作品一覧

  • 実話怪談 怨環
    値引きあり
    4.5
    1巻374円 (税込)
    「禍いは、とても美しい姿をしているの。 だから魅入られてはいけない」 人魚を見たという女性。 井戸の底を揺蕩うそれは、恐ろしき凶兆だった… 「人魚」より 静かに心揺さぶる、聞き書き実話怪談。 子供の頃に見た忘れられない街の景色。だが、再び訪れるとそこは墓場で…「景色」 酒蔵が神社に奉納する酒を選ぶ秘儀。酒樽に耳をつけると歌が聞こえてきて…「歌声」 行き止まりの道の先が見えてしまう少年。行って確かめてみたい衝動にかられるが…「行先」 水音を流しながら見えない何かに質問して録音する交霊実験。すると奇妙な声が…「名前」 喧嘩した兄弟。やがて兄はある夢を見始め、弟は不眠に。奇妙な符合の真相は…「監視」 突然家にやってきた従兄。黒子の位置に違和感が…「偽者」 椿柄の着物に異様な執着を持つ女性。祖父の遺品整理でその理由が…「振袖」 幼い頃に人魚を見たという女性。以後恐ろしいことが…「人魚」 錫杖を持った不吉な僧侶の影。父も祖父も僧侶の祟りによって死んだというのだが…「怨環」 ほか、魂に深く食い込む珠玉の35話収録!
  • 呪術怪談
    値引きあり
    3.0
    1巻374円 (税込)
    怪談の中の怪談…それは「呪い」。 「跡取りを六人あの世に連れいてく…」 ある家を絶やすための呪詛掛け軸。 不自然な絵の空きスペースに何が… (「六仙図」より) 憎いと思った瞬間から呪いは発動する。 最恐にして最凶、禁忌の実話怪談! この世でもっとも恐ろしい怪談、「呪い」に纏わる怖い話を集めた実話集。 ・六人の仙人を描いた掛け軸。だが、それは跡取り候補を六人あの世に連れて行く呪術絵…「六仙図」 ・白い裏面に白インクで印刷してくれと依頼された謎の図案。それには恐ろしい仕掛けが…「ステッカー」 ・亡き娘の日記に残されたいじめの事実と復讐のための呪法。母の決断は…「引き継ぐ」 ・山中で偶然縊死体を発見した男。警察から見せられたのは<私を見つけた者を呪います〉と書かれた遺書…「呪います」 ・ある児童の机の中に入っていた手紙。その子を褒めちぎる内容だが、翌日から異変が…「悪筆と達筆」 他、ズシンと36話収録!

ユーザーレビュー

  • 実話怪談 怨環

    Posted by ブクログ

    実話怪談はただ怖い怖いと思っているひとにお薦めしたい!
    全話の短いタイトルも良かった。
    気に入ったはなし。
    『骨喰』土地の風習は理解できない。
    『景色』見ているものが正しく見えているとは限らない。
    『隙間』隙間のはなしって怖い。
    『告白』人ではないひとに話しかけられたことありますか?
    『無知』無闇に扉は開けないように。
    『腐臭』鼬という名前のベツノモノ。
    『思い出』西川の毛布。
    『幻視』これがいちばん怖いはなしでした。震える。
    『偽者』記憶力って大切だわー。
    『晦日』尋ねてこられても外に出てはならない。
    『歌声』このお酒を造るのはどこの酒蔵なんやろうなー。
    『女傑』この世界にはやはり知らない場

    0
    2022年12月11日
  • 実話怪談 怨環

    Posted by ブクログ

    これまで読んできた怪談系書籍の中で一番気に入った!
    一冊の中に笑える話あり、ロマンチックな話もあり、背筋が冷たくなる正当派の話もありバラエティ豊か。

    血まみれの化け物に追いかけ回されるようなおどろおどろしい話よりも、じんわり怖い怪談がお好きな人に特にオススメ。

    校正が甘いのか誤字や文体の誤りが多少あるものの文章そのものはとても美しい。
    また、どの話もオチがしっかりしていて、出来の良いショートショートを読んでいるような感覚も味わえた。

    お気に入りは友人の部屋に落ち武者が出現するエピソード「思い出」。
    落ち武者というド鉄板のモチーフがなぜ印象的な怪談に仕上がっているかはぜひ本編にてご確認あれ

    0
    2023年11月12日
  • 実話怪談 怨環

    購入済み

    気を衒わず

    著者自身の体験談や取材したものが集まった本。ただ怖いだけではなく、大学の先輩に想いを告げられなかった話、最後に体験者が希望を抱く話など、一服の清涼剤のようなものも収められている。陳腐な言い方だが、心が温まる怪談集である。

    0
    2022年10月07日
  • 実話怪談 怨環

    Posted by ブクログ

    何かを畏れる「畏怖」の心を持ち続けていないと、人は傲慢になり正しく生きていけない

    ---
    眠れない夏の夜に読むのにピッタリ。
    若い頃のお父さんが手紙を持ってきた話と、藤棚の話が好き。私も女傑に占ってもらいたい。

    0
    2025年08月07日
  • 呪術怪談

    Posted by ブクログ

    ちょっとNot for meかなと思いつつもジャケがカッコよかったので手に取ってみた、呪術にフォーカスした実話怪談コンピ。
    呪術というと呪う方と呪われる方、つまり因果と応報があって、その間にある呪いという“わからなさ”よりも、人の怨みや悪意が怖いのかもしれない、そんな話でもつくね乱蔵さんの各編は体験も語りも厭さも流石だな、などと思いながら読み進めていたけれど、後半に収録されている久田樹生さんの長尺の一編「巧妙」が「本当に呪われているのか。呪われているのなら目的は何か。全てが分からない」まま長期間に渡って進行していく話で凄かった。更には最後に紐解かれそうになりつつ隠されたまま終わる因果にも人の禍

    0
    2024年12月22日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!