大井浩一の作品一覧
「大井浩一」の「大岡信 架橋する詩人」「村上春樹をめぐるメモらんだむ 2019-2021」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「大井浩一」の「大岡信 架橋する詩人」「村上春樹をめぐるメモらんだむ 2019-2021」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
毎日新聞サイトに連載された記事をまとめた、村上春樹を語る本。
村上春樹便乗本はあまたあるので警戒したが、目次を見て、インタビューも掲載されているので買ってみた。
タイトルにあるように、2019から2020の間の毎月の社会背景が、村上RADIOで発信された言葉の同時代性で際立つ。ラジオをやってくれていたからこその連載か、という気がする。
最後の章で映画『ドライブ・マイ・カー』を観て書かれており、一番興味深く読んだ。
最近村上春樹は、小説の存在意義についてよく語っている。今度早稲田にできる村上春樹ギャラリーのコピーは『物語を拓こう、心を語ろう』だと言う。また、ステートメントを嫌いだとも。
Posted by ブクログ
2017年に亡くなった大岡信(1931-2017)の評伝で、『毎日新聞』連載に加筆したもの。連載中から目を通していたが、こうして1冊になるのはうれしい。
著者の大岡評は「中道リベラル」。大岡自身の言葉で言うと、周囲が加速しているときは「意識的に減速する」。学生運動で自己否定が流行したときは、「僕は現在の全てを肯定する」と静かに宣言する。私が好きな「わたしは月にはいかないだろう」も、アポロ11号の月面歩行の直後に生まれたことを知った。そして、このようにバランスを意識する思想が、「全体か個性か」の二者択一ではない表現形式として、連句・連詩やアンソロジー『折々のうた』につながっていく。
大岡の思