作品一覧

  • カラー版 絵画で読む『失われた時を求めて』
    3.7
    1巻1,034円 (税込)
    二〇世紀を代表する作家・プルースト(一八七一~一九二二)。その生涯をかけて執筆した『失われた時を求めて』は著名だが、長大さや難解さから挫折する人も多い。本書は絵画を手がかりにそのエッセンスを紹介。彼が作品で描いた恋愛、同性愛、死、ユダヤ人、スノビズム、時間、芸術論などの主題をわかりやすく案内する。この大作の個人全訳を成し遂げた、プルースト研究の第一人者による最良の入門書。図版六九点収載。
  • 『失われた時を求めて』への招待
    4.5
    岩波文庫版『失われた時を求めて』(全14冊)の完訳を達成したプルースト研究第一人者が作品の核心に迫る解説書.この不世出の大長編は,なにを,どのように語った作品なのか.全体の構成,特長,勘所を分かりやすく読み解く.魅惑の読書体験へといざない,全篇読破に挑戦する人には力強い羅針盤となるスリリングな一冊.

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  • 『失われた時を求めて』の謎 隠された構造を探る
    -
    1巻7,480円 (税込)
    『失われた時を求めて』は幾重もの謎に包まれている.──長篇はいかに誕生したのか? 対比されているのはスワン家とゲルマント家なのか? ヒロイン・アルベルチーヌはなぜ捉えどころがないのか? 「私」という一人称の仕掛けとは?──小説と批評を総合した希有なる作品の隠された構造を,草稿研究の先駆者が精緻に読み解く.

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ユーザーレビュー

  • 『失われた時を求めて』への招待

    Posted by ブクログ

    大学で『失われた時を求めて』を読んでから、手に取った。一昨年には読み終えていたのに、なんで感想を書かなかったのか。ぼんやりした自分よ。

    出版当初から、話題になっていたけれど、とてもわかり易い入門書だと思う。私は先に講義を受けて、作品を読んで、休暇の楽しみに読んだので、おさらいとしてはすごく入りやすかった。

    『失われた時を求めて』の、とても洗練された訳本も、著者は手がけていらっしゃる。そちらも持っているが、併読するとなお良いだろう。正直プルーストのこの本は、すごく長くて、取り組むのに勇気が要る。そんな時に、この本をガイドになさって、概要を知って、それで挑まれてもいいだろう。迷える旅人の良き杖

    0
    2023年05月19日
  • 『失われた時を求めて』への招待

    Posted by ブクログ

    ”パリの社交界を描いている”という紹介がされることがあるが、なんで現在の自分となんの関係もなさそうなパリの社交界の話なんて読む必要があるんだろうという、当然の疑問に対してちゃんと回答してくれている。”無意識的想起”と”印象”で”時を超えるもの”として”永遠”を描く、というのはわりあい納得。その他もいろいろ示唆に富んでいて、いままで読んだプルースト入門の中ではいちばん腑に落ちた。

    0
    2022年10月24日
  • カラー版 絵画で読む『失われた時を求めて』

    Posted by ブクログ

    『失われた時を求めて』を、作中の絵画論や登場する絵画、
    絵画を彷彿とさせる情景を手掛かりにして読み解く。
    プロローグ
    『失われた時を求めて』の構成
    本書で言及される『失われた時を求めて』の人物と地名(五十音順)
    第1章 人生と芸術ースワンと「私」の恋
    第2章 死と永遠の生  第3章 肖像と「時間」
    第4章 情景の描写ー暗示された画/隠された絵
    第5章 芸術の創造ーエルスチールの絵画
    エピローグ
    図版出典一覧有り。
    大長編『失われた時を求めて』には、芸術の信奉者である
    著者の感性が色濃く表れている。文学や音楽、そして美術。
    特に絵画に注目し、手掛かりにして、作品を紐解いていく。
    19世紀のパリ風

    0
    2022年11月10日
  • カラー版 絵画で読む『失われた時を求めて』

    Posted by ブクログ

    前提知識は要らない、とあるが、やはり、『失われた時を求めて』を読んでから、または読みながら、というのが臨場感があって良いと思う。

    カラー図版はきれい。マネの『アスパラガス』はいい絵だなぁ。

    0
    2022年10月24日
  • 『失われた時を求めて』への招待

    Posted by ブクログ

    突然、読書のモチベーションが雲散霧消してしまった。
    それを救ってくれたのが、「文學界10月号」に掲載されていた吉川先生の「見出された『失われた時を求めて』初稿」だった。

    最初、ちくま文庫の井上究一郎訳を読んでいた僕は、第5巻で頓挫してしまっていた。
    その時出会ったのが、立教大学の公開セミナー「新訳でプルーストを読破する」であり、吉川先生の訳だった。
    お陰様で、僕もなんとかプルーストを読破することができた。
    僕は、まさに吉川先生によってプルーストに招き入れられたのだ。

    だが、文學界の文章を読んで、さらに本書を読み終えた今、自分が一つの無限ループに入り込んでしまっているのを見出す。
    本書を読め

    0
    2022年01月09日

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