何だか様子が違うぞ」とはぐらかされたような気がした。
    私はすでに「元日立製作所の技術者」である湯之上隆氏の本を読んでいたので、つい「湯之上本」の傾向の内容を期待してしまうのである。
    よく考えれば、牧本氏は経営幹部、一方の湯之上氏は技術者。
    だから、我らが日の丸半導体の「没落の原因」について、お二人の見方や考え方が異なるのは当然である。
    私は技術者だったので湯之上氏には馴染みやすいが、牧本

    0
    2025年09月07日
  • 日本半導体物語 ――パイオニアの証言

    Posted by ブクログ

    15年前から日本の半導体は衰退するって言われてたのね。
    そりゃ衰退するわなと思ったよ。
    逆に、早く手を出しても出た杭は打たれるというかね。

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    2025年04月13日
  • 日本半導体物語 ――パイオニアの証言

    Posted by ブクログ

    日本半導体製造業における平成以降の凋落は、日米半導体協定、リーマン・ショック、あるいは PC や iPhone のような機器の普及(日本のメーカーは顧客・製品志向が強く、汎用品に的を絞りきれなかった一方、世界市場的には CPU/SoC が全盛となり、メモリの重要が爆発的に増加した)を見通せなかったことで、単純に説明されることがあるが、事実はそんなに単純なものではなく、それらを乗り越えたり、見通したりていてもなお、幾多の困難があったことがわかる。

    0
    2025年04月07日

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